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2005年08月31日

大学病院によって漢方薬に対する考え方が雲泥の差!

A大学とB大学と、それぞれ比較的近くの大学病院で、漢方に対する観方が全然異なる。

A大学は、寛大であるどころか、各科で保険漢方をかなり使用されるくらいだから、私の薬局の漢方相談で服用されている患者さんには、好意的、とまでいっているかどうかは、判然としないが、少なくともイヤ味を言われたり、止められたりすることは、滅多にない。

ところが、B大学となると、ひどいものである。

漢方薬はここの大学では治療薬として、認めていませんからね、と癌や悪性腫瘍専門の診療科の先生方が、患者さんに向かって、憮然として言ってのける無神経、それは、信じられないほど、ケンモホロロだという。

せっかく漢方薬を併用しはじめて、調子がよくなったので、喜んでいた患者さんに、大きな水を差すのである。

どんな神経をしているのだろう、このお医者さんたちは、と思う。

この平成の時代に、まだ、そのような時代錯誤の感覚しか持ち合わせていないのか、と愕然とするのは、私達よりも、患者さんたちかもしれない。

もしかすると、ネット界のように、漢方薬を健康食品と間違っているのではないか、と患者さんのほうが、怪訝がっている。

ところで、寛大なはずのA大学でも、とんでもないことを患者さんにお願いしてくれたお陰で、危うく、死期を早め兼ねなかった出来事があった。

さいわい、結果的には、元に戻すことで、大事には至らなかったけれど、この内容は、まだまだ現在進行形だから、これ以上、書かないことにする。

何年後かには、このブログに報告できるかもしれない。

手前味噌に聞こえるかもしれないけれど、医師の無理解にはほどがある、といった事例は五万とある。

言っても、言い切れないくらいだ。

医師はそれほど、神様かね、と言いたくなることは多い。
posted by ヒゲ薬剤師 at 00:40| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月29日

病院から出される漢方薬は・・・・・

病院漢方では、保険漢方といってもいいが、がん患者さんたちに出される方剤は、ほぼ3種類に限定されているかのようである。

十全大補湯か、補中益気湯、あるいはせいぜい、人参養栄湯。

これらはいずれも朝鮮人参が主体の温補剤に該当する。

要するに、温めつつ元気を増す栄養剤的な要素が強い。

癌で弱った患者さんたちには、うってつけのように思われるかもしれないが、決してそうとは断定できない。

以前ほどは、すぐすぐに死への直行とはなりにくいのが、昨今の、癌や悪性腫瘍の患者さんたちの実態である。
癌に比べ、風邪などをこじらせて生じる急性肺炎のほうが、よほど怖いものである。

近年の温暖化や、食物の豊かさ、室内の空調設備の充実などによるのか、昨今は、がんや悪性腫瘍の患者さんたちが、すべてさむがりや冷え性で、しかも栄養失調を来たしているケースは、超末期でない限りは、それほど多いわけではない。

当方の漢方専門薬局には、転移癌患者さんや、進行がんの患者さんが、漢方治療を望んでかなり多くの人が来られている。

中には、上記の漢方薬方剤を病院から出された為に、副作用を生じ、それに困って相談に見える方おられるのだ。

最近も、この暑い夏にも関わらず、ツムラの十全大補湯のような、かなり強い温補の漢方薬を出されたものだから、たまらない。
風呂上がりにひどい鼻出血を生じた方がいる。
即刻中止してもらったが、明らかにこの患者さんにはあっていない方剤である。
この方は、転移癌を沢山かかえるとはいえ、やせている割にはかなり元気な方で、中医学でいう陰虚のタイプで、顔がほてるなど、あきらかに虚熱が生じていた。

そういう体質の人に、上記方剤を投与するのは、明らかに間違いである。

病院では、正しい漢方的な診断がなされていないケースがほとんどであることは承知していたが、目に余る誤った投与が目立つのである。

このような陰虚体質で虚熱が生じやすい人に体力・免疫力を増強したければ、必ず弁証論治によって、西洋人参や六味丸・味麦腎気丸、あるいは知柏腎気丸などを用いるべきだ。

こういった尻拭い的なことは、しばしばで、もうちょっと病院の先生方も、漢方薬の勉強して欲しいというのが、偽らざる思いである。

それにしても、がん患者さんだからといって、むやみやたらに、上記の温補剤ばかりを多用するのは、明らかに間違っているのである。

以前多かった例では、最も多かったのは肺陰虚があきらかだから、滋陰降下湯や西洋人参、あるいはせいぜい麦門冬湯を出して、肺を潤してあげるべき患者さんに、小青竜湯という肺を温めつつ乾燥させる方剤を誤投与したりするから、却って、肺炎を誘発しかねない乾燥咳をかえって頻発化させるケースだった。

このパターンが過去には一番多かったが、さすがにこの辺は気がつかれたのか、最近では少なくなった誤治である。

ともあれ、昨今は最初に述べた、温補剤の三種類の乱用が多く、とても気になるところである。
posted by ヒゲ薬剤師 at 12:00| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする