以前、この女性のご高齢の母上の老齢による泌尿器系の問題を、当方の漢方薬でずっとコントロール出来たことに対するお礼を兼ねての相談であった。
胃がんでもあったらいけないから、まずは消化器系の病院で、諸検査を受けるべきだと説得して、今回は漢方薬は出さずに善は急げ、ということになったところで・・・・・・
一応、簡単な病歴をお聞きしていたところ、なんと!
一月前に咽喉が少し詰まる感じがするので、ご近所の耳鼻咽喉科に気軽な気持ちで、診断を仰いだところ、諸検査の後、大したことはないが、鼻汁が咽喉に落ちて痰が溜まっているのだろうからとて、ムコダインとともに、医療用漢方の「小青竜湯」エキス製剤が出されており、今の今まで続服中であると言われる!
その、医療用漢方の小青竜湯こそが、原因だから、即刻中止するようにと、この度も、ついつい、大声で叫んでしまった!
100パーセントも200パーセントも、絶対に間違いないので、即刻中止するようにアドバイスするも、お医者様が自信をもって処方して下さったのだから、とて中止することに躊躇される。
止むを得ず、
それでは、漢方専門の薬剤師と、一般の西洋医学のお医者様と比べて、専門でもないお医者さんの方を信用されると言う訳ですね?!
漢方薬、こと医薬品の専門家は、医師ではなく、薬剤師こそが専門家なのをご存知ですか、といつになく激してしまった。
この冬に向かって、乾燥性の強烈な小青竜湯を、貴女のようにまったく合いもしないのに常用し続けると、とんでもないことになりますよ、と言いかけたところで、
ご本人さん、突然、目覚めたように、
そう言えば、間違いありません、この漢方薬を飲み始めてから、胃がおかしくなり、次第に咽喉や胸の中などがひどく乾燥し始めて、
まさかこの漢方薬が原因とは、今の今まで、疑ってもみなかったのですが、
テレビなどで、今、お医者様の漢方が一番いいように報道(宣伝?)されているので、てっきりお医者様の漢方薬も、いいものだと思い込んでいたものですから・・・・・・・・・・・・・・
(さきほどあったばかりのやりとりである。)
[参考文献:注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)]