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2008年06月05日

漢方薬局のサバイバルゲーム

性別 : 男性
年齢 : 30歳〜39歳
簡単なご住所 : 九州地方
具体的な御職業 : 薬剤師・鍼灸師
御意見や御質問をどうぞ: はじめまして、ブログをときどき拝見させてもらっています。

 自分は●●で調剤薬局と漢方薬局と鍼灸院をしている薬局で、漢方と鍼灸をしています。
 煎じ薬はよいのですが、◎◎◎◎など製品を販売しても全然リピートがありません。しかも、これが良かったから、病院で出してもらえないかと言われる始末。
 自分は保険で出してもらえば安いもの、を高く売ってる良くない薬剤師なんでしょうか。

 また、生薬の業者にも◎大や○大でも漢方外来をしている時代だから、薬局漢方は落ち目でどんどん縮小していると聞いています。
 自分は煎じも先月は●万くらいの売り上げでした。去年はもう少し良かったのですが、◎◎◎◎はかなり売れなくなりました。

 国は今、漢方で医療費を削減しようとしているから、薬局の漢方は難しいとゆうのですが、これから漢方薬局には国はなにも権限を与えず自然淘汰を狙ってるのでしょうか。


お返事メール:ご質問の各問題点、それぞれに小生の思うところをかいつまんで論じてみたいと思います。

 病院で出してもらえないかと言われる始末・・・については、調剤薬局と漢方薬局を併設する矛盾が大きな原因の一つだと思います。
 また、ありきたりな疾患では一般処方のみで充分に効き、どこでも手に入る処方で効果が上がりますので、一昔前ほどのような漢方薬の希少性が薄れています。

 あれほど厚生労働省からの通達で、ネットによるお誘い販売は止める様に再三再四警告されながらも、罰則が無いためか?大手ポータルサイトが率先してやらせているほどです。

 現代社会ではもう、漢方の稀少性はなくなりました。ですから、どこの病院でも、どこの漢方専門病院や薬局でも治らない各種疾患に対して充分な効果が出せる腕が無ければ、どんどん淘汰されることと思います。

 また、厚生労働省の矛盾は、医師の数を増やすのならともかく、薬学部ばかりを増やし、おまけに登録販売士という奇妙な制度により、ますます薬剤師による医薬品販売は非常に厳しい情況が出現することと思います。

 今後、漢方薬局で生き残れるのは、無表示医薬品(薬事法違反)を販売し続ける厚顔無恥な連中か、高名な漢方専門病院や薬局でも治せない人達をお得意さんと出来るような知識と技術を磨いた少数の漢方専門薬局のみ、かろうじサバイバルできるものと考えます。

 ちょうど東海地方の女性薬剤師さんから関連したコメントを頂いていますので、ピックアップしてご紹介します。

 アメリカでも、漢方や鍼灸等の中医学が取り入れられてきているようですが、我が国もそのような流れになってゆくのでしょうか・・・?
そうであれば、とても喜ばしいことです。
まだまだエビデンス漢方主流の日本ですが、これでは本当の漢方の力が発揮できませんね。

私が知っているドクターは、中医学を勉強された漢方医で、自費診療で開業されていますが、それでもいろいろな縛りがあるとのことで、”薬局さんが本当に羨ましい”と言われています。

そうかと思えば、来年度より、登録販売士なる資格が施行されると、一般OTCの他に、漢方エキス剤も自由に販売できるようですが、何かとてつもない矛盾を感じますね。
漢方相談といってもその実力にはピンからキリまであるわけで、このような内情をご存じない一般市民はお気の毒としか申しようがありません。

?気と津液の流通ルートとしての少陽三焦について

 以上、ご参考になれば幸いです。
 但し、調剤薬局と漢方薬局の掛け持ちでは、やはり漢方薬販売の成長はほとんど不可能に近いように思えてなりません。
 それよりも鍼灸院にもっと力を入れられた方が得策なような気がします。

 漢方を本当にやるなら、徹底的にのめり込まないと、保険漢方で治らない人達をお得意さんにすることはなかなかムズカシイのではないかと思います。
ラベル:漢方薬 憂鬱
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posted by ヒゲジジイ at 21:22| 山口 ☔| ちょっと憂鬱な話し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする