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2016年08月20日

漢方専門薬局がますます元気な理由は

2009年8月20日のボクチン(5歳)
2009年8月20日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今は、多くの病院やクリニックで盛んに保険漢方が投与されるようになったというのに、却ってその恩恵に与るかのように、真の漢方専門薬局はますます盛んである。

 但し、ブームに便乗した中途半端で専門的な知識と経験が少ない「にわか漢方薬局」は、急激な衰退に向かっている。

 真の漢方専門薬局が栄える理由は、各医療機関で漢方投与が盛んになっても、ちょうどブームに乗っかる「にわか漢方薬局」と同様に、専門的知識と経験が必須のこの分野では、期待する効果を発揮できずに、落胆した患者さん達の一部は、自費を承知で真の漢方専門薬局に流れてしまう。

 また、それ以前の問題で、かなり多くの慢性疾患が、西洋医学治療では無力なために、多くの医療機関が漢方薬投与に向かっているという現実も無視できない。

 ところが、知識不足と経験不足の問題と同時に、もっと大きな問題が、保険適用外の重要な漢方薬類があまりにも多過ぎて、保険適用範囲内の漢方薬類では、慢性疾患治療にはあまりにも限界が多過ぎることである。

 昨今の漢方ブームが続く根本的な原因は、ほかでもない、慢性疾患治療には、西洋医学治療ではあまりにも無力で限界が多過ぎることなのである。

 翻って、我が村田漢方堂薬局の例でいえば、少人数のスタッフで、時間のかかる漢方相談にも年齢的な体力の限界および精神疲労の限界を感じ、これ以上、仕事を増やさない対策を取らざるを得ない事態に陥っている。

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2010年8月22日のボクチン(6歳)
2010年8月22日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 08:05| 山口 ☀| 病院の漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月17日

今頃はどこの病院でも漢方薬をもらえるが、と心配される大きなお世話

2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 今頃は病院でツムラ漢方をもらえるので、それを飲んでいる人が多いのよ、とこちらの経営を心配してくれる大きなお世話の人達がタマにいる。

 だったらどうだというのよっ?

 もともと病院の漢方で治るレベルの人達はお呼びではない、ということが、どうしても理解できないオメデタイ人達。

 西洋医学治療のみならず病院の漢方レベルでは治らない人達で、保険のきかない専門性の高い漢方薬を真剣に求めている人達だけの漢方相談を専門にしている。

 かといって、そのような現実を僅かにでも推測することすらできない人達にまで、理解してもらいたいとはぜんぜん思わないし、お呼びでもない。

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2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月17日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 22:49| 山口 ☀| 病院の漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月27日

効果を感じられない病院で投与される漢方薬の不安

2009年7月28日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月28日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 職 業 】:会社員(事務系)
【 地 域 】:関東地方
【 お問い合せ内容 】:

 扁桃肥大でしばしば風邪をこじらせていました。
 耳鼻科の勧めもあり症状が出そうな時期だけ補中益湯を服用、喉の炎症が酷い場合は小柴胡湯加桔梗石膏を服用していました。

 昔、解熱剤の弊害で肺炎にかかり入院した経緯もあり医者と相談し抗生剤は余程でない限り慎重に服用しています。漢方に長けた医者、薬剤師がそういない事に最近気づきました。

 私の様に、扁桃腺からこじれやすい体質で膿腺も溜まりやすいのです。
 これらの場合は漢方で防ぐ事は可能なのでしょうか。

 医者は風邪の引き始めで葛根湯を処方します。
 上記の漢方も含めあまり効果感じず長期服用した事はありません。

 現在は喉の痛み→鼻水(透明、片側の「)→鼻水(透明、両方)、喉も若干ヒリヒリ、くしゃみがあり抗生剤(熱が出たら服用をと処方されたが発熱が無いので服用していない)小青竜湯を勧められています。果たして服用すべきか悩みます。
 よろしくお願い申し上げます。

2009年7月28日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月28日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 お悩みの問題こそ、中医学の最も得意とする分野の一つですが、数年がかりで体質改善する必要があります。

>症状が出そうな時期だけ補中益湯を服用

 というのは、ほとんどナンセンスで、却って咽喉の炎症を促進しかねない方剤です。むしろ日頃から小柴胡湯加桔梗石膏を常用!されて体質改善を目指すのが、日本漢方の伝統的なやりかたです。

 でも、この方法は、皆がみなに適応するとは限らないので、正確な弁証論治を行える医師や薬剤師を見つける必要があります。
 医師であれば、保険漢方レベルでは使える漢方薬があまりにも限られるので、よっぽど漢方に堪能な医師を見つける必要があります。

 中医学や漢方薬のベテランの薬剤師が経営する漢方薬局であれば、腰をすえて数年がかりで体質改善を行ってもらう覚悟で通えば、かなり徹底的に治すことが可能ですが、その後も体質改善と再発予防の漢方薬を常用しておくのが無難です。

 なお、いくらくしゃみがあっても、小青竜湯を安易に使用すると、補中益気湯以上に扁桃部分の炎症をよけいに誘発しかねません。
(もしもどうしても対症療法として小青竜湯を使うとすれば、咽喉の炎症をしっかり治療できる方剤との併用が必要です。)

 そのような状態のときに寒気があるのかないのか、あるとしたらどの程度か?体感的な熱感はあるのかないのか? あるとすればどの程度か?
 両方あるとしたら、寒気と体感的な熱感の比率はどの程度かなど、および舌の状態などがわからない限りは必要な方剤の正確なところはアドバイスすることは不可能ですので、そのような詳細な相談に乗ってくれそうな、医師や薬剤師を見つけるべきです。

 関東地方には、大都会で人口も集中しているだけに、漢方専門の医師や薬剤師はたくさんおられるはずですので、ネットなどで探せばきっと見つかることと思います。
 取り急ぎ、お返事まで。

2010年7月28日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月28日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 ご多忙な中、回答頂きありがとうございます。
 やはり合わない処方をされていたのですね…身体もそう反応していたのかも知れません。
 大量!にストック用に処方された補中益湯や他の漢方も勿体無いのですが全て破棄しました。

 漢方とはいえ薬に変わりありません。症状と体調に合わせて服用したいので喉がいがらっぽい=補中益湯は安直な気がしました。

 耳鼻科医自身も服用しているという言葉に、藁をもすがる思いで信じてしまいました。中には二日酔いに五苓散が効くと勧める医者も居ました…
 五苓散は夏に起こり易い自律神経系(偏頭痛と体温調整が狂う弊害)の処方で飲んでいますが。

 小青竜湯も封を開けず服用しなくて良かったです。

 台湾で知人に頼まれた漢方を買いに訪ねたところ怪訝そうな顔をされ、本人を知らないのに売るのは怖いと。強い薬だったようです。素人判断ほど恐ろしい事は無いんだと説教されました…

 関東とはいえ、漢方に長けた医者や薬剤師を標榜として出してるところへ行けど外れが多く半ば諦めています。
 ツムラの漢方シートを見ながら処方する医師ばかりです。
 今回頂いたメールも含めホームページを再読致します。
 ありがとうございました。

 取り急ぎお礼まで


【編集後記】
>中には二日酔いに五苓散が効くと勧める医者も居ました…

 というアドバイスだけは、確率的にはかなり高いアドバイスでした(苦笑。

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2010年7月28日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月28日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 07:17| 山口 ☀| 病院の漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月09日

自費の漢方の痛いところ

 自費の漢方の痛いところは出費面である。だから近年盛んに宣伝される保険漢方の病院やクリニックへ行かれる人が多いのは慶賀すべきことだろう。

 ところが保険漢方を行う各地の病院やクリニックを転々としても治らず、結局はようやく意を決して自費の漢方薬局である当方のような田舎の片隅にまで訪れることになるのである。

 保険漢方と自費の漢方では漢方薬自体の質の問題もさることながら、使用できる漢方処方の種類に雲泥の差がある。また、漢方知識のキャリアの問題も大きいことだろう。

 多くの方は病気が治るものなら一定の出費は止むを得ずと観念されて、しばらくは頑張り続けて下さるケースがほとんどだが、一定の寛解を得て以後の詰めが甘くなる人がいるのは口惜しい。

 病状がひどい初期には多少の高額も厭わず頑張られたのが、咽喉もと過ぎれば熱さを忘れて服薬を怠りだした途端に再燃である。一度サボり癖が付くと、なかなか前のようには真面目に服用できないルーズな人も出てくる。

 ご自身の身体の問題なのだから自己責任と言えばそれまでだが、いかにも惜しいことなので、おしゃれや贅沢品を我慢すれば、それぐらいの経費は出るだろう、命と金とどちらが大事なのかね〜〜〜と思わず言いたくなるのが老婆親切かお節介か?

 一つ一つの漢方製剤はどこにも負けない安価で誇っている我が薬局ではあるが、思いがけず経費の問題を持ち出されると、お返事の言葉に窮するのである。

 一定レベル以上の疾患ともなると、漢方薬で病気が真に改善されるには、どれだけの工夫と複雑な処方の組み合わせが必要となるかは、現実に体験した人でなければ実感できないことであろう。

 だから一つ一つの漢方製剤は世間相場よりもはるかに安価な価格設定ではあっても・・・あれやこれやの複雑な配合により併用薬も多く、月額にすれば数万円かかることも珍しくないのは事実だが、おしゃれや贅沢品を我慢すれば、何とかなりそうに思うのだが・・・。

 やはり健康や命より金の世界なのだろうか・・・?
ラベル:漢方薬 漢方医
posted by ヒゲジジイ at 00:35| 山口 ☔| 病院の漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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