西洋医学治療を拒否する人でも、特定疾患などでは必ず検査等の医師による管理が必要だから、必要に応じて専門医をご紹介するし、アトピー性皮膚炎では初期の重症のときだけは、信頼の置ける皮膚科の医師をご紹介して、ステロイド軟膏等の適切な一時抑えをもらって来てもらう。
それがこれまで長年の習慣であったが最近、あからさまに些か首を傾げる応対をされるケースが増えている。
「こちらでも漢方薬は処方できるのだから、もらっている漢方薬を次回は持って来て見せて下さい」というのである。
保険適用外の漢方処方が多いのに、元の木阿弥のように強引に保険漢方に切り替えたために、せっかく順調に経過している病状が悪化した場合、どのように責任をとってもらえるのか・・・一般皮膚科治療や医療用漢方で治らなかったアトピー患者さんの受け皿として、長年善行を施して来たツケが、今になって逆恨み的に跳ね返ってきたということかっ?!
医師としての真のプライドがあったなら、そんな無謀なことはしないはずなのだが、現実には同様なことが頻出するために、漢方薬局が閉鎖に追い込まれそうだという同業者の話を耳にするっ!
医は算術なりという現代社会の一つの象徴である。
ラベル:漢方薬
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