子宮内膜症による強烈な生理痛であっても、超有名な漢方専門病院でも日本流であるためか、当帰芍薬散程度の煎じ薬であるから、十分な効果が出なくても仕方がないだろう。
適切な漢方処方を組み合わせれば、一ヶ月もあれば半減することが多いのが中医漢方薬学派の特長である。
子宮筋腫に重度の内膜症も伴って近隣の他臓器まで侵入するほどで癒着も激しく、生理痛のみならず、生理以外の日常でも常時腹痛が止まないので、病院から出されている強い鎮痛剤を常用されている。
その鎮痛剤の常用でも効果が少ないので毎日が苦痛である。手術という手もあるが近隣の臓器との癒着もひどいのでかなり難航する手術となるため、医師も積極的に奨める気にもなれないそうである。
このような重度の症状でも、10日毎に通ってもらって一ヶ月経つ頃には半減した。漢方薬を併用しはじめると、病院の鎮痛剤が前より効き目がよくなる。
そして一ヶ月経つ頃には二日に一回の服用で済んで、疼痛にのたうつまわることが皆無となった。
そのかわりに漢方薬は牛膝散製剤・猪苓湯・茵蔯蒿湯・田七末の四種類である。最低限この程度の併用がなければ、当帰芍薬散というレベルの方剤では太刀打ちできるものではないのである。
漢方薬も体質と病状に応じて処方が決まるにしても、速効が得られるとは限らないが、ほぼ全例しばらく我慢すれば上記のように次第に楽になり、半年もしないうちに疼痛に悩むことがなくなるのである。