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2012年05月10日

ブログを移転して気づいたことは漢方薬の誤まった使用による副作用問題が目立つこと

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ZZZZ5812
ZZZZ5812 posted by (C)ヒゲジジイ

 漢方薬は正しく使う限り、不快反応や副作用的な問題は滅多なことで生じることはない。

 フィットした漢方薬では、主症状が軽減できるだけでなく、体質改善効果もともなって健康面でさまざまな恩恵を受けることができる。
 フィットした漢方薬を使用する限りにおいては、病院から出される一般合成医薬品のような重大な副作用の心配はほとんど無用である。

 ブログを移転してみて、あらためてこのブログを眺め、移転ついでにカテゴリの区分けを以前より細かく設定していると、医師の勉強不足による小青竜湯や大建中湯の乱用問題、桂枝茯苓丸の単独使用による配合ミス、さらには過剰なまでのテレビ宣伝によるダイエット漢方薬として防風通聖散エキス製剤ナイシトールによる副作用問題が目だった。

 小青竜湯と大建中湯による副作用の報告は、もう一つのブログ漢方薬専門・村田漢方堂薬局の近況報告でも同様に医師による誤投与に起因する事例が目立つ。

 漢方薬が市民権を得たのはよいが、医師による誤投与による副作用の発現は日常茶飯事となっており、テレビ宣伝ではダイエット漢方として今やあまりにも有名になり過ぎた防風通聖散製剤ナイシトールは、これでダイエットに成功したという事例は、当方にはまったく一例も報告が入って来ないかわりに、副作用の事例報告ばかりが集まって来る

 これでは漢方薬の信用を失墜させるばかりで、許しがたい愚行であると腹立たしく思っている漢方の専門家達も多いことだろう。

IMGP7566
IMGP7566 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲ薬剤師 at 20:34| 山口 ☀| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月28日

漢方薬が合わないように思うのですが・・・

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    IMG_3431 posted by (C)ボクチンの母

 ちょっとお訊ねですが・・・というお電話の中で昨今とても目立つのはタイトルのように、病院や他所の薬局で出された「●●●●湯という漢方薬が合わないように思うのですが、どうしたらよいでしょう?」という類のお門違いの問い合わせ。

 他所の薬局や病院で出された漢方薬が合わないからといって、どうして当方に問い合わせが入るのか?
 数十年来しばしば遭遇する困った電話がある。

 昨今はかなりその数が増えているように思われる。

 受付嬢は当然の如く「こちらに質問されてもどうしようもありません。もらったところでお訊ね下さい」といって、早々に電話を切るのが習慣になっている。

 それにしても、まったく見ず知らずの人達が、どうして当方に電話して相談するのか、いまだに不思議でならない。

 もしかして、こちらからの勧誘を期待されているのだろうか?
 もしもそうだとしたら、なおさらお門違いであろう。

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    IMG_3432 posted by (C)ボクチンの母

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    IMG_3433 posted by (C)ボクチンの母
タグ:漢方薬
posted by ヒゲ薬剤師 at 23:15| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月16日

自惚れも甚だしい「漢方処方が日本からなくなるかも知れません」、まさかっ!

    ダイサギ
    ダイサギ posted by (C)ヒゲジジイ

 数十年前までは漢方薬を頭から否定し軽蔑していた医師たちが、事業仕分けで出された「漢方薬の保険適用外」とする方針に対する反発の中でも、自惚れも甚だしきは「漢方処方が日本からなくなるかも知れません」とくる。

 数十年前まで、日本の漢方薬の伝統をひたすら守り続けて来たのは、保険医療とは無縁の市井の漢方専門薬局や薬店ではなかったかっ!?

 漢方薬が一部保険適用されるようになって、初期には小柴胡湯の乱用で大問題を起こし、昨今では芍薬甘草湯と大建中湯の乱用で浮腫や高血圧、温め過ぎによる皮膚掻痒症の多発を招いている現実を隠して、何が「漢方処方が日本からなくなるかも知れません」だっ。

 馬鹿も休みやすみ言いたまえっ。

 医師が処方する漢方薬の多くは、まるで素人以下である。こちらからは恐ろしくて見てられない現実が、芍薬甘草湯と大建中湯の乱用である。
 今に小柴胡湯事件の再来が遅かれ早かれやって来ることだろう。

 日本の漢方のイメージダウンを齎せているのは漢方にはまるでシロウトの医師たちではないかっ!

