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2005年10月24日

五苓散や猪苓湯の使用上の注意

漢方薬方剤というものは、いわゆる「証」にぴったり合って、気持ちよく効いている場合、すなわち、目的の治療効果を発揮している場合、それを連用することで生じる「副作用」というものは、ほとんどあり得ないことである。

このことは、中医学、漢方医学の長い歴史上、かなり証明し尽くされていると思われるが、ときにやや「効き過ぎ」という場合がないではない。

といっても、その人の証候(一連の症候)に、よく合っている場合には、過度な薬用量をしようしない限りは、やはり問題は生じるどころか、通常、よいことはあっても、不都合なことは無いはずである。

但し、あくまで連用中における客観的な観察は不可欠である。

ただ、合成医薬品のような激しい副作用というのは、ほとんど稀なことであるから、漢方薬の服用を過度に恐れる必要はない。

漢方を販売する側も、利用者側も、お互いの信頼関係を築いており、販売者側、あるいは処方する側に正しい漢方薬の知識と豊富な経験があれば、不安はない。

前回の五苓散についても、証候によく合っている場合には、連用するのが当然であるが、やや例外的な現象に対する注意もある。

ちょうど、本ブログの前回までの経緯を意識して書かれたといわれる、次のブログさん。

漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記

の、次のカテゴリ。

五苓散(5)

この中には、五苓散のみならず、親戚の方剤で、膀胱炎などによく使用される「猪苓湯」に対する注意も書かれている。

要するに、必ず漢方薬を専門とする医師や薬剤師に相談しながら服用すべきで、漢方薬といえども、素人療法は禁物である。

医師や薬剤師だからといって、皆が皆、漢方薬に詳しいわけではないので、むしろ漢方薬使用上の、最大の注意点は、相談する専門家の選択こそ、もっとも注意が必要なことのように思われるのである!
posted by ヒゲジジイ at 00:09| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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