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2005年10月20日

(前回の続報)五苓散に補中益気湯の復活

前回の続報だが、主治医が五苓散を復活しようと言われ、単独で服用していた補中益気湯と併用することになったという報告が、常連さんから届けられた。

分かる範囲の詳細を聞くと、全身転移で、浮腫がひどい場合は、医療用でするなら、せいぜい、補中益気湯に五苓散を合わせて使用するのが、精一杯かも、というような話を、この常連さんに向かって、数ヶ月前に、小生自身が発言していたのを、この常連さんが耳学問で、その患者さんにアドバイスしていたのだそうだ。

それで、最初から、五苓散単独ではなく、補中益気湯と併用していたらしい。
大変いいことだ。
五苓散単独よりも、末期に近い状態の場合、補中益気湯との併用は、多少とも「補気建中湯」の方意に近づくのである。

それでも、補気建中湯ほどの効果が見られないことも多々あるのが、現実である。

幸い、この患者さんは、補中益気湯と五苓散の併用で、腹水などを含め、全身の浮腫が取れて楽だったのだから、そもそも、それを中止したのはまずかったのだか、医師の方から再開しようと、提案された、というのだから、また聞きながら、少しほっとした。

ただ、以前と同様に効果を発揮してくれることを祈るのみである。

このような重大な疾患では、タイミングを失すると、以前効いていた方剤でも、効果が激減することも珍しくないからである。
posted by ヒゲジジイ at 18:42| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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