    アオサギ(追補)
    アオサギ(追補) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲ薬剤師 at 23:42| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月16日

昨今ますます顕著な医療用漢方による温補過剰

 タイトルのような状況だから自費の漢方薬局がいつまでも潰れずに一定の繁栄を謳歌できるのであろう。

 当方の薬局は年齢的にも体力的な限界を自覚しているので、お電話によるお問合せはすべてお断り口調で応対する習慣が定着している。それでも敢えて自費の漢方を求めて実際に直接来られる人だけの漢方相談に絞っているが、コンスタントに仕事は尽きることがない。

 昨今は医療用漢方の宣伝が行き届いて、一般病院でも保険漢方を盛んに使用されるために温補過剰による苦情を病院に持ち込まないで、当方のような漢方専門薬局で苦情相談が舞い込むケースが頻繁である。
 実にアリガタ迷惑この上ないが、漢方の評判まで落とし兼ねないこのような現象がいつまで続くのだろうか。

 本日も繰り返す膀胱炎に内科クリニックで清心蓮子飲(せいしんれんしいん)が出されて3回目の服用にして頭がボンヤリしてふらついて仕様が無いという苦情を持ち込まれたが、出されたクリニックに文句を言うべきだろう。(方剤中の朝鮮人参と黄耆の温補作用が悪影響。

 また先日は頻尿のご老人が八味丸を5年間も続けているが、一向に効果がないので自費の漢方を求めてやって来られた。附子剤の影響か、顔が紅潮し足が燃えるように暑くなっている。明らかな副作用である。
 
 某癌患者さんでは十全大補湯が出されて以後、微熱が継続して身体が火照る様になった。主治医の手前、中止するわけには行かないと言うので、清熱薬を加えてあげたら、幸いに十全大補湯の副作用が消失した。

 西洋医学の医師は、多くの場合、超多忙なために漢方を専門的に勉強するヒマが取れない。だから漢方メーカーの奨めに従って使用することが多く、正統な弁証論治にもとづいて投薬されるケースは稀である。

 それにしても温補過剰の投薬が相変わらず顕著である。

参考文献:警告:無謀な温め療法!
posted by ヒゲ薬剤師 at 00:55| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月20日

牛膝散製剤と補中益気丸(党参配合)で正解だった医師によるツムラ桂枝茯苓丸の誤投与事例

 前回の記事「体質によっては桂枝茯苓丸の単独使用は思わぬ弊害をもたらすという現実」の続報である。

 子宮内膜症による激しい生理痛を主訴とする若い女性が婦人科に受診して医療用のツムラ桂枝茯苓丸エキス製剤を投与され、胃痛と生理量の増加、および生理期間の延長をみた。
 心配になり当方にやや遠方から御相談にみえたわけだが、気血両虚を伴った子宮内膜症の可能性が高いので、当方では、牛膝散(ごしつさん)製剤と補中益気丸の併用をお出しした。

 桂枝茯苓丸を中止して、上記二方剤を併用してもらったわけだが、数日を経ずして胃痛は雲散霧消し、10日後にやって来た生理は、2日目に従来並みの生理痛があったものの、3日目では殆んど疼痛を感じなかった。従来から使用していた合成医薬品の鎮痛剤も少量で済み、明らかな改善効果を認めたということであった。

 補中益気丸は、人参のかわりに党参(とうじん)が配合されたものである。
 蛇足ながら、やはり牛膝散製剤と党参配合の補中益気丸は医療用漢方には見当たらなかった。

 さらに蛇足ついでに、身内の医師自身のアレルギー性鼻炎と軽度の喘息傾向の治療に、もっぱら医療用漢方にこだわり、小青竜湯や葛根湯ばかりの対症療法の繰り返しで、いつまでも中医学的な弁証論治に目を向けられない人がいる。

 そもそも電話で話の序に相談される程度だからアドバイスのしようがない。
 漢方薬はお気軽に使ってお気楽に効果が出るほど安易なものではないのだが、身内で年下の医師であっても薬剤師に対するプライドが許さないのか、いつまでも傷寒・金匱の方剤、というよりもエビデンス漢方にこだわるのだから縁なき衆生と諦めている。
 衛益顆粒(玉屏風散製剤)に八仙丸(麦味腎気丸製剤)の併用など、中医学理論による配合には全く見向きもしない。

 それ以前に基礎理論を理解してもらうのにも難航するのだから、当方では何度電話で質問されても、些か呆れ加減である。
posted by ヒゲ薬剤師 at 09:31| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月31日

五月から続く蕁麻疹(じんましん)治療に難航した挙句に医療用の五苓散を出されて猛烈に悪化

 五月から蕁麻疹が続いている中年男性が、皮膚科治療で抗アレルギー剤などで一進一退。
 挙句にステロイド内服も併用するも、一時的な効果に終わり、とうとう七月の終わりになってたんぱく質を摂り過ぎたのか、急に悪化した土曜日。通っている皮膚科は休みなので、親しい内科に行って点滴をしてもらったらやや軽くなった。
 そのときに出されたのが医療用のツムラ五苓散(ごれいさん)エキス。二回目までの服用では問題なかったが、三度目を服用した頃から、服用する都度暑く火照り、ますます蕁麻疹が広がってきた。今朝は全身に広がり頭や額にまで出てきたとて、とうとう小生のところに相談にかけつけた。

 随分前に、お嬢さんの寒冷蕁麻疹を当方の漢方薬で治ったことがあったのを思い出したのだという。

 皮膚科の医師には、こんなに治らない蕁麻疹は食事などが原因ではない。精神的なストレスが原因であると断言されているとのことである。
 
 しかしながら、あきらかな湿熱の兆候を呈している舌の状態(黄膩苔)があるのだから、まず茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)が頭に浮かんでもいい筈だ。

 あれだけ医療用を宣伝しているのに、五苓散や小青竜湯ばかりが医療用ではないはずである。五苓散には腎陽を温め経脈を温通する桂皮が入っているので肝胆の湿熱がますます助長して、この人の場合、蕁麻疹がさらに悪化しても悪いのは五苓散ではなく、五苓散を投与するほうの問題である。

 時代の流れか、とうとう漢方専門薬局は医療用漢方誤投与の救済機関となり下がって(成り上がって?)しまったのか?!

 しかしながら、このような現実をブログに書き続けるのは間違っているのだろうか?
 小生の後継者に薬剤師はおらず医師ばかりである。医師である愚息や愚娘にとってはうるさいオヤジが、また余計なことを書いてくれたとはた迷惑かもしれないが、現実にしばしばあることだから、あの世に行く前の置き土産として困った現実を書き残しておくことも、少しは世の中の為になるのではないだろうか?

 比較的安全な漢方薬だからといっても、基礎理論をないがしろにした投与は、病状を却って悪化させることだって珍しくないのである。
posted by ヒゲ薬剤師 at 19:55| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月09日

医療機関から出された漢方薬のセカンドオピニオン業務?

 漢方専門薬局を経営していると、医療機関から出された漢方薬について、しかもお電話で御相談を受けることがとても多い。

 仕事中にかかるお電話だから、店頭での本業の時間を他の医療機関で出された漢方薬のセカンドオピニオン?の為に奪われるということである。

 多くは病名漢方、あるいはエビデンス漢方と呼ぶべきか、その弊害が生じた場合の御相談が多く、次いで処方された漢方薬の効能を訊ねる患者さん達も多い。

 当方としては原則として、出された医療機関に訊ねるべきで、目的あって処方された筈であるから迂闊にお答えすることは出来ない立場である、ということを理解してもらい、なるべく介入することを避けている。

 但し、明らかに間違った投与であると断定できる場合は、薬剤師としての立場から意見を述べ、そのことを主治医に伝えるようにアドバイスすることもある。

 しかしながら、このような当方にとっては本業の時間を奪われる他の医療機関のセカンドオピニオン的なお問合せには、実のところ、大いに困っている。
 お問合せされる多くの患者さんたちは、処方された医療機関にお問合せすべきところを、そちらには大いに遠慮されておられるにも関わらず、保険漢方とは無関係な当方のような漢方専門薬局に意見を求めて来られるのである。

 お気軽に訊かれるお気持ちも分からぬでもないが、他の医療機関で目的あって出された筈の漢方薬を、僭越にも吟味することのデリケートな立場、しかも本業の時間を奪われるありがた迷惑な依頼。
 どうやってお断りするかが、何十年来の悩みの種である。

 明らかに間違った投与であると断言できるケースもかなり多いだけに、その場合に、市井の一薬剤師として、どのようなアドバイスを行うべきか、最近では病院から出された漢方薬についての御相談のお電話の場合は、具体的な内容をお聞きする前に、

 「処方された病院あるいは診療所にお訊ね下さい、目的あって処方された筈ですから、当方の立場もありますので、申し訳ありませんが・・・・・」

 という言い訳を述べて逃げを打たざるを得ないほど頻繁なのである。
posted by ヒゲ薬剤師 at 11:32| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月27日

アトピー性皮膚炎患者に川芎と当帰の過剰投与によって悪化

 某古方派漢方のお医者様から投与されていた漢方処方4〜5種類の殆どを中止してもらったところ、即座に顔面紅潮が軽快した若者がいる。

 補中益気湯・抑肝散加陳皮半夏・荊芥連翹湯の三つのエキスを主方剤として、不眠に対する甘麦大棗湯、顔面紅潮と痒みがひどいときの頓服として黄連解毒湯というのを五ヶ月連用中であった。(すべて医療用漢方製剤)

 黄連解毒湯エキスの頓服以外はすべて中止してもらったところ、速やかに顔面紅潮現象は消退している。

 温性の当帰が3方剤で重複し、また同様に辛温発散の川芎も2方剤で重複しているのである。

 やや遠慮があってここでは多くをコメントしにくいが、シロウトさんが、たとえば病名と症状で分ると銘打った漢方薬辞典や漢方薬サイトで研究した結果、恣意的にかき集めたような配合である。

 クロウトの先生でも、長期間に渡ってこのような誤投与を繰り返される場合もあり得る、ということである。

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posted by ヒゲ薬剤師 at 22:53| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月26日

肺細胞癌ステージ4患者さんに出された柴胡桂枝湯と人参養栄湯についての御質問

御意見や御質問 : 肺細癌のステージ4と去年の年明けに診断されまして、抗がん剤治療と骨に転移があるのは放射線治療をしてきました。

 それとは別にサイコケイシトウとニンジンヨウエイトウを処方されて飲んでいますが、この処方が自分に合っているのか心配です。
 自分自身は身長175センチで体重は100キロありがっちり型で体力はあります。
 冷え性ではありませんがおなかの調子は悪いほうです(下痢気味が多い)

 最近気管支炎みたいな感じが多く強く息を吸うと咳が出やすい感じです。胸やけに似た症状もでています。

お返事メール:拝復

 漢方薬はその人、その人の体質によって適切な方剤を選択しないと、微妙に不愉快な反応を示す場合もあり得ます。

 合成医薬品ほどの強い副作用がでることはほとんどあり得ませんが、不適切であれば、胸焼け程度のことは生じる場合もあり得るものです。

 冷え性ではなく体力があるとみずからおっしゃるくらいの体質であれば、もしかすると現在服用中の柴胡桂枝湯と人参養栄湯の組み合わせは、貴方にとって温め過ぎている可能性もあります。

 第一、朝鮮人参や桂皮という温性の生薬がダブっている為、なおさら温補過剰になってしまう場合もあり得ます。

 温補というのは文字通り、身体を温めて栄養を補うといった意味です。

 なんでも過ぎたるは及ばざるが如しで、きっと放射線などの副作用軽減に朝鮮人参などを含有した人参養栄湯などが有効であるというエビデンス的な言い伝えから貴方にも使用されたものと思いますが、漢方薬というものは病名治療やエビデンスはなかなか通用しないものです。

 文面だけから拝察しますと、上記の理由から、貴方には温補の薬物がやや多過ぎるのかも知れません。

 桂皮や朝鮮人参などそのほかにも配合されている当帰などの温補がやや過剰になると、肺は嬌臓(きょうぞう)=デリケートな臓器ですので、それでなくとも肺細胞ガンゆえに、却って温性の生薬類がやや刺激となって肺熱を誘発することもあり得ないことではないのです。

 といっても、間違った時の合成医薬品ほどの激しい副作用が生じることはないでしょうが、もしも不適切な漢方薬の配合であった場合は、むしろ服用しないほが調子がよいのかな?という微妙なところをご自身が自然に感じる場合が多いものです。

 もしも適切な配合であったら、服用しないよりも服用していたほうが、明らかに、あるいは何となくでも効いてくれているなと感じられることが多いものです。

 温暖な●●地方でもあり、また近年食糧事情や暖房設備の充実した日本においては、過剰な温補剤は、却って肺熱を生じさせる原因にもなっていることもありますので、お近くの漢方専門の医師が見つからなければ、ベテランの漢方専門薬局で、しかも中医学・薬学に堪能な先生に出向かれて直接指導を仰ぐのがよいかもしれません。

 中医学の法則としましては、舌の状態において赤味が強く、舌の苔に黄色が見られる場合は、柴胡桂枝湯と人参養栄湯の配合は明らかに間違い、ピントが大きくずれている証拠となります。

 以上、お送り頂いた文面だけで推測させて頂きましたので、あくまで推測であるということをお含み頂き、上記の舌の状態で判断する方法は、かなり正確な鑑別になるかと思います。

 以上、簡単ながらお返事まで。

漢方薬・漢方専門薬局薬剤師の憂鬱の薬剤師より
posted by ヒゲ薬剤師 at 09:02| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月03日

温補の漢方処方の乱用が目立つ日本の現状

あるウイルス感染症関連の疾患で、病院治療では一時的に治まるも、直ぐに再発して保険のきかない医薬品をもらってまた一時良くなっても同じ事で、再発を何度も繰り返している。

また、その薬の副作用もつらくて地元の漢方専門薬局で、1年半にもわたって調合してもらうが、一向に効果がない。

いつも千客万来の専門薬局では自家調剤の粉末薬を分包してもらっており、身体の冷えとストレスが問題だからと、様々に調剤してもらうも、矢張り効果がない。

冷えるのが一番いけないということで、温める漢方薬を中心に調合してくれるが再発を繰り返すので、やや遠方の当方の薬局に訪問されたわけである。

顔を見た瞬間に赤みを帯びて、お酒にでも酔ったような状態である。

服用していた調合薬を拝見するも、処方名がまったく記載されていない。

ご本人に処方名を訊くと、その先生は「素人には言ってもわからんよ」と言って教えてくれなかったということだ。

今時、処方名も記載せずに漢方薬を販売される無神経さは、チョット信じられない行為である。

試みに配合薬を口に入れて吟味したところ、白朮・芍薬といったところの薬味である。

スタッフの女性薬剤師にも吟味してもらうと、これには明らかに「附子(ぶし)」が配合されている、その証拠にブシ特有の舌にピリピリ来るものがあると言う。

してみると真武湯(しんぶとう)当たりだろうか?

体質的には明らかに熱証を呈している人に、このような温補剤を出されるとは明らかな間違いである。

通りで酒に酔ったような赤い顔をされている筈である。

近年、日本国中、

冷えるのが最もいけない、万病は冷えにある

などというトンデモナイ錯誤したキャッチコピーが蔓延しており、実に由々しきことである!

ここ十年以上、日本国中で暖房設備が行き届き、加えて温暖化の傾向著しい上に、食糧事情があまりにも豊かになり過ぎて、飽食の時代と言われて久しいのに、何ゆえに皆がみな「冷え」が問題と決め付けねばならないのか?

近頃、日本の漢方では、ちょっと温補剤を乱用し過ぎではないだろうか?

