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2006年06月02日

漢方薬の服用量を減らしたために再発の兆候が出たとき

 何年も前のことだが、西洋医学治療ではどうしようもなくなって、ある分野の著名な先生に紹介されて来られた難治性疾患の方の場合。

 精一杯の漢方薬を様々に工夫して、一年半くらいでほぼ治癒に近い状態に持ち込め、重度の自覚症状のみならず、検査数値も全面的に改善していたのに油断して、その後、何年もの長きに渡って服用量を一日3回のところを二回になったり一回だったりしたところが、突然、再発の兆候が出てきた。

 というより臓物の疾患だけに機能低下を起こしてきたと言ったほうがより近いかも知れない。
 現在進行形なので具体的には書くわけには行かないが、このようなとき、患者さんの自覚症状が強く出ているわけでもないが、僅かに出てきた症状の中に、突然上がった検査数値の異常部分と一致する問題であるだけに、愕然としてしまう。

 なぜなら、牛黄や麝香までが加わった相当な経費のかかる配合となっていただけに、服用量がやけに減ってしまっていた時期にも、「根治する病ではないのだから、服用量を落とさないように」と注意すべきところを、遠慮が先に立って控えていた負い目?もあった。

 直ぐに正規の3回服用に戻すよう進言したものの、この西洋医学ではお手上げだった難治性疾患が、再び以前の略治レベルに戻ってくれるかどうか?
このようなときには、こちらの方もいっぺんにひどい挫折感と食欲不振を伴ったうつ状態に陥るのだった。
posted by ヒゲジジイ at 02:03| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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