当方では定石どおり茵蔯蒿湯のエキス散を渡した。同時に5月から皮膚科で出された抗アレルギー剤の二種類は、効かなくなっているようでも今更副作用が出るはずもないだろうから併用しても構わないから、ということで、直ぐに首から上の蕁麻疹は消退し、2日目には腹部や下半身もすべて昼間は殆ど出なくなったが、夕食後に出て痒みが強い。
そこで茵蔯蒿湯の濃度を高め、煎薬と同等の力価になるよう調整することで、一日中膨疹が出現することは無くなった。やや便秘気味であるので8月5日に大黄製剤を追加して、様子を見ることにした。
当初は、万が一これ以上悪化するようであれば、大きな病院の救急外来に行くことも覚悟しておくように、とすら言っていたほどだが、まずまず順調に経過して、ほぼ将来の目途が立ったところである。
しかしながら、再発予防のためにも当分の間は食事に気をつけ、時に応じた適切な漢方薬も連用する必要があることだろう。
ラベル:蕁麻疹 茵陳蒿湯(インチンコウトウ)