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2005年12月04日

理想的な治り方をした場合でも気持ちのよいことばかりではない

ある膠原病患者さんで、主治医と談判の上で当方の漢方薬治療だけに切り替えた方がある。

こういうケースは決して珍しくは無いが、人に紹介されて来られた当初から、疼痛などの苦痛のためか、人生をかなり斜めに見られている風があった。

それだけに、理想的な配合をお渡しできたと思っていても、まったく効かないとおっしゃることがしばらく続いた。

どう考えてもあっているとしか思えないので、15日分ずつをお出ししながら、当方としては珍しく頑固に漢方薬方剤を変えなかった。

配合が比較的シンプルだったため、価格的にも珍しく、一ヵ月分に換算しても、一万円を少し超える程度であった。

我慢していただいた甲斐があって、一ヵ月半後には急速に疼痛が消退した。

また、ステロイド治療を医師の許可なくして止めては困る、と強く進言していたところ、主治医と直談判して強引に近い形でステロイドを中止した。

運よくその後、再燃することなく理想的な経過を辿り、数年後には、あらゆる諸検査でマイナスとなり、自覚症状も、早くから完全に消失して、数年。

突然、現在服用中の漢方薬を飲み続けて大丈夫なのか、副作用の問題等、執拗に気にされ始めた。

何か問題でも生じたのかとお聞きすれば、何も問題はないが、副作用が心配になってきたとおっしゃる。

これにはどう答えたものか、あれだけの難治性の疾患が、僅かな配合で理想的に経過して、ほぼ根治と言ってもよいくらいの状態になっているのに、一度も感謝の言葉も無く、いつも猜疑心が強いのである。

あれほどステロイドの継続使用を恐れ、主治医も困り果てたというほどだから、今度は漢方薬にも疑いの目が来た気持ちは分からないでもないが、デリケートな当方は、かなりな無力感に襲われるのである。

自費の漢方薬だけを扱う専門薬局とはいえ、日頃から多くの方に感謝されるお言葉ばかりを頂いていると、こちらの方こそ現代社会の風潮や感覚からズレてしまっているのか、と反省させられもするが、滅多にないほどの理想的な治癒経過を辿った方だけに、僅かな感謝の言葉も無いまま、
同じ疑問点を問いただされるにしても、常に猜疑心の強い表現でおっしゃられれば、どうしても無力感に襲われる気分を打ち消しがたいのである。

こんなことから、漢方薬をアドバイスする立場のこちらのほうも、いつの間にか傷つきやすくなって心が病みはじめたか、と暗い気分になってくる。

憂鬱な秋を迎え、今度生まれ変わった時には、こんな気の休まる暇もない仕事は、二度とごめんだな〜〜と考えてしまうのであった。
ラベル:無礼者
posted by ヒゲジジイ at 08:52| 山口 ☔| 無礼な人達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする