といっても体力だけは衰えは否めず、堪忍袋の緒もかなり緩んできている。だから無理をしないに限る。
やり甲斐のある仕事だけに徹するようにするには、嫌な客を寄せ付けないに限る。
たとえば、最も苦労の多い重症のアトピー性皮膚炎では、各地から本当に気概のある熱心な人達が集まって来ているが、本気で来られる人が多いから、頑張り甲斐もあり、フラフラになりながらもあれかこれかの弁証論治に熱が入るのである。
もしも相談者が及び腰だったり、お気楽だったりすれば、神経の消耗戦に等しいあのように過酷な苦労をする意欲が湧くわけがないだろう。
商売だけに徹すれば、そのような連中にまで揉み手をしてお愛想の一言でも発するかもしれないが、巧言令色すくなし仁とはよく言ったもので、そのような思わせぶりな相手やクレーマー予備軍を相手にしてまで自分を偽り、苦労の多い仕事を請け負うつもりはない。

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