仄聞するところによると、医療用では「大建中湯」の乱用が目立つという記事を読んだことがあるが、当方の近所では、温性の顕著な「小青竜湯」の乱用が目立つ。

恐るべし、猫も杓子も「温補・温補でアブリ×ロシ」と皮肉の一つでも言いたくなるくらいだ。

当方の薬局では、温補剤を代表とする温性の漢方処方を販売する比率よりも、清熱剤や涼血剤、滋陰剤などのほうが遥かに多い。
(実際には寒熱併用のケースが最も多いかもしれないが・・・)

弁証論治の基礎から学習しなおすべきではないのだろうか?
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2005年11月13日

漢方と漢方薬のお問い合わせが活発なブログ

ちょっと気になる御相談の応答集のブログの御紹介。

漢方と漢方薬の質疑応答集と村田漢方堂薬局の近況報告 で、気になるお問い合わせが随分多いようだ。

医師に処方してもらった漢方薬で水様性下痢が生じるが・・・

本ブログの前回と前々回に投稿分の小青竜湯のように、医療用漢方による安易な投与から来る問題が、他のブログでも、内容は異なっても類似した御相談があるということのようだ。
posted by ヒゲ薬剤師 at 21:49| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月29日

病院から出される漢方薬は・・・・・

病院漢方では、保険漢方といってもいいが、がん患者さんたちに出される方剤は、ほぼ3種類に限定されているかのようである。

十全大補湯か、補中益気湯、あるいはせいぜい、人参養栄湯。

これらはいずれも朝鮮人参が主体の温補剤に該当する。

要するに、温めつつ元気を増す栄養剤的な要素が強い。

癌で弱った患者さんたちには、うってつけのように思われるかもしれないが、決してそうとは断定できない。

以前ほどは、すぐすぐに死への直行とはなりにくいのが、昨今の、癌や悪性腫瘍の患者さんたちの実態である。
癌に比べ、風邪などをこじらせて生じる急性肺炎のほうが、よほど怖いものである。

近年の温暖化や、食物の豊かさ、室内の空調設備の充実などによるのか、昨今は、がんや悪性腫瘍の患者さんたちが、すべてさむがりや冷え性で、しかも栄養失調を来たしているケースは、超末期でない限りは、それほど多いわけではない。

当方の漢方専門薬局には、転移癌患者さんや、進行がんの患者さんが、漢方治療を望んでかなり多くの人が来られている。

中には、上記の漢方薬方剤を病院から出された為に、副作用を生じ、それに困って相談に見える方おられるのだ。

最近も、この暑い夏にも関わらず、ツムラの十全大補湯のような、かなり強い温補の漢方薬を出されたものだから、たまらない。
風呂上がりにひどい鼻出血を生じた方がいる。
即刻中止してもらったが、明らかにこの患者さんにはあっていない方剤である。
この方は、転移癌を沢山かかえるとはいえ、やせている割にはかなり元気な方で、中医学でいう陰虚のタイプで、顔がほてるなど、あきらかに虚熱が生じていた。

そういう体質の人に、上記方剤を投与するのは、明らかに間違いである。

病院では、正しい漢方的な診断がなされていないケースがほとんどであることは承知していたが、目に余る誤った投与が目立つのである。

このような陰虚体質で虚熱が生じやすい人に体力・免疫力を増強したければ、必ず弁証論治によって、西洋人参や六味丸・味麦腎気丸、あるいは知柏腎気丸などを用いるべきだ。

こういった尻拭い的なことは、しばしばで、もうちょっと病院の先生方も、漢方薬の勉強して欲しいというのが、偽らざる思いである。

それにしても、がん患者さんだからといって、むやみやたらに、上記の温補剤ばかりを多用するのは、明らかに間違っているのである。

以前多かった例では、最も多かったのは肺陰虚があきらかだから、滋陰降下湯や西洋人参、あるいはせいぜい麦門冬湯を出して、肺を潤してあげるべき患者さんに、小青竜湯という肺を温めつつ乾燥させる方剤を誤投与したりするから、却って、肺炎を誘発しかねない乾燥咳をかえって頻発化させるケースだった。

このパターンが過去には一番多かったが、さすがにこの辺は気がつかれたのか、最近では少なくなった誤治である。

ともあれ、昨今は最初に述べた、温補剤の三種類の乱用が多く、とても気になるところである。
posted by ヒゲ薬剤師 at 12:00| 山口 ☔| 医師によるツムラ漢方など医療用漢方薬の誤投与問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする