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2016年08月22日

テレビやネットで漢方製剤を盛んに宣伝する製薬メーカーの暴走が目に余る

2010年8月23日のボクチン(6歳)
2010年8月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 テレビコマーシャルでは、診療各科にターゲットを絞った製薬会社による宣伝が盛んだが、市販薬関連では相変わらず痩せ薬として防風通聖散のエキス製剤が、いまだに盛んに宣伝されている。

 防風通聖散という、漢方薬では珍しく副作用が出やす漢方薬は、盛んに宣伝されるほどの痩せる効果が出ることは滅多にあり得ないことは、漢方業界では常識である。

 のみならず、胃腸障害を生じたり、却って浮腫を生じて体重が増えた例など、ロクな問題が生じかねないのに、相変わらず宣伝に余念がない。

 最近、笑ってしまった新たなコマーシャルでは、逆流食道炎に六君子湯のエキス製剤にカタカナ名称を用いて盛んに宣伝されているが、白朮を配合すべきところを蒼朮で代用するなど、中医学的に見れば、明らかな錯誤。

 こんな間違った製剤であっても、もともとが穏やかな方剤であるから、滅多なことで副作用はないものの、逆流性食道炎に効果が出るのは、ほんの一握りの人に限られることは目に見えている。

 体質によっては、大柴胡湯やオルスビー錠、あるいは柴胡桂枝湯や小陥胸湯など、他方剤がフィットするケースの方が断然多いはずだが、世間では逆流性食道炎には六君子湯という救いようのない固定観念が、漢方に未熟な医師達にこそ広まっているのだから、苦笑を禁じ得ない。

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2010年8月23日のボクチン(6歳)
2010年8月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 22:20| 山口 ☀| 漢方薬の病名治療には無理があり過ぎる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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