
2005年10月9日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母
年齢 : 40歳〜49歳
具体的な御職業 : 鍼灸師 薬剤師
御意見や御質問をどうぞ : 鍼灸院の患者さんのための漢方薬を揃えたいと思っています。ほとんどが慢性病の方です。
基本的に本治法で治療しているつもりです。
八味丸。六味丸。当帰芍薬散。桂枝茯苓丸。加味逍遙散。補中益気湯あたりを揃えておけば最低限のカバーは可能でしょうか。
30−70歳位の女性の患者さんがほとんどです。
虚証タイプが多いと思います。漢方薬はほとんど処方した事はありません。腎陽虚と腎陰虚あと水毒。気虚の方が多いです。
基本的な質問で申し訳ありません。
お返事メール:拝復
お問合せの件、やや難問(笑)かもしれません。
地方性の問題や、どのような方が来られるケースが多いかという問題では、「ほとんど慢性病」の方であり、また、
>腎陽虚と腎陰虚あと水毒。気虚の方が多い
とのことですが、本治法を主体にしても、慢性疾患の場合こそ、常に扶正法のみならず祛邪法の併用、つまり常に「扶正祛邪」のバランスを常に取る配合を心がけないと、アンバランスなものになりかねません。
(参考文献:日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱(平成元年の提言!))
ともあれ、小生の薬局は、世間様の一般的な漢方薬局に比べて、かなり偏りがあるかもしれませんが、他のブログ「漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記」に
わが薬局の漢方薬繁用方剤とほとんど販売しない方剤
と題して書いていますので、僅かにでもご参考になるかもしれません。
以上、簡単ながらお返事まで。

2005年10月27日のボクチン1歳 posted by (C)ボクチンの母
ラベル:漢方常備薬
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