A大学は、寛大であるどころか、各科で保険漢方をかなり使用されるくらいだから、私の薬局の漢方相談で服用されている患者さんには、好意的、とまでいっているかどうかは、判然としないが、少なくともイヤ味を言われたり、止められたりすることは、滅多にない。
ところが、B大学となると、ひどいものである。
漢方薬はここの大学では治療薬として、認めていませんからね、と癌や悪性腫瘍専門の診療科の先生方が、患者さんに向かって、憮然として言ってのける無神経、それは、信じられないほど、ケンモホロロだという。
せっかく漢方薬を併用しはじめて、調子がよくなったので、喜んでいた患者さんに、大きな水を差すのである。
どんな神経をしているのだろう、このお医者さんたちは、と思う。
この平成の時代に、まだ、そのような時代錯誤の感覚しか持ち合わせていないのか、と愕然とするのは、私達よりも、患者さんたちかもしれない。
もしかすると、ネット界のように、漢方薬を健康食品と間違っているのではないか、と患者さんのほうが、怪訝がっている。
ところで、寛大なはずのA大学でも、とんでもないことを患者さんにお願いしてくれたお陰で、危うく、死期を早め兼ねなかった出来事があった。
さいわい、結果的には、元に戻すことで、大事には至らなかったけれど、この内容は、まだまだ現在進行形だから、これ以上、書かないことにする。
何年後かには、このブログに報告できるかもしれない。
手前味噌に聞こえるかもしれないけれど、医師の無理解にはほどがある、といった事例は五万とある。
言っても、言い切れないくらいだ。
医師はそれほど、神様かね、と言いたくなることは多い。
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