ちょうど本日が受診日だったので、月経前に火照る症状が強いことを前より強く訴えると、その時期に薬を足してみましょうか、ということになりました。
「漢方薬で温まりすぎているということなんでしょうか」
と尋ねると、
「そういう作用があるのは当帰と桂皮ぐらいで、冷え症用の薬は一切入っていないので、そういうことではないと思います」
というお答えでした。
結局、月経前の症状が出る時期に、カネボウの加味逍遥散料(朝食前)
が出ることになりました。
漢方薬の本(小学館『体質・症状・病気で選ぶ 漢方薬の手引き』)によると、月経不順や月経困難に使う薬なのですね。
たしかに、月経前、火照りのほかに、便秘や、昼は眠いのに夜は目が冴える、けだるいというのもありますので、一度、服用してみようと思います。
> この処方は合わない人がいるのは、それを見分けて使用するのが
> 専門家の役目ですから、合わない場合こそ微調整することが必要で、
そのためには、患者の側も、自分の様子に注意して、受診のときにしっかり伝えることが必要なのですね。
医者に対して物を言うのは、どうも遠慮がありますが、もう数回、あれこれしてみます。
それで症状が改善されないようなら、またそのとき、考えることにします。
> ところで、ご質問の「油断がならない川芎(センキュウ)や当帰」については、
> あくまでアトピー性皮膚炎の話です。
> アトピー性皮膚炎の人は、うかつに使用すると却って悪化する場合が
> あるからあのように書いたので、他の疾患ではそれほど神経を使う必要
> はないのです。
早とちりで、すみません。
よく理解できました。
いつも、ご親切、ごていねいにありがとうございます。
(これぐらいしかできずで申し訳ないのですが、ブログで、1クリックさせていただきました。)
お返事メール:お医者さんに遠慮し過ぎて報告すべきことを伝えずにいると、いくら名医でも良い配合が出来ないと思います。漢方は西洋医学のように検査データをもとに処方を決めるのではなく、それらも参考するにせよ、結局は「弁証論治」こそが最初で最後の重要事項です。その弁証論治を正確に行うには、患者さんの服用後の体感的な情報はとても重要な要素の一つです。ですから、
> そのためには、患者の側も、自分の様子に注意して、受診のときに
> しっかり伝えることが必要なのですね。
こそ重要で、
> 医者に対して物を言うのは、どうも遠慮がありますが、
という不要な遠慮をされると、せっかく名医にかかっておりながら思うように治してもらえず、名医にかかっていたことだけが自慢という本末転倒した現実が沢山みられる昨今です(苦笑)。
【編集後記】 たとえ足が冷えても上半身が薄着で平気な体質の人が、当帰のみならず、桂皮や川芎(センキュウ)までも配合された方剤を服用すると、ひどく顔が火照る軽度の不快反応がでる場合がある。この場合は、必ず配合を微調整してもらう必要がある。
この反応は桂皮や当帰のみならず、川芎(センキュウ)にこそシバシバ見られる反応である。朝鮮人参や御種人参・紅参なども同様である。
【関連する記事】