あせられるのである。
その点、50歳代からご縁が出来、長いお付き合いとなったご高齢の方は、たとえ80歳を越えられても、焦られることが少ない。
はじめて、しかも、70歳を越えられて、初めて私の漢方薬局に来られた、というようなご高齢の方に、せっかちな方が多いのである。
最近も、膝関節を悪くして、ご夫婦でやって来られたケースでも、そうだった。
ご病人さんは、80歳を越えるご主人である。
一種類だけの漢方処方15日分で様子をみて頂いたところ、少しいいようだから、もっと効く漢方薬があるだろうから、それに変えてくれ、とおっしゃるのである。
少し調子がいいようなら、わずか15日分でのことだから、同じ漢方薬を、コツコツとされてみては如何ですか、と進言しても、なかなか聞き分けが出来ない。
おしまいには、「何をそんなに焦られるのですか?病院で治らなくなっていたのが、少しでもよくなったら、ヨシとしたもんじゃ〜ありませんか」
と強く言う始末だった。
納得して頂くのに往生したが、本日3回目の来訪にして、観念されたようで、しばらくこれで様子をみます、ということで、遠方であるから30日分を持ち帰られた。
このように、最終的には納得されたケースは、まったく珍しいほうで、腹を立てて二度と来られなくなるご老人のほうが、多いのである。
だから、この方も、きっと、2度目の来訪を最後に、二度とやってこられないだろうと確信していたほどだ。
それほど、ご高齢になってはじめてやって来られる方は、ほとんど続くことがない。
同業の漢方薬局さんは、そんなことはないのだろうか?
私のところでは、ご高齢だからといって、特別待遇する訳ではないから、それがアダとなっているのかもしれない。
ラベル:困った人達
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