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2008年07月18日

保険適用外で豊富に存在する優れた漢方製剤(医薬品)

 保険漢方なら絶対的に安いからと、決して自費の漢方に手を出そうとされない人も多いらしいが、当方の薬局で遭遇する数々の事例は、その保険漢方で効果がないまま病状が悪化してしまった人達が集合する下請工場というよりも救済所的な状況となっている。

 大きな声では言えないことだが、保険漢方(主としてツムラ漢方)のエキス製剤には処方数に限りがあること以上に問題なのは製剤の品質の問題(正しい生薬が使用されてないなど)と同時に、これに負けず劣らず処方される内容事体の問題も大き過ぎるように思われる。
 基本的な弁証論治はおろか、方証相対という日本漢方の基本すら守られてないケースばかりが目に付く。あれがエビデンス漢方とでも言うのだろうか?

 それはともかく、かくして自費の漢方薬が高額の出費を強いられるからという誤解から、病状によっては保険漢方で治らず、むしろ安価な保険適用外の漢方製剤で容易に寛解してしまうケースはザラにある
 もちろん病状によっては、かなり高額な配合を必要とするケースもあるが、保険漢方に拘り続けて悪化するよりも、一定の経費がかかっても寛解する方が遥かにマシだろう。
 実際のところ、人間様は長く生きてもなかなか百歳を超えにくいのだから、頑固な疾患ともなれば宿痾となって一生付き纏っても止むを得ないところを、かなりな程度寛解できれば、残る人生も明るくなるに違いない。

 保険漢方も含めてあらゆる治療方法を試みて治らず、ようやく自費の漢方でかなりな程度寛解できたことを喜ばれるのを通り越して、その病気が百パーセント治る、文字通り「完治あるいは根治」するものと誤解している人が多いのは驚く。
 宿痾となっていた疾患が、そうそう簡単に根治するはずも無く、物のたとえで言えば8〜9割がた寛解すれば御の字で、その状態でいかに再燃させることなく安楽な人生を送れるかどうかが重要なはずである。

 皆が期待するように長期間続いた痼疾が百パーセント根治するものなら、人間様は永久に死なない計算となるではないかっ!?

 ともあれ、これら様々な宿痾の寛解に大いに役立ちサポートするのが、バリエーションの豊富な保険適用外の漢方製剤群であるが、それらを折々にブログで紹介していたら、目ざとい同業者が(少し前までは天下の厚生労働省がネットによるお誘い販売は即刻止める様にあれほど内部通達を出し続けていたはずが、昨今は何が起きたか静まっている)さっそくネット上でお誘い販売が目立つようになるので興ざめしてしまい、公表する気が大いに殺がれてしまった(苦笑。
posted by ヒゲ薬剤師 at 17:19| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月13日

大建中湯エキス製剤による副作用⇒痒みを訴える患者さん続出

 本来、大建中湯は素晴らしい処方である。

 本方によって術後の激しい癒着症状を解決した例は枚挙に暇がないが、昨今は温暖化の時代でしかも医療用漢方エキス剤が盛んに投与される時代だから、適応者でない人までが投与されるケースが続出するためか、本方の服用者が痒みを訴えて相談を受けるケースが続出である。

 一昨年頃から顕著である。

 大建中湯の投与が必要になるケースの実際は、中焦における重度の陽虚証であり、陰寒上逆傾向の目立つかなり重度の症状を訴えるケースに限られるはずだが、昨今は術後の予防的措置として投与されるケースが多いためか、不必要に投与されて却って熱邪の侵襲による激しい掻痒を訴えるケースが目立つのであろう。

 予防的措置で投与されるのなら、桂枝加芍薬湯くらいの方が無難ではないかと思われるが、これとて稀には桂皮の辛甘大熱にやられかねない。

 それ以外にも考えられる原因が大建中湯製剤に使用される乾姜である。本来は乾燥生姜を使用すべきところを日本ではなぜだか飴色になるまで蒸した煨姜(ワイキョウ)や炮姜(ホウキョウ)もどきの乾姜なるものが大量に使用されていることにも一因がありやなしや?

 この乾姜の問題は既に何度も指摘しているので、それらを以下に列挙する。
posted by ヒゲ薬剤師 at 09:20| 山口 ☔| 大建中湯の誤投与による不快反応や副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月06日

五苓散が身体の水分を補って潤すと説明される医師たち

 一例は明らかに誤った投与で、一例は投与に間違いはないが解釈が間違っている例。

 舌質紅で無苔、舌がヒリヒリして潤わず違和感が激しい。八仙丸と黄連解毒湯、滋陰降下湯でかなり寛解していたが、完全ではないので人に紹介されて大学病院の口腔外科の診察を受けた。
 漢方を専門とされる医師の診断で、漢方薬で四ヶ月で治ると断言され、五苓散エキスと神経症もあるということで半夏厚朴湯が処方された。

 その際の説明が五苓散は体内の水分を補って口の渇きを治す薬だと説明された。
 服用後、咽喉まで乾燥して咳き込むようになった。
 以前服用していた自費の漢方薬の方こそ明らかに効果があったことを悟り、五苓散と半夏厚朴湯を中止し、残っていた前記の漢方薬類を再開したところ、次第に軽くなった。

 もう一人は、咽喉が渇いて頭痛がするのでかかりつけの医師に相談したら、同じく医療用の五苓散が投与された。
 五苓散の服用で頭痛はやや緩和したが、咽喉が腫れぼったく通りが悪いので、以前、薬局のアドバイスで購入していた半夏厚朴湯エキスが手元にあったので、併用したところ軽くなった。

 かかりつけの医師にそのことを話すと、五苓散で体の水分を潤しているのに、半夏厚朴湯で乾かすというのは不思議だと言われ、プラセボ効果じゃないの?と言われたという。
 しかしながら麦門冬湯を服用すると却って咽喉の腫れぼったさはとれなかったので、この服用であっていると思うのだが、という問い合わせである。

 前者では明らかに肺腎陰虚体質者の舌炎?であるのに、燥性の強い五苓散や半夏厚朴湯の投与は明らかに間違っている。
 後者は、水湿内停による諸症状であるから、五苓散の投与は偶然正解であったが、「五苓散が体の水分を潤す」という説明は明らかに間違っている。

 正しくは五苓散の一般向けの説明としては、体内における水分の偏在を調節して、余分な湿邪は尿管を通じて体外に排出させる、とでも説明すべきであろう。
 また、半夏厚朴湯が効果を示すことは何の不思議でもなく、咽喉付近における浮腫性の水分停滞を疎通させたからに他ならない。

 昨今、各医療機関から盛んに保険漢方が投与されるようになったが、乱暴な投与や説明が目立つのでハラハラさせられる。
 昨日も、咽喉付近の明らかな熱性炎症が見られる患者さんに桂枝湯エキスが投与された人があり、服用後に却って発熱したというので相談を受けた。

 このまま保険漢方が盛んになると、ますます我が漢方薬局は下請け作業というよりも、各医療機関における漢方薬の誤投与の尻拭いと言うべきか、老体を鞭打たれるようにますます仕事が増えるのではないかと危惧しているところである。
タグ:漢方薬
posted by ヒゲ薬剤師 at 21:33| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テレビで見たといって大建中湯を求める代理客

 最近、身内の消化器内科医も保険漢方の大建中湯をよく使用するとは聞いていたが、ここまできたか大建中湯、とうとうテレビでも宣伝するような事態らしく、指名客までやって来る始末。
 86歳の男性が、テレビで腸が悪いのには大建中湯が良いと言っていたのでと、代理の中年女性が処方の指名である。

 当方では代理での処方指名には応じられないので、そのご老人の主治医に相談すべきこと、大建中湯は保険漢方専門のT社が盛んに各病院に宣伝して回っているので、どこの病院でも置いている可能性が高いので、薬局で求めるよりもそのほうがベターだと説得して販売しなかった。
 お腹を強く温める漢方薬だから、本当に合っているかどうかは、専門的に診断してもらうべきこともアドパイスしたものの、そのような漢方の専門知識を一般の医師が心得ているとは限らないので大いに問題なしとしない。
●昨今、日本国内では漢方の原理・原則を無視した大建中湯の乱用が目立つ、第二の小柴胡湯事件が勃発しなければよいがと強い危惧の念を表明されるR先生。
東亜医学協会発行『漢方の臨床』誌1月号で「新年のことば」特集から抜粋引用)

 とあるように、実際のところ中焦陽虚で陰寒上逆する証候には極めて有用な方剤であるが、内外ともに熱証が主体の体質者が誤って服用すると、朝鮮人参や山椒や乾姜がタップリ配合された方剤であるから、温め過ぎるによる様々な不快症状が出兼ねないので注意が必要だ。

参考文献:痒くなる副作用が目立つ大建中湯エキス製剤の問題点
http://murata-kanpo.seesaa.net/article/38103051.html
posted by ヒゲ薬剤師 at 20:58| 山口 ☔| 大建中湯の誤投与による不快反応や副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月03日

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)製剤ナイシトールの副作用

虚妄の正義
虚妄の正義 posted by (C)ヒゲジジイ
 流行は、たいていの場合、それの需要者によって作られないで、それの供給者によって作られる。即ち頭の好い商人たちによって創案され、頭の悪い婦人たちによって需要される。

━萩原朔太郎著「虚妄の正義」

 今流行の防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)製剤は、その名をカタカナ名「ナイシトール」などに変えられて、テレビ宣伝やネット上でも目や耳にタコができそうなほど有名になった。
 メタボの特効薬であるが如き宣伝は本当なのだろうか?と疑ってみる必要がある。

 民間の一部の会社では大量購入により安く手に入るとて、社員の多くが嬉々として購入したのはよいが、早速副作用に見舞われた人からの相談を受けた。
 
 その防風通聖散製剤「ナイシトール」により、身体が急速にだるくなり浮腫を生じて驚愕し、病院治療を請うた。医師に五苓散製剤(白朮であるべきところを錯誤した蒼朮に置き換えられた製剤)を処方されたが、まったく回復しないという女性。

 八仙丸(麦味地黄丸)で次第に回復中。

参考文献:※防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
     ※防風通聖散を指名されても絶対に売らない
     ※一生涯販売しないであろう防風通聖散