(6)中薬学に比べてあまりにも見劣りがする漢方薬学たまには、応援のクリックお願いします!⇒
次に、「中薬学」に該当する漢方医学におけるものはどうか。今、ちょっと思い浮かべても思い当たるのは吉益東洞の「薬徴」、浅田宗伯の「古方薬義」。近年の著作としては、管見によれば伊藤清夫先生監修の「漢薬運用の実際」であろうか。
他にも種々あるにはあるが、どの書籍も、これが漢方医学における漢方薬学であると誇れるに足るものがあるとは考えられない。強いてあげるならせいぜいのところ、東洞の「薬徴」とその流れを汲むものであろうか。
時折見られるこの分野の出版物は中薬学と現代生薬学の成果を取り入れた雑然としたものであるようだが、脆弱な基礎医学しか持たない漢方医学においてすぐれた漢方薬学が生まれないのは当然の帰結であろう。基本が脆弱なのだから、主体性のない切り貼り仕事の薬学書しか生まれる筈もない。
この分野も漢方医学における大きな弱点の一つである。方剤中心のパターン認識が主体の医学としては当然の帰結かもしれない(文献F)。
文献:(文献F)村田恭介著「読書と漢方」(「和漢薬」誌1988年9月号 通刊424号)ウチダ和漢薬発行
続きは⇒(7)漢方医学における方剤学
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