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2007年03月18日

日本の医療界でも意外に盛んな中医学の学習講座

 日本の漢方界で派手に目に付くことはビックな漢方製薬メーカーの宣伝であり、テレビ・新聞・ネットなどを通じて、もっぱら前時代的な日本漢方流の虚実論に基づいた、やや没理論的なものばかりである。
 このためにアジア世界では勿論のこと、欧米における中国式の漢方にもどんどん遅れを取るのではないかと危惧されるところであるが、実際には日本東洋医学界の地方部会などでは、しっかりとした中医学の学習講座が組まれており、長期的に継続されている。

 参加経費はかなりな出費になるが、世間の表に現れないところで、一部の奇特な医師免許を持たれる先生方が日本全国に次第に増えつつあることは間違いのない事実である。つまり中医基礎理論を学ばれ、製薬メーカー主導ではない、真の実力を備えた先生方が次第に増えていくのは間違いないことだろう。

 この調子で行けば、あと10〜20年もすれば真に効果のある漢方治療がどのようなものか、中医学理論に裏打ちされた実力派の先生方が増え続け、現在の保険適応範囲内の処方では、あまりにも方剤が不足していることが再認識されることだろう。
posted by ヒゲ薬剤師 at 12:00| 山口 ☔| 中医漢方薬学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月17日

鍼灸院の薬剤師さんの漢方常備処方の選定についてのお問合せ

2005年10月9日のボクチン(1歳)
2005年10月9日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母

年齢 : 40歳〜49歳
具体的な御職業 : 鍼灸師 薬剤師
御意見や御質問をどうぞ : 鍼灸院の患者さんのための漢方薬を揃えたいと思っています。ほとんどが慢性病の方です。
 基本的に本治法で治療しているつもりです。

 八味丸。六味丸。当帰芍薬散。桂枝茯苓丸。加味逍遙散。補中益気湯あたりを揃えておけば最低限のカバーは可能でしょうか。

 30−70歳位の女性の患者さんがほとんどです。
 虚証タイプが多いと思います。漢方薬はほとんど処方した事はありません。腎陽虚と腎陰虚あと水毒。気虚の方が多いです。
 基本的な質問で申し訳ありません。


お返事メール:拝復

 お問合せの件、やや難問(笑)かもしれません。
 地方性の問題や、どのような方が来られるケースが多いかという問題では、「ほとんど慢性病」の方であり、また、

>腎陽虚と腎陰虚あと水毒。気虚の方が多い

とのことですが、本治法を主体にしても、慢性疾患の場合こそ、常に扶正法のみならず祛邪法の併用、つまり常に「扶正祛邪」のバランスを常に取る配合を心がけないと、アンバランスなものになりかねません。

(参考文献:日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱(平成元年の提言!)

 ともあれ、小生の薬局は、世間様の一般的な漢方薬局に比べて、かなり偏りがあるかもしれませんが、他のブログ「漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記」に

わが薬局の漢方薬繁用方剤とほとんど販売しない方剤

と題して書いていますので、僅かにでもご参考になるかもしれません。

 以上、簡単ながらお返事まで。


2005年10月27日のボクチン1歳
2005年10月27日のボクチン1歳 posted by (C)ボクチンの母

ラベル:漢方常備薬
posted by ヒゲ薬剤師 at 23:38| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月02日

横行する漢方薬の無表示医薬品

 もう今年だけでも、この漢方薬の煎じ薬および調合粉末薬や顆粒製剤を分包器で小分けされた無表示医薬品の相談を受けたのは10例を上回る。

 本日の御相談のケースは、ある特殊な疾患で西洋医学では治療薬がないということで、漢方薬によるクオリティー・オブ・ライフの向上・維持を目的として先日、漢方製剤を二種類お出ししたばかりの人が、身内が心配して遠方から漢方薬の顆粒剤を調合してもらったものを送ってくれたが、それを一緒に服用してよいだろうかとのお問い合わせである。

 その調合薬なるものを拝見すると、分包器で30日分を小分けされたもので、処方名の記載もなければ成分内容の記載もまったく見当たらない。その薬局の薬袋には1日3回、1回につき1包ずつ食間か食前に服用するようにとの記載および薬局の名称と住所・電話番号の記載があるのみである。
 典型的な漢方薬の無表示医薬品販売の形態であり、これを当方からお出しした漢方薬と併用してよいやらどうやら判断のしようもない。

 試みにその顆粒剤を味わってみると、どうやら十全大補湯らしき味がするが・・・?果たして?
 そこでご相談者みずからがその薬局に電話をかけて薬事法上必要な医薬品としての表示義務項目の詳細を教えてもらうように進言することとなった。

 その薬局さんから帰ってきた言葉は、「トウキ、センキュウにシモツとシクンシに補中益気湯の三つの処方を中心に配合している」との実に信じられない奇妙奇天烈な返事であった。もちろん俄かには信じられない話で、小生の長年の漢方経験からはどうみてもどこかのメーカーの十全大補湯製剤を分包器にかかただけの製品に思えるものである。

 調剤した処方内容を公開することで他所に流れては商売にならないという浅ましい魂胆かもしれないが、人体に作用を及ぼす医薬品における薬事法上の記載義務を故意に怠ること事体、由々しき問題であるはずだ。
 こういう危険で浅ましい漢方相談が横行するようでは、薬系漢方の明日には碌なことが待ってないことだろう。
posted by ヒゲ薬剤師 at 08:24| 山口 ☔| 無表示医薬品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする