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2009年10月09日

半身浴の疑問、副作用や問題点はないのか?

    ハチクマ
    ハチクマ posted by (C)ヒゲジジイ

2009年09月18日
過ぎたるは猶及ばざるが如し⇒昨今の温め療法
 からの引用です。

 昨今のブームは異常である。

 たとえば半身浴であるが、真冬にやると上半身がなかなか温まらないために却って心臓に負担がかかる。
 以前、ヒゲジジイ自身が試みて、自殺行為に近いことを知って直ぐにやめた。

 そもそも人類の歴史始まって以来、それほど身体によいというものなら、医学知識の豊富さでは群を抜く中国医学の精華、黄帝内経などで言及されていてもよいではないかっ!

 風呂に入ったら肩までつかって温まるのが本来の常識。それを覆すのが現代科学の現代科学たる所以であると嘯きたい連中が多いことであろうが、科学はしばしば錯覚や錯誤を犯すもので、これも現代の常識中の常識である。

 血行がよくなり心臓に負担が来ない、とか汗をかいて云々などなど、それほど身体によいものなら、東洋医学の歴代の医家が早くから提唱していてもおかしくないではないか。

 あまりに不自然な半身浴、冬には却って心臓に負担がかかり、風邪を引きかけたので、これは健康法の中でも危険思想の最たるものではないかと怪訝である。

 少なくとも、当方に来られるアトピー患者さんには、半身浴や長風呂は即刻中止してもらうのが通例である。
 長風呂によって痛んだ皮膚がぶよぶよにふやけて、一時的には痒みが軽減してアトピーがやや寛解したように錯覚する人もいるようだが、赤剥けした皮膚から風呂の湯の雑菌による細菌感染を起こしやすくなる。
 それゆえ、

 アトピー性皮膚炎ではカラスの行水を奨励している。

 長風呂や半身浴の30分の更なる問題点は、デリケートな皮膚表面が乖離しやすくなり、赤剥けの皮膚が露呈して細菌感染を誘発するばかりでなく、いつまでも皮膚の正常な再生を遅延させるからである。

 あらゆる病気の原因は冷えにあるとされる現在の健康ブームは、あまりに短絡的で幼稚としか言いようがない。
 このようなブームに肩を押されてか、漢方世界でもアトピー患者さん達が温補剤の長期の連用により、悪化の一途を辿って重症化し、村田漢方堂薬局に辿り着く人が後を断たないのである。

 アトピーは冷えが原因なら、戦前こそアトピーだらけの日本であったはずだが、アトピーそのものが戦前には皆無に等しかった。
 この事実を考えただけでも、いかに根拠のない論理であるかが分かろうというものである。

過ぎたるは猶及ばざるが如し⇒昨今の温め療法より

    クロサギとアオサギ
    クロサギとアオサギ posted by (C)ヒゲジジイ

※ここからは 2009年09月19日 不自然な健康法 からの引用ですっ!

 半身浴にしても血行がよくなり云々と盛んに推奨されているが、日本薬局方の医薬品でもあるアルコールこそ血行促進作用の最たるものであろう。

 ところが酔い覚めの冷え込みによる脳卒中などの弊害も大きく、同様なリバウンドが半身浴でも生じかねないのでは? と疑問を呈する人が一人くらいいてもよさそうなものである。
 ここいらへんの問題こそ、いかにも追究不足で錯覚や錯誤を犯しやすい茶の間の科学の限界ではないだろうか?

 それでなくとも、通常の風呂上りにでさえ湯冷めして風邪を引かないないようにと、昔から注意されているところである。

 いかにも不自然な健康法に疑義を呈する人が少ない日本の現状は、やっぱり日本がカルタゴのように亡びる前兆なのではないかと些か怪訝である(苦笑。
不自然な健康法より

    シジュウカラ
    シジュウカラ posted by (C)ヒゲジジイ
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