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2005年10月10日

舌も見ないで検査票だけで漢方薬を処方する漢方専門医

ある遠方の常連さんが、ある急性疾患にかかったの。

常時服用中の漢方薬は、来れない時には、いつもクロネコの宅急便で送ってあげていた。

今回は、それも間に合わないくらい急だが、保険漢方でも充分に対処できそうだから、近くの漢方専門医があるというので、そこでよく診断してもらって、適切な漢方薬を出してもらうように伝えておいた。

ただし、こちらから漢方処方を指名しないように。
漢方専門医に、患者のほうから指名しては、失礼だから。
もしも、大間違いの方剤がでるようなら、そのときは、止むを得ないから、方剤を指名するように伝えておいた。

後ほどの報告では、適切な漢方処方が出されていて、ひと安心、と思っていたら、患者さんの報告によると、一切漢方的な診断は無く、日本漢方特有の「腹診」すらなかった。

脈はおろか、舌、つまり舌診すらなかってビックリした、との報告である。

熱心に検討したのは「検査票」だけで、こちらの顔もあまり見なかったと、漢方通の患者さんは大いに不満を述べられた。

当方は、思わず、

「保険漢方って、そのレベルなんですよ」

と、言ってはいけない、本当のことを失言してしまった。
ラベル:漢方医
posted by ヒゲジジイ at 01:27| 山口 ☔| 漢方医あるいは漢方専門医のことか? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする