偶然、ほとんど同様な配合になってそれぞれ数年。
お一人は徹底的に真面目に服用されて、西洋医学治療ではどうしようもなくなっていた状態だったが、8割がた軽快して、毎月漢方薬の補充をされる都度、ご夫婦でとても感謝されている。
もう一方の、少し軽い方では病院治療も限界があるから、漢方薬局を転々として、ようやく当方にたどり着いたような方だったが、最初の半年は真面目に服用されたものの、次第に遠ざかり、数ヶ月以上経っては、漢方薬を補充に来られ、
ぜんぜん効果がないけど、飲んでいたら、身体が楽だから・・・・・・・・と、長々と弁明か苦情か、どちらとも取れる口上をひとしきり述べられて、買っていかれる。
しかしながら、微妙な配合の一部の漢方処方を必ず一つ二つ欠落されるので、これまで何度も微妙な組み合わせがものを言うのだから、とご説明し続けたが、もう当方も諦めてしまった。
たまに来られては、漢方薬に対する苦情とも、あるいは服用を怠っている弁明とも、どちらとも取れる口上を長々と毎回述べられることに、当方とて、ほとほと疲れてしまった。
わずかな救いは「飲んでいると疲れが取れる」と言ってもらえていることだ。
しかしながら、もう一人の重症の方のように、もっと真面目に服用しておれば、今頃は8割程度は快復していることだろうにと、些かの歯がゆさを感じないでもない。
自費の漢方薬の組み合わせであり、理想的な配合を苦労してアドバイスしても、しっかりと続けられない理由のひとつに、この方たちの配合は、かなり経費がかかる方法であるだけに、事情によっては連続して真面目に服用出来ないのだろう、と想像するに難くない。
それが分かるだけに、苦情とも弁明ともつかない口上を述べられつつ、
「効かないけど、飲んでいると疲れが取れるから」
と言ってもらえるだけでも、ありがたいと思わなければならないのだろか?
それにしても、数ヶ月以上もブランクを開けながらの服用というのでは、検査上に効果が現れにくいのは当然であろう。
返すがえすも、惜しい実例で、多少とも命に関わる疾患だけに、当方とてどうしようもないジレンマに陥るばかりだ。
ラベル:困った人達
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