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2024年10月27日

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2016年02月10日

常連さんやお馴染みさんの漢方相談を終わって遅くなった昼食時に・・・

2011年02月10日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月10日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 せっかくの昼食時間に限って、まだ病院で治療が始まったばかりの人や、病院に行くのが面倒で相談に来られた人が連続する。

 いずれも病院治療が先でしょう、と先に昼食が終わっていた女性薬剤師が、速やかに断ってくれていたので助かった。

 病院で容易に治療できるレベルの人たちが、安易に村田漢方堂薬局のような漢方専門薬局に来られても、常連さんやお馴染みさんでもない限りは、すべてお断りとなる。

 病院治療や通常の漢方治療でも治らなかった人たちで、専門的な弁証論治にもとづく漢方薬に賭けてみたいという人だけを受け付ける方針を墨守して、仕事量を一定以内に抑えておかないと、これ以上の仕事はまったくもって体力的に不可能である。

 ところが、新規相談者がその後2名続いたのだが、その経緯は⇒ 月曜日と土曜日だけでなく、休日の前後も新規相談者は受付できない日と決めていたはずだが、皆がうっかり忘れていた結果っ!

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2011年02月10日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月10日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年02月10日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月10日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年02月10日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月10日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年02月10日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月10日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

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2016年01月03日

明日4日(月)から、43年目を迎えた漢方相談の日々が延々と続く

2009年01月03日の茶トラのボクちん(4歳)
2009年01月03日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 43年目というと、もはや化石人間でしょうっ!

 3月下旬の誕生日を迎えると、さらに馬齢を加えることとなる。

 やんぬるかなっ!

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2010年01月03日の茶トラのボクちん(5歳)
2010年01月03日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年01月03日の茶トラのボクちん(6歳)
2011年01月03日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年01月03日の茶トラのボクちん(7歳)
2012年01月03日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年01月03日の茶トラのボクちん(7歳)
2012年01月03日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年01月03日の茶トラのボクちん(7歳)
2012年01月03日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

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2015年08月18日

年間を通じて2番目に販売量の多い漢方処方は

2015年08月17日の茶トラのトラちゃん(1歳半)
2015年08月17日の茶トラのトラちゃん(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

 村田漢方堂薬局において、年間を通じて、2番目に販売量の多い方剤は、猪苓湯エキス製剤。

 しかも3社の各エキス製剤を、その特長に応じて使い分けている。

 そして最も販売量の多い方剤は、ヒ・ミ・ツ。

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2015年08月17日の茶トラのトラちゃん(1歳半)
2015年08月17日の茶トラのトラちゃん(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

2011年8月18日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年8月18日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ


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2011年10月05日

人サマザマ

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    コゲラ (キツツキ目キツツキ科)
    コゲラ (キツツキ目キツツキ科) posted by (C)ヒゲジジイ

 数多くの転移巣を抱えながら、あるいは西洋医学的にも治療方法が無いある種の進行癌などでも、数年に亘って直接通い続ける頑張り屋さんのみならず、十数年に亘って毎月欠かすことなく直接通い続ける不屈の人達がおられるかと思えば・・・

 それほど重症でもないアトピー性皮膚炎で、弱音を吐いてばかりいて昼夜逆転した生活や暴飲暴食が改められず、年余に亘って引き篭もり、定期的に通うこともできない人達。

 漢方薬による明らかな改善効果が見えても、それからの努力が続くかどうかは、人によって様々な人生観によって左右されるのか?

 人間様とは実に不可解な存在である。

    コゲラ (キツツキ目キツツキ科)
    コゲラ (キツツキ目キツツキ科) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:漢方薬
posted by ヒゲジジイ at 07:07| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月12日

延長戦の多い日々

    トンビのボクチン補遺
    トンビのボクチン補遺 posted by (C)ヒゲジジイ

 喜んでいいのやら、悲しむべきか、今月は延長戦が続く。

 重大な疾患を我が漢方薬で回復された地元の常連さんたちによる御紹介で来られる人が続くからである。

 9月になって慌しい日々。夏バテが出て来る季節でもあるから、やはり老体にはやや応える。

    トンビのボクチン補遺
    トンビのボクチン補遺 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:漢方薬
posted by ヒゲジジイ at 05:32| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

直ぐには思い出せない人から紹介されて来られる新人さんが多い

    フウラン
    フウラン posted by (C)ボクチンの母

 35年以上もこの仕事をしていると、しばしば重大な疾患を抱えた人が、当方の漢方薬を続けて根治した人に紹介されて来られるケースがかなり多い。

 ところが、その御紹介者は、随分以前に突然無音となっていたので、もうお亡くなりになったものと思い込んでいたケースが、そのままあの漢方薬で根治していたというのだから驚かされる。

 最近もまたぞろあったばかりで、嬉しいながらも気味が悪いほどである。病気を思い出したくなかったらしく、その後の消息もしらせなかったらしい。

 命に関わるそのような重大な疾患が百発百中で効果があるわけではないので、御紹介者の手前、責任重大ではあるが、そのような運のよいケースに限って、御病気の御本人自身の不屈の意欲と情熱があった人たちばかりに限られているような気がする。

 主治医もお手上げになるような重大な疾患でありながらも、そのような好結果が得られたケースは、いずれも御本人の積極的な強い意欲があったケースばかりだった印象が強いのである。

    DSC02830
    DSC02830 posted by (C)ボクチンの母
ラベル:漢方薬
posted by ヒゲジジイ at 23:37| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月05日

良識が残っていた厚生労働省・・・漢方薬、伝統薬は電話販売容認へ!!!

OTC薬ネット販売の拡大は無視
厚労省方針 漢方薬、伝統薬の電話販売は容認へ

 厚生労働省医薬食品局はちかく、OTC薬販売の改正薬事法に関する局長通知を通達する。
医薬経済社 http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=28563

 つまりインターネットによるお誘い販売は、第3類以外の医薬品は全面禁止されることは予定通り で、この件に関しては、医薬品のネット販売業者以外の同業者は大方、小生も含めて大賛成である。

 ところが、漢方薬など一度は直接出向いて相談販売を受けても、その後は遠方などの理由から二度目からは電話相談などで宅配便などに頼っていた従来の方式までも否定する非常識な法制化を行う厚生労働省の異様な動きに唖然としていた。
 
 つまり、憲法違反を犯しかねない厚生労働省の味噌も糞も同列に扱う異常さに、この愛すべき日本をいつも滅茶苦茶にしてしまう官僚達の悪しき伝統を嘆いていた訳である。

 ところが、4月16日の上記の報道によれば、漢方薬、伝統薬に関しては、初回に対面販売したうえで2回目以降は電話販売は容認の動きであるという、極めて良識的は配慮がなされる模様である。

 これで各地の皆さんにご迷惑をおかけすることはなくなりそう。

 厚生労働省の皆さんも、国民の生命と財産を守る公務員の義務事項を、ここへ来てようやく自覚されたに違いない(苦笑。

     ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:漢方薬
posted by ヒゲジジイ at 00:40| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月22日

個人的にやや不得意分野は精神症状が主体の漢方相談

年齢 : 50歳〜59歳の男性
御職業: 自営業
簡単なご住所: 関東地方
御意見や御質問をどうぞ: こんにちは 初めてメールを致します。
 恥ずかしいことですが、私は漢方薬の知識は殆ど御座いません。
 ただ漠然と勧められるままに購入しております。

 ただいろいろなHPを拝見していますと、「この人の漢方薬の知識はそうとう深いな。本当に飲む人のことを考えているな。」ということは分かって来ました。
 そこで是非、お聞きしたいのです。
 私は5?歳で男性です。最近、更年期の症状に似た現象が出ています。
 イライラ・不安・性欲減退・疲労感などなど。 睡眠はとれています。 内臓に異常はありません。 それと肥満です。

 勿論、本来は対面して顔色などを見て薬を選ぶことが基本だと思いますが、アドバイスという形でご意見を頂けますでしょうか?

 更年期(イライラ・性欲減退)・肥満(皮下脂肪が多い)に効く漢方を希望しています。 180p 84kg

  宜しくお願い致します。


お返事メール: いわゆる心の問題が大きく関わる神経症や不定愁訴症候群の類だと思われますが、実際の肉体的な疾患と異なって、漢方薬の反応も大きく個人差があらわれる領域だと思います。

 言い換えれば、適切な漢方処方と判断されるものを駆使しても、面白いほど効果が出てくれる人も多い反面、どのように工夫しても無反応で五里霧中になるケースもあります。とりわけ精神症状が主体の人に、どの処方を出しても無反応というケースが散見されます。

 ですから当方では必然的に漢方相談の中では、もっとも不得意分野と考えています。

 ところで、「ただ漠然と勧められるままに購入しております。」と書かれておられますが、もしもメール相談や電話相談だけで漢方薬を購入されておられるとしたら、ご自身の責任も大きいと思います。相手はそれで飯を食っているわけだから、それに乗じる貴方の責任も大きいと思います。

 おおかた柴胡加竜骨牡蛎湯や大柴胡湯、あるいは四逆散の類は「ただ漠然と勧められるまま」すでに服用済みであることと推察するところですが、この辺の漢方を服用されても効果がなければ、昨今の映画ではありませんが、「禅」の修業を行うのが最も早道かもしれません。

 精神症状が主体の疾患というものは、とてもデリケートな部分がありますので、信頼できそうな身近な漢方薬局などを見つけて、通い詰めるのが最も早道のはずです。

なお、既述のように当方では本物の肉体的な疾患の漢方相談を得意としており、精神症状が主体の場合は、やや敬遠気味の昨今です。

シジュウカラ
ラベル:漢方薬
posted by ヒゲジジイ at 23:31| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月18日

保険適用外で豊富に存在する優れた漢方製剤(医薬品)

 保険漢方なら絶対的に安いからと、決して自費の漢方に手を出そうとされない人も多いらしいが、当方の薬局で遭遇する数々の事例は、その保険漢方で効果がないまま病状が悪化してしまった人達が集合する下請工場というよりも救済所的な状況となっている。

 大きな声では言えないことだが、保険漢方(主としてツムラ漢方)のエキス製剤には処方数に限りがあること以上に問題なのは製剤の品質の問題(正しい生薬が使用されてないなど)と同時に、これに負けず劣らず処方される内容事体の問題も大き過ぎるように思われる。
 基本的な弁証論治はおろか、方証相対という日本漢方の基本すら守られてないケースばかりが目に付く。あれがエビデンス漢方とでも言うのだろうか?

 それはともかく、かくして自費の漢方薬が高額の出費を強いられるからという誤解から、病状によっては保険漢方で治らず、むしろ安価な保険適用外の漢方製剤で容易に寛解してしまうケースはザラにある
 もちろん病状によっては、かなり高額な配合を必要とするケースもあるが、保険漢方に拘り続けて悪化するよりも、一定の経費がかかっても寛解する方が遥かにマシだろう。
 実際のところ、人間様は長く生きてもなかなか百歳を超えにくいのだから、頑固な疾患ともなれば宿痾となって一生付き纏っても止むを得ないところを、かなりな程度寛解できれば、残る人生も明るくなるに違いない。

 保険漢方も含めてあらゆる治療方法を試みて治らず、ようやく自費の漢方でかなりな程度寛解できたことを喜ばれるのを通り越して、その病気が百パーセント治る、文字通り「完治あるいは根治」するものと誤解している人が多いのは驚く。
 宿痾となっていた疾患が、そうそう簡単に根治するはずも無く、物のたとえで言えば8〜9割がた寛解すれば御の字で、その状態でいかに再燃させることなく安楽な人生を送れるかどうかが重要なはずである。

 皆が期待するように長期間続いた痼疾が百パーセント根治するものなら、人間様は永久に死なない計算となるではないかっ!?

 ともあれ、これら様々な宿痾の寛解に大いに役立ちサポートするのが、バリエーションの豊富な保険適用外の漢方製剤群であるが、それらを折々にブログで紹介していたら、目ざとい同業者が(少し前までは天下の厚生労働省がネットによるお誘い販売は即刻止める様にあれほど内部通達を出し続けていたはずが、昨今は何が起きたか静まっている)さっそくネット上でお誘い販売が目立つようになるので興ざめしてしまい、公表する気が大いに殺がれてしまった(苦笑。
posted by ヒゲジジイ at 17:19| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月24日

より適切な漢方薬の配合を見つけるにはメールの交信力に左右される遠方の人たち

 天候不順で気温差が激しく日々鬱陶しい六月というのに、連日遠近様々な地方から新人さん達が途切れることなく続いている。

 7〜10日毎に通える人は、比較的早くピントが合いだすが、いずれのケースでも初回は触り程度で、本格的な漢方薬の配合は二回目からである。
 最初は必要最小限しか出さないので、やる気のない人はそれで二度と来られることなく、長時間の漢方相談もまったく無駄に終わることになる。
 そのようなケースは常に1割程度の人にあるので、それだけ無駄な時間を浪費したことになる。

 遠方から来られた人の場合は最低でも二泊三日(長い人で11日)で連続三日以上みれるので、三日の間であらゆる可能性の想定を8割がた行って、配合変化の実験に必要な各方剤の可能性のあるものを揃えて常備してもらうことになる。
 だから近隣の人ほどには早くピントが合わないにせよ、初期の互いの頻繁なメール交信によって日々微調整を行ってもらい、なんとか次第に効果が出て来るのである。

 しかしながら、最も中途半端な距離で、日帰りで一度だけしか来れない事情の人こそ、相当に気合を入れて必要に応じた頻繁なメール交信により、早く必要な方剤を見つけないことには、初日だけの判断では過不足は免れない。

 長年あらゆる治療で治らなかった人の場合、上記のニュアンスでなんとなく感じ取ってもらえるように、かなり繊細な微調整が必要な場合があり、そのようなケースでは一定の常備薬を所持してもらって、配合変化の様々なパターンを短期間で実験しないことには、基礎的な配合骨格を形成出来ないのである。

 また基本骨格が出来上がっても、多くの疾患を抱える人や重症のアトピー性皮膚炎などでは季節的変化や環境変化によって、折々に臨機応変の微調整を繰り返す必要があり、次第にその微調整のコツをご本人自身で学習してもらう必要もある。
 つまり固定した方剤をただ漫然と服用し続ければ病気が治るとは限らない。単純な方剤で、それを飲み続ければ治るというのは、ありきたりな疾患に過ぎない証拠で、一定レベルを超えた疾患では、そうそう単純なものではないのである。

 いつの間にかこのような細かなシステムを構築して、長年これを続けているが、この繊細で細かな方剤の各組み合わせ(配合)があるからこそ頑固な様々な慢性疾患が克服できるのであり、その実績も多数蓄積してきたつもりである。
 だから一日でも早く方剤配合の基本骨格を決定付けるための実験を行うために必要なメール交信能力とその根気があるかどうかが問題で、それに耐えられずに一割程度の人は、短期間で脱落される。

 二回目からが本格的な漢方治療がはじまるというのに、惜しい人たちが常に出て来るが、やる気の無い人まで面倒は見切れないのが現実である。

 大多数のやる気のある真面目な人たちから送られてくるメールは毎日24時間、途切れることがないので、まるで機関銃を撃つかのようにメールを打ちまくっている。

 読み返す暇なく送信しているので、あとで気が付いたら誤字や脱字だらけだが、何とか意味だけは通じそうで、閃きと勢いで延々とメールを打ちまくっているのだった(苦笑。
ラベル:漢方薬
posted by ヒゲジジイ at 08:04| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月19日

一人の漢方相談に数時間かけることもあるから延長戦の日々

 高名な漢方の先生方に何年も通われて(中には10年という人もいた)改善しなかった人たちの漢方相談が多いから、流石に適切な漢方薬の組み合わせを見つけ出すには相当に時間がかかる。

 遠来の人たちが多く、滅多に来られる訳ではないので、出来るだけ充分な時間を取るからでもある。そのかわりに少数精鋭で、不屈の精神で石の上にも三年の覚悟がある人でなければ、出来るだけお断りしている。

 徹底的に時間を費やすので、お互いにへとへとになることも多いが、これまで何年も通われたところでは、数時間待って3分ならぬ5分診療や漢方相談であったと言われる人が多い。
 僅か5分で何が分るというのだろうか?

 愚鈍な小生であってみれば、充分な時間を費やさなければ、まともな漢方相談にならない。
 極めて効率が悪い限りだが、何とか潰れずに数十年やって来れたのも、既に必要な漢方薬が安定して決まっている常連さんやお馴染みさん達が多数おられるお陰である。

 先客がいれば、そっと必要な漢方薬だけを遠慮勝ちに購入され、ひっそりと帰って行かれるのは、過去のご自身の経験を思い出されるからだろう。初期には徹底的に時間を取って漢方相談を行っても、なかなかピントが合わずに往生した経験を持たれている人も多い。
 そのような人ほど、超常連さんになられているのだから、世の中不思議と言えば不思議なものである。

 新しい人には、初回は特に徹底的に時間を取るから、皺寄せがやって来て延長戦の日がどうしても多くなるので、休日ともなれば横になったまま動けない日が多いのは、実に不甲斐ない。
posted by ヒゲジジイ at 12:17| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月17日

鍼灸院の薬剤師さんの漢方常備処方の選定についてのお問合せ

2005年10月9日のボクチン(1歳)
2005年10月9日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母

年齢 : 40歳〜49歳
具体的な御職業 : 鍼灸師 薬剤師
御意見や御質問をどうぞ : 鍼灸院の患者さんのための漢方薬を揃えたいと思っています。ほとんどが慢性病の方です。
 基本的に本治法で治療しているつもりです。

 八味丸。六味丸。当帰芍薬散。桂枝茯苓丸。加味逍遙散。補中益気湯あたりを揃えておけば最低限のカバーは可能でしょうか。

 30−70歳位の女性の患者さんがほとんどです。
 虚証タイプが多いと思います。漢方薬はほとんど処方した事はありません。腎陽虚と腎陰虚あと水毒。気虚の方が多いです。
 基本的な質問で申し訳ありません。


お返事メール:拝復

 お問合せの件、やや難問(笑)かもしれません。
 地方性の問題や、どのような方が来られるケースが多いかという問題では、「ほとんど慢性病」の方であり、また、

>腎陽虚と腎陰虚あと水毒。気虚の方が多い

とのことですが、本治法を主体にしても、慢性疾患の場合こそ、常に扶正法のみならず祛邪法の併用、つまり常に「扶正祛邪」のバランスを常に取る配合を心がけないと、アンバランスなものになりかねません。

(参考文献:日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱(平成元年の提言!)

 ともあれ、小生の薬局は、世間様の一般的な漢方薬局に比べて、かなり偏りがあるかもしれませんが、他のブログ「漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記」に

わが薬局の漢方薬繁用方剤とほとんど販売しない方剤

と題して書いていますので、僅かにでもご参考になるかもしれません。

 以上、簡単ながらお返事まで。


2005年10月27日のボクチン1歳
2005年10月27日のボクチン1歳 posted by (C)ボクチンの母

ラベル:漢方常備薬
posted by ヒゲジジイ at 23:38| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月07日

風邪のこじれに踏んだり蹴ったりの漢方投与

 突然、東北地方からわざわざ本州西の果て、長州の馬関まで、漢方薬を求めてやって来られた奇特な方がある。
 一見、お気軽に見えたので断り口調で対応していたが、遠路はるばる来られたことを知って、思わず口を噤んでしまった。

 3月に風邪を拗らせて後鼻漏を主症状として微熱を伴い、耳鼻咽喉科に罹って出されたムコダインやエリスロマイシンは良いとしても、同時に出された医療用漢方がすべて仇になっている典型例である。

 まず麦門冬湯により3日も経たずに咽喉部や奥歯などにも炎症が広がって堪らず、次に柴胡桂枝湯が出されたがピンと来ず、次に出された麻杏甘石湯では顔面が火照って腫れてしまう。最後に止めを刺してくれたのが葛根湯加川除U辛夷によって、炎症が激しく再燃したので、もう我慢できずに転院した。

 転院したところでは、散々な目に遭った医療用漢方は拒否して、オーソドックスな西洋医学治療に頼った。
 歴訪した数件の医院すべてでCTなどの諸検査ではまったく異常がないということで、通院する必要を認めてもらえなかった。

 最後に辿り着いたベテランの医師がはじめて炎症部分を認め、ムコダインやエリスロマイシンなどが出され一ヶ月服用して、わずかながら軽快するも長期に渡って連用する必要を宣告されている。
 そこで、以前から目をつけていた当方めがけて突然の来訪となったということらしい。

 すべて間違った漢方投与によって、エリスロマイシンやムコダインの効力に激しいブレーキをかける結果となっていた。
 それでなくとも人によってはエリスロマイシンやムコダインをもってしても有効性を感じられない場合も多々あるというのに、寒熱の診断を間違った方剤ばかりが投与されているからたまらない。
 逆効果となる漢方薬なら安易に投与されない方が、はるかに患者さんのためになる。

 それでも懲りずに漢方治療を求めて、本州の東の端から西の端までやって来られる勇気と信念に感服した。

 だから当方の責任は重大である。

 といってもこのようなケースは、中医学理論の基礎知識があればそれほど困難ではない。
 すべてのヒントは、
漢方と漢方薬は風邪・流感(インフルエンザ)に本当に有効か?

 に書かれているような気がする。
posted by ヒゲジジイ at 23:38| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月02日

漢方薬の服用量を減らしたために再発の兆候が出たとき

 何年も前のことだが、西洋医学治療ではどうしようもなくなって、ある分野の著名な先生に紹介されて来られた難治性疾患の方の場合。

 精一杯の漢方薬を様々に工夫して、一年半くらいでほぼ治癒に近い状態に持ち込め、重度の自覚症状のみならず、検査数値も全面的に改善していたのに油断して、その後、何年もの長きに渡って服用量を一日3回のところを二回になったり一回だったりしたところが、突然、再発の兆候が出てきた。

 というより臓物の疾患だけに機能低下を起こしてきたと言ったほうがより近いかも知れない。
 現在進行形なので具体的には書くわけには行かないが、このようなとき、患者さんの自覚症状が強く出ているわけでもないが、僅かに出てきた症状の中に、突然上がった検査数値の異常部分と一致する問題であるだけに、愕然としてしまう。

 なぜなら、牛黄や麝香までが加わった相当な経費のかかる配合となっていただけに、服用量がやけに減ってしまっていた時期にも、「根治する病ではないのだから、服用量を落とさないように」と注意すべきところを、遠慮が先に立って控えていた負い目?もあった。

 直ぐに正規の3回服用に戻すよう進言したものの、この西洋医学ではお手上げだった難治性疾患が、再び以前の略治レベルに戻ってくれるかどうか?
このようなときには、こちらの方もいっぺんにひどい挫折感と食欲不振を伴ったうつ状態に陥るのだった。
posted by ヒゲジジイ at 02:03| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月24日

五苓散や猪苓湯の使用上の注意

漢方薬方剤というものは、いわゆる「証」にぴったり合って、気持ちよく効いている場合、すなわち、目的の治療効果を発揮している場合、それを連用することで生じる「副作用」というものは、ほとんどあり得ないことである。

このことは、中医学、漢方医学の長い歴史上、かなり証明し尽くされていると思われるが、ときにやや「効き過ぎ」という場合がないではない。

といっても、その人の証候(一連の症候)に、よく合っている場合には、過度な薬用量をしようしない限りは、やはり問題は生じるどころか、通常、よいことはあっても、不都合なことは無いはずである。

但し、あくまで連用中における客観的な観察は不可欠である。

ただ、合成医薬品のような激しい副作用というのは、ほとんど稀なことであるから、漢方薬の服用を過度に恐れる必要はない。

漢方を販売する側も、利用者側も、お互いの信頼関係を築いており、販売者側、あるいは処方する側に正しい漢方薬の知識と豊富な経験があれば、不安はない。

前回の五苓散についても、証候によく合っている場合には、連用するのが当然であるが、やや例外的な現象に対する注意もある。

ちょうど、本ブログの前回までの経緯を意識して書かれたといわれる、次のブログさん。

漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記

の、次のカテゴリ。

五苓散(5)

この中には、五苓散のみならず、親戚の方剤で、膀胱炎などによく使用される「猪苓湯」に対する注意も書かれている。

要するに、必ず漢方薬を専門とする医師や薬剤師に相談しながら服用すべきで、漢方薬といえども、素人療法は禁物である。

医師や薬剤師だからといって、皆が皆、漢方薬に詳しいわけではないので、むしろ漢方薬使用上の、最大の注意点は、相談する専門家の選択こそ、もっとも注意が必要なことのように思われるのである!
posted by ヒゲジジイ at 00:09| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月20日

(前回の続報)五苓散に補中益気湯の復活

前回の続報だが、主治医が五苓散を復活しようと言われ、単独で服用していた補中益気湯と併用することになったという報告が、常連さんから届けられた。

分かる範囲の詳細を聞くと、全身転移で、浮腫がひどい場合は、医療用でするなら、せいぜい、補中益気湯に五苓散を合わせて使用するのが、精一杯かも、というような話を、この常連さんに向かって、数ヶ月前に、小生自身が発言していたのを、この常連さんが耳学問で、その患者さんにアドバイスしていたのだそうだ。

それで、最初から、五苓散単独ではなく、補中益気湯と併用していたらしい。
大変いいことだ。
五苓散単独よりも、末期に近い状態の場合、補中益気湯との併用は、多少とも「補気建中湯」の方意に近づくのである。

それでも、補気建中湯ほどの効果が見られないことも多々あるのが、現実である。

幸い、この患者さんは、補中益気湯と五苓散の併用で、腹水などを含め、全身の浮腫が取れて楽だったのだから、そもそも、それを中止したのはまずかったのだか、医師の方から再開しようと、提案された、というのだから、また聞きながら、少しほっとした。

ただ、以前と同様に効果を発揮してくれることを祈るのみである。

このような重大な疾患では、タイミングを失すると、以前効いていた方剤でも、効果が激減することも珍しくないからである。
posted by ヒゲジジイ at 18:42| 山口 ☔| 漢方薬の利用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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