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2006年02月03日

スタチン製剤の服用を強く奨められる初期ガン摘出後の患者さん

消化器系の初期のガンで摘出後、主治医が開業されたので、そのまま主治医の診療所でお世話になることになった。

痩せ型であるが、コレステロール値が210〜270。

だいたいにおいて240〜250であるが、その主治医からスタチン製剤の服用を強く奨めれら、このために定期健診に行くのがつらくなっている患者さんがおられる。

放置しているとガンで倒れるよりも、先に脳卒中で・・・・・と相当な剣幕で叱られると言われる。

「でも先生、コレステロールは少しくらい高いほうがいいって、新聞にも書いてありましたけど・・・・・」

と恐るおそる言うと、

「新聞なんて〜〜のは、下半分は読んじゃ〜〜イケナイ!」

と意味不明なことをおっしゃって検診に行くたびにお薬を出されて、ちゃんと服用しているかを訊ねられ、服用してないことを告げると会社に連絡するから会社の電話番号を知らせろとおっしゃるのであった。

この方は、なぜ当方の薬局の名前を出して、その薬剤師にもらった文献を見せ、この程度のコレステロールで、スタチン製剤を服用するのは、初期のガンだったとは言え、この時期に敢えて免疫力を低下させるかもしれないお薬を服用する必要がどうしてあるのか、よく相談しないのか、あれほど進言しても、お医者様に(格下の?)薬剤師のことはどうしても言えないらしい。

患者さん自身、迷いぬかれて、これまで長期のコレステロールの推移の表を持参して、お近くの内科医に受診して御相談したところ、やはりコレステロールを下げる薬を服用する必要はまったくないこと。
現在測定すれば210代でもあるし云々とて、今後、何だったらご紹介するからガンの定期健診の病院も変えたらどうか、とのアドバイスであった。

また、これに関連した話で、外科系の某医師がコレステロールが270になったので同僚の内科医に相談したところ、食事療法でいいよ、内服する必要ないですよ、と言われて安心した。
医師同士の実際の会話はこんなものなのである。

2006年01月24日 コレステロールを下げるスタチン製剤による副作用の可能性

ラベル:副作用 医薬品
posted by ヒゲジジイ at 01:54| 山口 ☔| 医薬品(漢方薬も含む)の誤投与 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする