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2006年11月26日

アトピー性皮膚炎の体質改善と称して小建中湯を投与される疑問

 たとえどのようなタイプのアトピー性皮膚炎でアレ、中医漢方薬学的な観点から考察すれば、日本漢方というか日本の医療用漢方で繁用される小建中湯の投与には理解に困しむ。
 先日も長文のお手紙で、子供さんのアトピーが生後直ぐから発症して様々な病院治療に抵抗して悪化と軽快をくりかえし、気管支喘息まで併発しながらステロイド含有軟膏を塗り続ける状態が続いている。ほかにも免疫療法の類を受け続けており、漢方薬もここニケ月は小建中湯を投与されている。
 なんとか当方の漢方相談を申し込みたいが、親御さんに漢方利用経験が無い場合はお断りしている事情を曲げて、是非、御相談に乗ってほしいというお手紙であった。
 確認したところ、案の定、小建中湯を服用以来、一時増悪して強いステロイド含有軟膏で今はすこし軽快している状態だというので、即刻小建中湯は中止してもらった。直接来られてのご相談を受ける前からである。

 小建中湯というのは、膠飴という豊富な糖分が含まれ、痒みの原料となるものです。おまけに桂枝(桂皮)というシナモンが豊富に含まれているので、温める効果が強すぎますので、皮膚に熱感が強く赤味が生じるタイプでは、他に適切にバランスを取ってくれる漢方処方の配合が無ければ、やはり痒みを増強し、アトピーを悪化させる方向にしか作用しない場合が多いものです。
 医療用漢方では、アトピー性皮膚炎に対しても、体質改善という名目で小建中湯が投与されているケースが意外に多く、こういう根本的な▲▲▲を犯しているのが日本の漢方界のどうしようもないレベルの〇〇を示す一端かもしれません。
 どのようなタイプのアトピーであれ、少なくとも小建中湯を中止されたのは大正解です。


 というコメントをお送りしたばかりだ。公開するにはややキツイ表現があるものの、本音を書けばこういうことになる。
 人間の身体は千差万別だから、まれには小建中湯がアトピーに有効な場合もあり得るだろうが、あらゆる方向から検討しても、中医学理論的にはほとんどあり得ない方剤である。補中益気湯の場合は、陰火に有効であると言う高度な中医学的な理論からも、脾肺病としてのアトピー性皮膚炎を考える方向からも、体質によってはあり得る方剤であるが、小建中湯となれば、以上の文面中にもあるように、なかなかアトピーには適応が滅多にある方剤ではないと思われるのだが、これに対する説得力のある反論があれば、是非お聴きしたいところである。
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posted by ヒゲ薬剤師 at 13:54| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎・酒さ、および各種湿疹類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする