好き嫌いを言っては余りに学問的でなく低次元の話に堕するので、我ながら汗顔の至りであるが、嫌いなものは仕方が無い。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などは支離滅裂な配合であると手前勝手に断定して憚らないほど、図々しくも愚鈍というか頓馬というか、いささかボケ気味なロウジンである。
古人の工夫になるこのような名方も、馬の耳に念仏、馬耳東風なのである。
適応症の見分けは中々困難で、一歩誤ると麻黄や石膏あるいは川芎(センキュウ)などのように一癖のある生薬の配合された方剤では、軽度の副作用が頻発してもやむを得まい。
だからこのようなやや峻烈に近い方剤は、指名されても売らないに限る。
漢方薬局として名に恥じないレベルは豊富に各種方剤を揃えているが、防風通聖散の製剤は久しく販売することがないので、かなり効果も劣化しているだろうから、そろそろ廃棄処分しなければなるまい(苦笑)。
関連ブログ:
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)を指名されても絶対に売らない
- 一生涯販売しないであろう防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)製剤の副作用
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)の迷惑な問い合わせ
- 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)過剰宣伝による弊害
- 防風通聖散の副作用
- またもやテレビ宣伝の防風通聖散製剤による被害者が登場
- 常習的な下痢症の人に防風通聖散を投与する無謀!