病名は診断がついても、特別にお薬がなく、症状がひどく悪化した場合のみ、対症療法薬がある。検査と経過観察ばかりで、何の治療もしてもらえない。
一番深刻なのは、やはり、悪性腫瘍やがん。転移がんで来られる方も大変多い。
我が薬局では、ご本人が漢方治療を望まれ、一度はご来局願える人のみ、ご相談に応じるやりかただから、お電話でお問合せがあっても、遠方で来られない、という方が多く、それは、すべてお断りしている。
本当にこちらの漢方薬を望まれる方は、どんなに遠方であっても、一度は必ず来て下さるからだ。
もちろん、病院に行くのがイヤだから、という理由の場合は、100パーセント、お断りである。
もしも、重大な疾患が隠れていた場合、困るのはご自分である。
と、このように、漢方薬治療を求められる、もっともな理由がない限りは、ご相談はお受けしない方針にして、もう15年以上はなるかもしれない。
それだけに、漢方薬の配合が、簡単に決まるとは限らず、いわゆるお薬のピントあわせに苦労することが多い。
軽症の場合でも、重症の場合でも、苦労は同様である。
いま、軽症と書いたが、慢性疾患の中には、症状は軽くとも、持病として一生涯付き合わなければならないかもしれない、そういう疾患が数あるものである。
古人がいったように、なるべく3回目くらいには、ほぼ適切な漢方薬配合が決まるよう、努力をしているが、何十年この仕事をやっても、そうそう簡単に喜んでいただける配合が、1回や2回で可能、というわけではない。
かと思えば、2〜3回目で、すんなり決まってしまう人、1回目で決定ということも、しばしばあるのだが。
なかなかピントが合わずに、何度も何度も足を運んでもらわなければならないケースでは、お気の毒でしようがないが、なかなか、縺れた糸を、解きほぐす糸口が、直ぐ直ぐには見つからないこともある。
そういう方のことが、いつも頭から離れず、ひどい場合には、ピントが合うまでに10ヶ月もかかったことが、何度かある。
よくぞ、あきらめずに頑張って下さったものだと、思わず涙が出たことさえある。
こんな、神経の消耗することの多い仕事だが、まだまだ、大病院の第一線で活躍されるお医者さんたちのご苦労を思うと、やっぱり、薬局での漢方相談は、楽な方だろう、と自分を慰めている。
本当は、もっと気苦労なケースも多いのだが、それは今後、おいおい書いていくことだろう。
(なんだか、ヤッパリこのブログのタイトル通り、沈うつなブログになりそうで、気が引ける。愚痴と泣き言のブログが続くのは、間違いないので、誰も読んでくださらないかもしれないけれど、それでも、いいと思っている。このブログにでも、鬱憤やジレンマを吐き出せば、少しは気が休まったり、気を取り直せるかもしれないので・・・・・・?)
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