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2018年11月14日

『中医学と漢方医学』(7)漢方医学に「方剤学」といわれるほどのものは、はたしてあるのかどうか?

   (7)漢方医学における方剤学

 次に中医学における「方剤学」に該当する部分である。私見によればこの分野にのみ、辛うじて見るべきものが漢方医学にはあると思われる。

 方剤中心のパターン認識の医学としては、この分野にのみ本領があり、これあるが故に、西洋医学に打ち消されることなく現在まで生き残れた所以であろう(文献G)。

 傷寒論、金匱要略の原始処方を中心に、その不足分を後世方から恣意的に追加して、処方毎にパターン化されている。その使用目標とされるところは、それほど理論化されている訳でもなく、使い方のニュアンスを伝える口訣(くけつ)は豊富で様々に表現されて来た。

 また、傷寒論、金匱要略等を深く読み込むことによる奇抜?な発想から応用した時の著効例などは枚挙に暇が無い。あたかも芸術的センスと、何物にも囚われない創造力や発想力が要求される。

 勘の冴えによって摩訶不思議な著効を生み続けた歴史と伝統が、多くの名人を生んで来た事は事実である。

文献:(文献G)村田恭介著「『弁証論治』と『方証相対』雑感」(「漢方研究」誌1982年2月号)小太郎漢方発行

続きは⇒(8)漢方医学に将来はあるのか?
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posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☀| 中医学と漢方医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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