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2006年02月25日

病院の降圧剤を中止して急激な体調不良を訴えた患者さん

前回の投稿とはまったく逆のケースに遭遇した。

一ヶ月前に、急なめまいと吐き気に襲われ、救急車で運ばれた初老の女性。

諸検査により、180〜110の高血圧による症状とて、一週間の入院治療の後、退院後はカルシウム拮抗剤が出され、真面目に服用することで、血圧も安定し、一ヵ月後には主治医の判断で廃薬となった。

ところが、数日も経たないうちにみるみる血圧が上昇し、どうしたことか?当方にやって来られた本日、土曜日の午前中には、200〜110である。

牛黄製剤のような高貴薬で急場をしのぎながらも、直ぐに病院で見てもらうべき状態である。

土曜日でもあり、新来の方や常連の方も待たれている混雑した状況での出来事である。

ところが、牛黄製剤のような高貴薬は不要だとわがままを言われるので、それじゃ〜なおさら即刻、病院にかけつけるべきだと、主治医がいなくとも必ず診てもらえるからと説得して、電話をお貸しして直接病院に電話をかけてもらう。

やはり、直ぐに受け入れてもらえて、病院へ直行となった。

たまにやってこられる準常連さんとて、半年振りの来局の内容が内容である。

当方にやって来るよりも、即刻、かかりつけの病院に行くべきケースなのであった。
posted by ヒゲ薬剤師 at 17:07| 山口 ☔| とんでもない話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月21日

降圧剤による副作用2題

コレステロールを下げるスタチン系製剤の副作用調査が公的に始まる。

身近な内科医の話でも、入院患者さんたちにスタチン系製剤を投与している人の血液検査をすると、ほとんどきまってCPK値が正常値を超えてしまうと言っていたが、本格的な調査が始まることでもあるし、その結果が出るのを注視しておく必要がある。

ところで本日のテーマは、連日立て続けに御相談を受けた、降圧剤による明らかな副作用問題である。

まず40代の女性は、たまたまご近所の内科医さんのところで定期健診のつもりで受けた血圧が、下が90代、上が148あったために、降圧剤を投与され、朝1回1錠だが、下がりにくければ2錠に増すようにと、一ヵ月分貰ってきた。

ところが、それまで無症状であったのに次第に頭が重くなり、フラツキ、ムカつきもともなって、血圧は140〜90くらいで、それ以上下がらない。

さては、血圧が高いせいかとお医者様の進言通り2錠に増やすべきかと思ったものの、それにしてはその薬を服用し出してから始まった不快症状であるので、当方に相談することにしたというのであった。
(ご相談者のご主人は、西洋医学治療で匙を投げられた某難治性疾患を当方の漢方薬類でほぼ緩解せしめている。)

前後の話しから、不快症状は明らかに降圧剤の副作用とみられる。

ところで、血圧がやや高い原因は類推するまでもなく、ご本人自身に大いに自覚があった。
ある塩味の嗜好品を、それこそ朝から晩までストレス解消的に食べ続けており、それだけに咽喉も渇いてジュース類のがぶ飲みによって、朝はひどい浮腫み顔。

お医者さんにその話をして、血圧のお薬を他のやさしいのに変更してもらうようにアドバイスするも、話を聞いて下さる先生ではないから、当方に相談するのだという。

この苦痛を何とかしてほしいとおっしゃるので、それなら今日限り、塩分の濃い嗜好品を一切止めて、茵傷[蒿湯と猪苓湯の併用で様子をみることとなった。

もちろん副作用が強すぎる降圧剤は中止することとなった。


もうお一人は、60代の女性がメニエール氏症候群に罹り、もともと低血圧であったのが、そのときだけ一時的に上が180あったので、降圧剤が出された。

ところが、回転性めまいなどが治ったあとから頭が重く、ふらつく、だるいといった症状が続くのだが、降圧剤が朝1錠が2錠に増えてからはますますこの症状がひどいのだと言う。

120〜60の血圧が持続している。

お医者様によく相談されて減量してもらうべきだと進言するも、そのままでよいと言われるので、悩んでいるのだとおっしゃるのであった。

だから漢方薬で何とかして欲しいという要求である。

このようなケースが一番思案するところで、単にお医者様に相談して調整してもらえば済むような簡単な話だと思うのだが、それ以上、突っ込んだ御相談に乗って下さらないし、患者さん御自身も遠慮されて医師に強くアピールすることも出来ないのであった。
ラベル:副作用 医薬品
posted by ヒゲ薬剤師 at 12:10| 山口 ☔| 医薬品の副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月04日

せっかく眼圧が正常化したのに投薬された「芍薬甘草湯」

たいした症状でもないのに、漢方薬に無知な医師達が、安易に漢方処方を投与されるのも困った問題である。

眼科治療による点眼と内服を数ヶ月続けても、両眼とも23〜24から下がらない。

そこで当方からは、茵蔯五苓散(インチンゴレイサイ)のエキスと粉末を混合して製造された製剤を眼科治療に併用してもらったところ、直ぐに18と19に下がった。

むくみっぽい顔貌は変わらないが、眼科の内服薬は3分の2に減らしてもらえた。

その10日後にはむくみが綺麗に消失していたのでホット一安心、と思った矢先、皮膚科から貰ったというツムラ漢方の「芍薬甘草湯」を見せるのであった。

理由を聞くと、顔が少し痒いのと、目の下の筋肉がピクピクなるので、皮膚科に行ったら、ステロイド軟膏類とともに、ピクピクに漢方薬を出そうといってツムラ漢方の芍薬甘草湯が二週間分出されたというのである。

眼圧が高いことを申告していても、この通りだという。

もしも、これを貴女が服用すれば、せっかく治まりかけている眼圧も、同時に浮腫も再発する可能性が大きいのだから、安易に服用すべきでないことを告げたのであった。

チョット皮膚が痒い、目の下の筋肉がタマにピクピクすることがある、というこの程度で、各科の開業医さんをハシゴして回るのも考え物である。

参考文献:病院からよく出される漢方薬の使用上の注意!:芍薬甘草湯
posted by ヒゲ薬剤師 at 11:03| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月03日

慙愧の念に耐えない悪夢の思い出

何十年も漢方専門の仕事をしていると、当然のことながら手柄を立てた経験は枚挙に暇(いとま)がないので、いまさら天狗になって自慢する気にもなれない。

それよりも、いまだに忘れられない役立たずだった苦い思い出ばかりが、折々に思い出されるのであった。

いずれも随分昔のことで、数十年前といった漢方入門当初のことばかりだ。

耳鳴りならぬ頭鳴になやむ初老の男性が、根気良く10日ごとに通われて、病院治療で何をしても無効だから、何とかして欲しいと頑張って下さるが、一向に有効な漢方処方が見出せない。

男性は苦しさのあまり、相当に強い睡眠薬をお医者さんにもらって服用する毎日でもあったが、肝心な頭鳴はひどくなるばかり。

突如、奥様から訃報を聞いたのは間もなくであった。

死因は自殺。

次に、重度の鬱病患者さんをご近所の皆さんが心配されて連れてこられた。

初めての方に今では絶対にしない30日分という大量の煎じ薬をお出しした。

請われるままに利益に頭が行っていた。

処方は「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」だったが、その日のうちに自殺してお亡くなりになった。

当方からお出しした漢方薬は一度も服用しないままだったのが、せめてものこと。

いや、もしも服用して下さっていたら、あるいは自殺を思いとどまってくれていたかも知れない。

ご本人にはお気の毒で申し訳ないことではあったが、この煎じ薬を一度でも服用されてのことだったら、一生涯もっと苦しんでいたかも知れない。

この歳になって、しきりに思い出される。

仕事に疲れてぼんやりしているときに、突然、この方達のことが頭に浮かんで来る。

だから、今度生まれかわったときには、絶対に「医薬関連」の仕事はやるまいと強く決意している。

といいながらも、漢方しかノウがないから・・・・と今生と来世を混同した思考の矛盾を繰り返すばかりだった。

もしかすると、いま、自分自身が鬱病に陥りかけているのかと思ったりもするのだった。
ラベル:憂鬱
posted by ヒゲ薬剤師 at 08:35| 山口 ☔| ちょっと憂鬱な話し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スタチン製剤の服用を強く奨められる初期ガン摘出後の患者さん

消化器系の初期のガンで摘出後、主治医が開業されたので、そのまま主治医の診療所でお世話になることになった。

痩せ型であるが、コレステロール値が210〜270。

だいたいにおいて240〜250であるが、その主治医からスタチン製剤の服用を強く奨めれら、このために定期健診に行くのがつらくなっている患者さんがおられる。

放置しているとガンで倒れるよりも、先に脳卒中で・・・・・と相当な剣幕で叱られると言われる。

「でも先生、コレステロールは少しくらい高いほうがいいって、新聞にも書いてありましたけど・・・・・」

と恐るおそる言うと、

「新聞なんて〜〜のは、下半分は読んじゃ〜〜イケナイ!」

と意味不明なことをおっしゃって検診に行くたびにお薬を出されて、ちゃんと服用しているかを訊ねられ、服用してないことを告げると会社に連絡するから会社の電話番号を知らせろとおっしゃるのであった。

この方は、なぜ当方の薬局の名前を出して、その薬剤師にもらった文献を見せ、この程度のコレステロールで、スタチン製剤を服用するのは、初期のガンだったとは言え、この時期に敢えて免疫力を低下させるかもしれないお薬を服用する必要がどうしてあるのか、よく相談しないのか、あれほど進言しても、お医者様に(格下の?)薬剤師のことはどうしても言えないらしい。

患者さん自身、迷いぬかれて、これまで長期のコレステロールの推移の表を持参して、お近くの内科医に受診して御相談したところ、やはりコレステロールを下げる薬を服用する必要はまったくないこと。
現在測定すれば210代でもあるし云々とて、今後、何だったらご紹介するからガンの定期健診の病院も変えたらどうか、とのアドバイスであった。

また、これに関連した話で、外科系の某医師がコレステロールが270になったので同僚の内科医に相談したところ、食事療法でいいよ、内服する必要ないですよ、と言われて安心した。
医師同士の実際の会話はこんなものなのである。

2006年01月24日 コレステロールを下げるスタチン製剤による副作用の可能性

ラベル:副作用 医薬品
posted by ヒゲ薬剤師 at 01:54| 山口 ☔| 医薬品(漢方薬も含む)の誤投与 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

温補の漢方処方の乱用が目立つ日本の現状

あるウイルス感染症関連の疾患で、病院治療では一時的に治まるも、直ぐに再発して保険のきかない医薬品をもらってまた一時良くなっても同じ事で、再発を何度も繰り返している。

また、その薬の副作用もつらくて地元の漢方専門薬局で、1年半にもわたって調合してもらうが、一向に効果がない。

いつも千客万来の専門薬局では自家調剤の粉末薬を分包してもらっており、身体の冷えとストレスが問題だからと、様々に調剤してもらうも、矢張り効果がない。

冷えるのが一番いけないということで、温める漢方薬を中心に調合してくれるが再発を繰り返すので、やや遠方の当方の薬局に訪問されたわけである。

顔を見た瞬間に赤みを帯びて、お酒にでも酔ったような状態である。

服用していた調合薬を拝見するも、処方名がまったく記載されていない。

ご本人に処方名を訊くと、その先生は「素人には言ってもわからんよ」と言って教えてくれなかったということだ。

今時、処方名も記載せずに漢方薬を販売される無神経さは、チョット信じられない行為である。

試みに配合薬を口に入れて吟味したところ、白朮・芍薬といったところの薬味である。

スタッフの女性薬剤師にも吟味してもらうと、これには明らかに「附子(ぶし)」が配合されている、その証拠にブシ特有の舌にピリピリ来るものがあると言う。

してみると真武湯(しんぶとう)当たりだろうか?

体質的には明らかに熱証を呈している人に、このような温補剤を出されるとは明らかな間違いである。

通りで酒に酔ったような赤い顔をされている筈である。

近年、日本国中、

冷えるのが最もいけない、万病は冷えにある

などというトンデモナイ錯誤したキャッチコピーが蔓延しており、実に由々しきことである!

ここ十年以上、日本国中で暖房設備が行き届き、加えて温暖化の傾向著しい上に、食糧事情があまりにも豊かになり過ぎて、飽食の時代と言われて久しいのに、何ゆえに皆がみな「冷え」が問題と決め付けねばならないのか?

近頃、日本の漢方では、ちょっと温補剤を乱用し過ぎではないだろうか?

仄聞するところによると、医療用では「大建中湯」の乱用が目立つという記事を読んだことがあるが、当方の近所では、温性の顕著な「小青竜湯」の乱用が目立つ。

恐るべし、猫も杓子も「温補・温補でアブリ×ロシ」と皮肉の一つでも言いたくなるくらいだ。

当方の薬局では、温補剤を代表とする温性の漢方処方を販売する比率よりも、清熱剤や涼血剤、滋陰剤などのほうが遥かに多い。
(実際には寒熱併用のケースが最も多いかもしれないが・・・)

弁証論治の基礎から学習しなおすべきではないのだろうか?
posted by ヒゲ薬剤師 at 01:52| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする