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2018年10月10日

数十年前に漢方に無知な医師達による「ツムラの小柴胡湯」乱用によって生じた社会問題となる前に、偶然警告していた拙論

 小柴胡湯問題が勃発する以前に警告していた過去の拙論

和漢薬誌419号(1988年4月号)の巻頭論文
                 村田漢方堂薬局 村田恭介著

        
漢方経験雑録−−小柴胡湯と肝臓病

 最近は一般新聞や雑誌等に漢方薬の情報が氾濫しています。これらを読んだ一般読者は記事内容を鵜呑みにして、漢方処方を指名買いされます。
 中でも慢性肝炎には小柴胡湯が良く効く、との情報はいよいよ広まり、一般の病院、医院の先生方も肝炎患者に小柴胡湯を投与される話が、我々の所にも直接伝わって来ます。主だった医療機関で、肝炎患者に対する小柴胡湯の臨床効果がためされ、GOTやGPTがどのくらいの期間で、どのように改善されたか等の研究、というより統計が出され、色々と発表されているようです。
 さて、一般に報道されているほど小柴胡湯が肝炎に有効なものなのでしょうか? 漢方的な「証」の問題もさることながら、日本流で言う「小柴胡湯証」と見られる病者に限って考察したにせよ、いわゆる慢性肝炎に対してそれほど有効なものなのでしょうか? たとえ多くの臨床データーを突きつけられても、私にはもう一つ納得出来ないのです。
 私がここで頑迷とも思える疑問を提出するには、それなりの理由があります。漢方専門の薬局を開設してから十五年。開局当初は昨今ほどではないにせよ、それでも慢性肝炎に悩む病者はかなり多く、私も御他聞にもれず求めに応じて頻繁に小柴胡湯を出しておりました。少し知恵がついてからは、 瘀血証の明らかに存在する人には桂枝茯苓湯を併用してもらうこともありました。
 今、過去の経験を思い出すに、開局当初から五年間くらいの慢性肝炎に対する成績は、実に苦々しいものばかりでした。あれほど頻繁に出していた小柴胡湯の単方は、慢性肝炎に対して一度も効いた、あるいは有効であった、との思い出が全くと言ってよいほどありませんでした。これは決して誇張ではなく、当時の私自身のレベルの低さを正直に告白しているだけです。肝炎に対する小柴胡湯の効果を過大に期待し過ぎていたのです。
 桂枝茯苓湯を併用してもらった例では、検査データーがむしろ悪化した例さえ思い出します。(桂枝茯苓湯中の芍薬については中国での研究において、肝炎を悪化させるとの報告があり、それを否定する人もあります。)
 又、当時電話で相談を受けた話で、他の薬局で小柴胡湯をもらって何ヶ月も続けているが、全く効かないがどうしたら良いかとか、ますますデーターが悪くなりますがどうしたら良いでしょうか。お宅に行ったら治して貰えるだろうか、との問合せも思い出します。
 当時、肝炎に有効であったと感じたのは清暑益気湯製剤や加味逍遙散くらいのものでした。そして、小柴胡湯証の肝炎患者であっても小柴胡湯は全く効かないのではないかとさえ、思い悩んだ時期が当分の間続きました。
 しかし、その後の経験と考察から小柴胡湯そのものに問題があるというよりも、この処方だけでは多くの場合片手落ちであることが判明した訳です。そして勿論、小柴胡湯証に思える病者の中でさえ、実はそうではなくて小柴胡湯そのものが全く不要であるばかりか、却って逆効果でさえあった場合も混在していたように思います。
 これらの事に気がついてからは、慢性肝炎患者の相談では苦労することも少なくなり、薬局製剤レベルでも十分対処出来ることにある程度の自信を持てるまでになりました。
 それにつけても一般の医療機関で小柴胡湯をもらって続けながらも一向に回復しない慢性肝炎患者がいかに多いことか! この現実には私にとって、全く当然と思えることながら、世の中の漢方薬に対する考え方の甘さを苦々しく思っている昨今です。
 これらの病者の一部は私の所で、あらずもがなの一般医療機関で投薬された小柴胡湯をなるべく有効利用出来るかたちで、病者と共に考えながら問題を解決して行っている訳です。
  
肝炎の漢方処方の為のヒント

 慢性肝炎の病証を日本流の方証相対レベルで考えるだけでは、最早時代遅れのようです。中西医結合的考察で、合理的判断が必要な時代だと思われますが、ここでは深く追及することはせず、私なりに重要な点と思われる二〜三の事を、簡単に述べるにとどめておきます。
 まず、慢性肝炎と瘀血の問題は重要であるとして中国ばかりか日本での研究が盛んなようですが、私の経験だけから言わせてもらえば、桂枝茯苓湯は大して有効ではない場合が多いように感じました。随証投与によっても全く無効と思われる例もあり、一部にはデ^ターが悪化したと思われる例さえありました。
 肝炎患者の瘀血処理の問題は、傷寒、金匱レベルの処方では少々無理があると感じています。
 また、これに絡んで芍薬の品質の問題、あるいは芍薬そのものの肝臓機能に対する影響の善悪を徹底的に究明しておく必要があると思います。この点については日本での研究はどの程度進んでいるのでしょうか?
 肝臓と腎臓の関係も大変重要に思われます。それに直接関連した問題で、京都の細野史郎先生編著の「漢方治療の方証吟味」(創元社刊)中に、次のように言われています。長文ですが、そのまま引用させて頂きます。
 『思い返せばもう四〇年以上の前のことです。私が京大の松尾内科にいた時に、松田という一研究生が、高度の腎障害を起こさせた家兎で、腎臓に極めて親和性が強く九五%以上腎臓から排泄するフェノールフタレインという色素を使って、 肝臓の胆汁分泌の検査をやっているとき、正常家兎なら肝臓からはほとんど排泄しないはずの同色素が九〇%以上も排泄されることが偶然あってびっくりし、この実験を何度も何度も繰り返してみますと、いつもそれにほぼ近いデータが出るのです。そこではじめて問題になって、たとえ腎臓のみに親和性の強い色素でも、もし腎臓が排泄機能を行えないときは肝臓がその排泄を代行するのだなあということに気がついたのです。逆に、肝機能障害家兎をつくり、肝に親和性の高が強く、 その九五%以上も肝臓のみから排泄するアゾルビンSという色素を用いて実験してみると、やはり肝臓からのアゾルビンSの排泄は減って、腎臓から排泄されるのを見たのです。このような二様のデータから、肝腎相互の間には、少なくとも身体に不必要なものについてはこの両者が密接な相互補助の関係に立って生活現象を営むにちがいない。だからその治療の上にも、この生活現象を土台に、腎臓が悪ければ肝臓の力を高め、肝臓が弱ければ腎臓の力を助長するようにすると、両方どちらかの病気のときは治癒機転を促進させうるにちがいないと確信をもつようになりました。昔からの肝腎という考え方が科学的に実証され、この関係を利用するようにもなりました。
 皆さんご存じのように、漢方は水毒の起こらないような身体状態にもって行くというのを健康保持の一つの条件に考えておりますが、その治療法の上にも常に駆水性の強い生薬を用いて、その生理状態が円滑に運ばれる様にはかっているものだなあとの思いを深くします。』
(傍線は村田)

 これによっても、清暑益気湯、柴苓湯、六味丸等は、肝臓、腎臓の双方に作用する生薬が配合されている処方であるだけに、病態に応じて極めて有効であることが納得出来るように思います。
  
追及すれば問題が

 最近読んだ本で、最も強い衝撃を受けたものに「精神分析に別れを告げよう」(批評社刊)と題した行動療法の大家、H・J・アイゼンク著のフロイト批判の書物があります。私は全くの門外漢ながら、フロイト及び新フロイト学派の研究と著作に常に刮目し好んで愛読しつつ、人間の心の深層の問題、神経症や心身症の問題、のみならず文学や芸術分野、社会心理学等を考察して来ただけに、それはひどくショックな内容でした。
 フロイト理論の非科学性、のみならずフロイトのでっちあげ理論の数々の指摘、及び神経症治療等に対する精神分析治療の無効性など、フロイト及びフロイト学派に対する弾劾の書であり、一々納得出来る論証には腹立たしいくらいでした。翻訳者の七名の内、三名は実際に精神分析を行っている医学者であるだけに「本書は実に不愉快なしろものだった」とのあとがきは、その道のプロにとっては当然の感慨でしょう。
 ここで突然、精神分析批判の書物の話を持ち出したのは、門外漢である悲しさゆえに私自身が過去、フロイトや心フロイト学派の言われることの多くを鵜呑みにして来たように、一般の人々は新聞やテレビ等のマスコミが伝える「肝炎に小柴胡湯」という情報を鵜呑みにしてしまう危険性にたとえたかったからです。
 神経症等の治療にはパブロフの条件反射理論を基にした行動療法が極めて有効であり、精神分析療法は殆んど無効に近い、あるいは逆効果となり、病気を悪化させる現実さえあると言われる。それほどまでではないにせよ、「肝炎に小柴胡湯」という誇張された神話はどうしたことかと思うからです。
 そもそも小柴胡湯単方を投与して好結果を得たと言われる場合、その患者さんは密かに他の漢方薬、あるいは他の療法を行っていなかったかどうか等の背景までを、十分に調査した上でなければ断定は出来ない筈です。人々は慢性病に悩まされる時、各々の保身術として、いかなる対策をこうじているか。彼等の現実行動は千差万別であることの認識を持たない時、日本のこれからの漢方界は、慢性疾患に対する古方処方の単方を過大評価するあまり、精神分析療法と同じ批判を浴びることになりはしないでしょうか?
 と、このようないささか過激な発言が出てくるのも、最初に述べましたように、過去何年もの長きに亘って、求めに応じて相当な人数の方々に小柴胡湯単方を販売し続けた経験から来る苦い思い出。無効例が続出の経験ばかりだったからです。

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2015年07月29日

病院やクリニックで投与される保険のきくツムラ漢方が合わないために

2010年7月29日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月29日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 病院やクリニックで投与されるツムラ漢方が合わないために、自費を承知で相談に来られるベテランの看護師さん(女性ばかり)や調剤薬局の薬剤師さん(女性ばかり)が、相変わらず目立つ。

 しばしばとんでもない方剤が投与されているケースが多いものの、しっかり弁証論治を行ってみると、保険漢方で採用される方剤では、ぜんぜんフィットする方剤がなかったケースも多い。

 考えてみれば本ブログでは、メインブログ(漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告)とはまた違って、病院やクリニックの医師達による漢方薬の誤投与や副作用問題の事例を多く取り上げている。カテゴリの項目を眺めれば、一目瞭然。

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2010年7月29日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月29日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:ツムラ漢方
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2014年10月23日

両足が浮腫んで痺れるという老人に出された漢方薬

2010年10月23日のボクチン(6歳)
2010年10月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 さきほど、そのご家族から聞いたばかりのお話し。

 両足が浮腫んで痺れるるという老人に、検査の詳細が判明するまでというつなぎらしいが、ツムラの芍薬甘草湯が投与されたという。

 あり得ない、あってはならない。
 これを服用すれば、ますます浮腫は悪化して、痺れも悪化する可能性がとても高い。

 病院からだされる漢方薬は、これだから恐ろしい。

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2010年10月23日のボクチン(6歳)
2010年10月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年10月23日のボクチン(6歳)
2010年10月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年10月23日のボクチン(7歳)
2011年10月23日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ




 
ラベル:芍薬甘草湯
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2014年09月19日

医療関係者こそ、早々に保険漢方を諦めて、自費の漢方相談に訪れるケースは日常茶飯事

2008年9月19日のボクチン(4歳)
2008年9月19日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 たとえば先日も、ご自身が医療関係者でもある患者さんが、気管支喘息で肺胃陰虚に痰熱が合併した舌証および自覚症状が伺われるが、病院漢方を投与されのは、辛夷清肺湯+柴朴湯だった。

 これによってますます症状をこじらせ、胃障害の副作用まで生じて、病院の漢方薬はコリゴリだと当方に相談に来られた。

 初回、竹葉石膏湯10日で一定の効果があり、胃症状も回復したが、胸の軽度の喘鳴が持続しており、また胸部の熱感が持続しているので、竹葉石膏湯+小陥胸湯加減方の併用で即効を得だ。

 当然、このような配合は、病院の保険漢方では不可能。保険適用外の方剤ばかりである。

 ただし病根は、おそらく後鼻漏を伴った蓄膿症が疑われるので、さらに辛夷清肺湯の適量を加えて、治療の徹底を目指している。

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2008年9月19日のボクチン(4歳)
2008年9月19日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年9月19日のボクチン(6歳)
2010年9月19日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月19日のボクチン(8歳)
2012年9月19日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
 


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2009年09月01日

防已黄耆湯と防風通聖散を処方された女性からの御質問

    フグをゲットして遁走するウミネコ
    フグをゲットして遁走するウミネコ posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の女性
御職業 : 会社員
簡単なご住所:関東地方
御意見や御質問をどうぞ : はじめて質問させていただきます。

 以前も質問にありましたが、(若干内容は異なります)私は現在、防已黄耆湯と防風通聖散を処方されております。

 証としては、色黒。汗をかきやすい、けれども、ひどいむくみで、飲む量に比べて、尿の量は少なめ、便秘です。お腹周りの脂肪もあります。

 どちらかといえば、防風通聖散よりなのかな、とも思いますが、むくみや尿の排出が悪いところあたりは、防已黄耆湯かとも思いますが、こちらは同時に服用しても大丈夫なのでしょうか?

 どちらかというと正反対の漢方のような気がして、このままでよいのか、と思います。

 防風通聖散を服用しだした頃は、便秘も解消され、トイレの回数も増えたのですが、一年ほど経過して、また便秘気味、むくみもひどくなったら、防已黄耆湯を処方され、一時はむくみが解消されたような気もしましたが、最近では、やはりそれぞれの症状が元に戻っているような気がします。

 医師に相談しても「飲み続けてみて」というだけなので、これでよいのかと思います。
 本来は医師にちゃんと聞くべきなのでしょうが、大丈夫というだけなので、漢方に詳しい御師にお伺いできれば、と思いました。

 どうぞよろしくお願いいたします。

    フグをゲットして遁走するウミネコ
    フグをゲットして遁走するウミネコ posted by (C)ヒゲジジイ

御返事メール:
>防風通聖散を服用しだした頃は、便秘も解消され、トイレの回数も増えたのですが、一年ほど経過して、また便秘気味、むくみもひどくなった

とのことですが、幸いにもそこまで効果が出た時期があったのでしたら、その後も規定通りの服用分量を維持・継続されたのでしょうか?

 服用量が次第に減って1日の服用量が減ったために効果が激減したという例は、他の漢方薬でもしばしば見られることなのですが・・・しっかり服用量を守られた上で、次第に効果が無くなったというのでしたら、配合の調整が必要になるのは当然の帰結です。

 防風通聖散には便秘に対する大黄や芒硝が含まれていますので、便秘症くらいは改善することが多い方剤です。
 但し、この方剤で逆に浮腫を生じた人もいるくらいですから、貴女の場合はむくみが一時取れて幸運だったといえます。

 汗かき体質を目標に防已黄耆湯を追加されたということですが、間違った合成薬を服用した時のような重大な副作用が生じることはありませんが、甘草という成分に敏感な人は、両者の処方に含まれており、甘草の服用量が二倍に増えるために却って浮腫や血圧上昇が生じる可能性なきにしもあらずです。

 このような配合は、世の中ではしばしば行われるもので、さらに大柴胡湯まで加える配合も折々に行われています。脂肪太りの防風通聖散体質と、水太りの防已黄耆湯体質と、筋肉太りの大柴胡湯体質が合併している人は珍しくないからです。
 小生自身も日本流の漢方を信奉していた今から二十五年以前の時代には、そこまでの配合(防風通聖散・防已黄耆湯・大柴胡湯の三種類の併用)を服用してもらったこともありますが、昨今では防風通聖散は当方の薬局には存在しません。

 ともあれ、体質改善には数年以上かかることは珍しくないので、防風通聖散に防已黄耆湯の併用は、やっていけないという規則はないので、主治医が自信をもって処方されたのなら、信頼してしばらく続けてみるのもアリかもしれません。
 但し、思わぬ不快症状(逆に浮腫がひどくなったり血圧が上昇するなど)が出てくるようでしたら、即刻中止され、このような配合は貴女に逆効果で継続服用してはならないということになります。

 最後に、上記に記したような「脂肪太りの防風通聖散体質と、水太りの防已黄耆湯体質と、筋肉太りの大柴胡湯体質」というのが日本漢方の通り相場ですが、実際にこれらを使用されてキャッチコピーで宣伝されるほど、そうそううまくいくとは限りません
 水太りの防已黄耆湯が噛み合った時は、凄まじく減量できた人がタマにはありましたが・・・。

   フグをゲットして遁走するウミネコ
    フグをゲットして遁走するウミネコ posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:早々に、またご丁寧に分かりやすい回答、ありがとうございます。

 残念なところ、お医者様は「こういうお薬があると聞いたのですが、いかがでしょう?」と聞くと、「じゃぁ試してみましょう」と、実証の確認も何もなく(ついでに説明もなく)処方してくださるもので・・・。

 むくみ自体は朝33センチのふくらはぎが、デスクワークですが、夕方には37センチになるほどで、帰りに自転車をこいでも思うように足が曲がらない始末ですが、これでも以前よりは楽にはなっているので、両方服用しても問題がないとのことですので、もう少し試してみようかと思います。

 本当にありがとうございました。

    フグをゲットして遁走するウミネコ
    フグをゲットして遁走するウミネコ posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:漢方薬
posted by ヒゲ薬剤師 at 00:15| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月31日

医師のプライド?

 西洋医学治療にも漢方治療にも見放された人達が集まって来る、といってもなるべく少数に絞り込んで、流れ作業のような漢方相談は避けているものの、それでも常に新規の漢方相談は途切れることが無い。

 西洋医学治療を拒否する人でも、特定疾患などでは必ず検査等の医師による管理が必要だから、必要に応じて専門医をご紹介するし、アトピー性皮膚炎では初期の重症のときだけは、信頼の置ける皮膚科の医師をご紹介して、ステロイド軟膏等の適切な一時抑えをもらって来てもらう。

 それがこれまで長年の習慣であったが最近、あからさまに些か首を傾げる応対をされるケースが増えている。

 「こちらでも漢方薬は処方できるのだから、もらっている漢方薬を次回は持って来て見せて下さい」というのである。

 保険適用外の漢方処方が多いのに、元の木阿弥のように強引に保険漢方に切り替えたために、せっかく順調に経過している病状が悪化した場合、どのように責任をとってもらえるのか・・・一般皮膚科治療や医療用漢方で治らなかったアトピー患者さんの受け皿として、長年善行を施して来たツケが、今になって逆恨み的に跳ね返ってきたということかっ?!

 医師としての真のプライドがあったなら、そんな無謀なことはしないはずなのだが、現実には同様なことが頻出するために、漢方薬局が閉鎖に追い込まれそうだという同業者の話を耳にするっ!

 医は算術なりという現代社会の一つの象徴である。
ラベル:漢方薬
posted by ヒゲ薬剤師 at 11:46| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月07日

薬局漢方で目覚しく改善したものを医療用漢方に切り替えるよう強く奨められる医師の責任

 病気の診断と治療は当然、病院の医師が行うべきものである。

 ところが、糖尿病と尿酸値の異常および尋常性乾癬などが合併して西洋医学治療と医療用漢方をもってしても改善の兆しはなく、対症療法の治療薬が増えるばかり。
 このような場合に困窮された患者さんたちのとられる行動は様々である。
 
 自費の漢方で少しでも改善が得られるものならっ・・・という強い懇請に応じて適切な漢方薬方剤を複数組み合わせて服用して頂いたところ、数ヶ月目にして顕著な効果が自覚症状の軽減と共に、検査数値にも歴然として現れた。

 欣喜雀躍した患者さんは医師に当方の薬局名を告げて、ここの漢方薬のお陰であることを告白したところ、血相を変えて、そんな自費の漢方薬を求めなくとも、医療用の安価な漢方薬があるのだから、即刻切り替えるように勧告する。

 ところが当然のことながら、当方から出している漢方薬類の殆んどの方剤が保険漢方には採用されていない。
 それを西洋医学専門の医師が即刻中止を命令して、保険漢方のみに切り替えたら元の木阿弥になることは歴然としている。
 このような子供でも分かりそうな無理難題を吹っかける医師がおられるのだから恐ろしい世の中である。

 これが患者さん本位の医療と言えるのだろうかっ?!

 「医は算術」と心得ている医師に遭遇すると不愉快千万で気が滅入り、ブログに八つ当たりしたくなるのだった。
posted by ヒゲ薬剤師 at 19:33| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月06日

五苓散が身体の水分を補って潤すと説明される医師たち

 一例は明らかに誤った投与で、一例は投与に間違いはないが解釈が間違っている例。

 舌質紅で無苔、舌がヒリヒリして潤わず違和感が激しい。八仙丸と黄連解毒湯、滋陰降下湯でかなり寛解していたが、完全ではないので人に紹介されて大学病院の口腔外科の診察を受けた。
 漢方を専門とされる医師の診断で、漢方薬で四ヶ月で治ると断言され、五苓散エキスと神経症もあるということで半夏厚朴湯が処方された。

 その際の説明が五苓散は体内の水分を補って口の渇きを治す薬だと説明された。
 服用後、咽喉まで乾燥して咳き込むようになった。
 以前服用していた自費の漢方薬の方こそ明らかに効果があったことを悟り、五苓散と半夏厚朴湯を中止し、残っていた前記の漢方薬類を再開したところ、次第に軽くなった。

 もう一人は、咽喉が渇いて頭痛がするのでかかりつけの医師に相談したら、同じく医療用の五苓散が投与された。
 五苓散の服用で頭痛はやや緩和したが、咽喉が腫れぼったく通りが悪いので、以前、薬局のアドバイスで購入していた半夏厚朴湯エキスが手元にあったので、併用したところ軽くなった。

 かかりつけの医師にそのことを話すと、五苓散で体の水分を潤しているのに、半夏厚朴湯で乾かすというのは不思議だと言われ、プラセボ効果じゃないの?と言われたという。
 しかしながら麦門冬湯を服用すると却って咽喉の腫れぼったさはとれなかったので、この服用であっていると思うのだが、という問い合わせである。

 前者では明らかに肺腎陰虚体質者の舌炎?であるのに、燥性の強い五苓散や半夏厚朴湯の投与は明らかに間違っている。
 後者は、水湿内停による諸症状であるから、五苓散の投与は偶然正解であったが、「五苓散が体の水分を潤す」という説明は明らかに間違っている。

 正しくは五苓散の一般向けの説明としては、体内における水分の偏在を調節して、余分な湿邪は尿管を通じて体外に排出させる、とでも説明すべきであろう。
 また、半夏厚朴湯が効果を示すことは何の不思議でもなく、咽喉付近における浮腫性の水分停滞を疎通させたからに他ならない。

 昨今、各医療機関から盛んに保険漢方が投与されるようになったが、乱暴な投与や説明が目立つのでハラハラさせられる。
 昨日も、咽喉付近の明らかな熱性炎症が見られる患者さんに桂枝湯エキスが投与された人があり、服用後に却って発熱したというので相談を受けた。

 このまま保険漢方が盛んになると、ますます我が漢方薬局は下請け作業というよりも、各医療機関における漢方薬の誤投与の尻拭いと言うべきか、老体を鞭打たれるようにますます仕事が増えるのではないかと危惧しているところである。
ラベル:漢方薬
posted by ヒゲ薬剤師 at 21:33| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月18日

いまだに多い「漢方は信じない」という先生方

 信じる信じないは個人の自由であるとはいえ、まるで宗教問題のような話である。

 漢方は新興宗教と同列ですかねっ!?と言いたくもなりますよっ。

 ともあれ、いまだに漢方と漢方薬の問題についても、信じる信じないの言葉が発せられるという、やや時代錯誤気味にも思えるのだが、それがしかも医師の口から発せられることが今年になっても、随分聞かされてきた。

 聞かされてきたというのは、当方へ漢方相談にみえたやや遠方の患者さん達の言葉を通じて聞かされた言葉なのだが、主治医に漢方薬の利用をご相談したところ、言下に、

「私は漢方は信じませんから!」
 と何とも愛想のないことで、「漢方」という言葉を発した途端に突然の豹変ぶりに、さすがに膝がガクガク震えたという患者さんさえおられる。

 まれには開業医の先生でもおられるが、多くは大学病院などに勤務される先生方が多いようで、この非科学的な「信じる」「信じない」という言葉自体が、科学的であってほしい先生方の口から発せられるのであるから、なんとも不気味な言葉に思えてならないのである。
posted by ヒゲ薬剤師 at 13:24| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月04日

せっかく眼圧が正常化したのに投薬された「芍薬甘草湯」

たいした症状でもないのに、漢方薬に無知な医師達が、安易に漢方処方を投与されるのも困った問題である。

眼科治療による点眼と内服を数ヶ月続けても、両眼とも23〜24から下がらない。

そこで当方からは、茵蔯五苓散(インチンゴレイサイ)のエキスと粉末を混合して製造された製剤を眼科治療に併用してもらったところ、直ぐに18と19に下がった。

むくみっぽい顔貌は変わらないが、眼科の内服薬は3分の2に減らしてもらえた。

その10日後にはむくみが綺麗に消失していたのでホット一安心、と思った矢先、皮膚科から貰ったというツムラ漢方の「芍薬甘草湯」を見せるのであった。

理由を聞くと、顔が少し痒いのと、目の下の筋肉がピクピクなるので、皮膚科に行ったら、ステロイド軟膏類とともに、ピクピクに漢方薬を出そうといってツムラ漢方の芍薬甘草湯が二週間分出されたというのである。

眼圧が高いことを申告していても、この通りだという。

もしも、これを貴女が服用すれば、せっかく治まりかけている眼圧も、同時に浮腫も再発する可能性が大きいのだから、安易に服用すべきでないことを告げたのであった。

チョット皮膚が痒い、目の下の筋肉がタマにピクピクすることがある、というこの程度で、各科の開業医さんをハシゴして回るのも考え物である。

参考文献:病院からよく出される漢方薬の使用上の注意!:芍薬甘草湯
posted by ヒゲ薬剤師 at 11:03| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月23日

リウマチ患者さんがせっかく疼痛が緩解したのに漢方薬を中止させられた理解に苦しむ実話

このブログをはじめた当初、真っ先に書きたかったのがこの事例だった。
しかしながら、その当時の強烈な悔しさが消えず、冷静さを欠いて書き損じてはいけないと思って、今日まで延ばしていた。

その当時、といっても一昨年頃の話だが、わざわざ県外のかなり遠方から紹介されて直接来局された60代の女性の慢性関節リウマチの患者さんである。

当時からその某県のリウマチ患者さんを何人も緩解に導いている実績から、紹介されたもので、当方で最も多く扱うパターンに嵌っていたので、漢方薬配合にもそんなに苦労はなかったのである。

すでにステロイドは常用中で、次第に効果が減じてそれだけでは疼痛があまり緩解しなくなっていたので、漢方薬をもとられたわけだが、同時にステロイドによる糖尿病と胃潰瘍も併発しており、そちらのほうの漢方薬も並行してお出しして、比較的すみやかに軽快しつつあった。

開業医の主治医の先生には漢方薬は内緒だったそうだが、その先生から紹介されていた糖尿病と胃潰瘍を診てもらっていた開業医の先生のところでは、漢方薬のお陰で、すべての症状が、急速に緩解しつつあることが嬉しくて、そのことを打ち明けたところ、勝手なことをしてはいけない、即刻、漢方薬を中止するように強く勧告されてしまったというのであった!

これが当方の地元の患者さんであったなら、このような理解に苦しむ医師の発言は滅多に見られないことだが、遠い県外のこととて、当方の薬局名を出したところで、何の効果もないだろう。

これが地元との大きな違いで、残念でならないが、その患者さんは開業医の先生の勧告に従って、止むを得ず漢方薬を完全に中止してしまって、その後は音信不通である。

何度も書くように、こんなことは地元ではありえない。
多くの主治医の先生方は喜んで下さり、その患者さんに漢方薬を勝手に中止しないように、とさえ応援してくれるほどである。

こういう無理解なお医者さんたちのことを、薬剤師の立場から長く遠慮して、これまで秘して来たことも多いが、当方もいい年で、行く末の短いことを考える時、言えるべきときに、あるいは書ける時にしっかり書いておくべきだと考えて、敢えて事実をそのまま記すのである。

どうしてここまで、漢方薬に無理解な先生方がおられるのか、実に不思議でならない。
患者さん御自身があんなに喜んでおられるのに、もう少し配慮があっても良さそうに思うのだが、どうしてだろう?

何度も繰り返すように、こんなことは当方の地元ではあり得ない事である。
posted by ヒゲ薬剤師 at 16:17| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月21日

漢方薬を認めないお医者さん

現代社会においても、まだまだ漢方薬を否定されるお医者様が多い。
漢方は知らないから分からない、とでもおっしゃるのならともかく、自信を持って否定される先生方が後を絶たず、このために漢方薬で改善しかけている患者さんの迷いを増大させているケースもまま見受けられる。
もしも、本当に漢方薬のことを、たとえ本格的な中医学でなくとも、日本漢方の随証治療や方証相対を本当にご存知であれば、あのように真っ向から漢方薬を否定されるはずはない。
何もご存じないから否定されるのであって、知らないものは知らないとおっしゃったところで、患者さんは主治医の西洋医学知識を疑うはずも無く、専門外だから当然のことだと納得されるのに、ナマジ真っ向から否定されるから、却って患者さんからの不信感を呼び込んでいることをご存じないのだろうか。

それに引き換え、先日も緑内障のような漢方でもかなり難治性に近い疾患を、あそこの漢方薬局で相談してごらん、と当方をそれとなく御紹介くださる眼科医さんもおられるのだから、お医者様も本当にサマザマ。

このような実例を具体的に挙げればきりがないが、現在進行形の問題ばかりだから具体例を書くのは憚られる。
当然あらゆる固有名詞を匿名にしたところで、具体的な病名や内容を表現してしまうと、だれそれのことか、と僅かでも類推されたら困るので、あまり具体的には書けないのが残念だ。
ありきたりな風邪や流感を書くのとはワケがちがうから。
posted by ヒゲ薬剤師 at 12:54| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月25日

心房細動・無呼吸症候群患者の冷え性に出された医療用漢方

常連の中年男性。

日ごろから汗かきで、冷え性。

持病に心房細動と無呼吸症候群をかかえ、病院からはジゴキシン製剤や、無呼吸性症候群治療の器具のマウスを使用中。

風邪をよく引き、病院治療は以前から効果がないので、銀翹散製剤と参蘇飲エキス錠に板藍茶の併用で、いつも治っている。

冷え性治療には芎帰調血飲第一加減や、足の神経痛を配慮して、疏経活血湯などでも、十分には効果が出ない。

たまたま、この冷え性問題も主治医に相談したところ、医療用の漢方薬を出してあげようということになって、まずは、当帰四逆加呉生湯一ヶ月で無効だったとか。

そこで、次に医師が処方した方剤が問題だった。

こともあろうに、「麻黄細辛附子湯」エキス顆粒が出された。

事後の報告であるが、これを服用後、咽喉がカラカラになり、かえって気分が悪いので、直ぐに中止したが、どうしたものだろうと、相談にみえた。

小生、とんでもない!

心疾患を抱える患者さんが、滅多な事では服用してはいけない「麻黄(マオウ)」が配合された方剤だから、飲んではいけませんよ!

と思わず、大声で叫んでしまった。

医師のこの漢方薬に対する認識不足には、思わず身震いしてしまった。
ラベル:副作用
posted by ヒゲ薬剤師 at 13:48| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月19日

(続)五苓散の服用を医師に止められた場合の2例

前回投稿分の補足である。

2例目の転移ガン患者さんの、よく聞いている五苓散を中止した理由は、漢方に詳しいといわれる医師の発言、貴女には五苓散は強く効きすぎるようだ、

だから中止しなさい

ということで止めたというのである。

本人は、五苓散服用中の一ヶ月間は、随分楽になっていたので、本心は続けたいのだが、医師に中止しろ、と言われれば、シロウトの患者さんゆえ、医師の勧告を無視して、継続服用する気にはなれなかったし、続けるのもコワくなった、ということだった。

患者さんにとって、医師の言葉は、ある種、神のお言葉なのである!

小生の経験でも、浮腫関係で五苓散が適応した場合、1〜2日間、驚くほど大量の排尿がみられたケースが何度かあった。
ご本人もビックリされる場合があるが、五苓散の薬用量をそのままで継続しても、数日以内に落ち着くところに落ち着いて、顕著な利水は消滅し、通常の排尿に戻る例ばかりでなった。

数十年の経験上、例外なく利水過剰の現象を来たした事はなかったのだが、一時的な顕著な利尿に、西洋医学のお医者様たちは、合成医薬品の利尿剤と同列の配慮で、前回のような、誤解に近い判断をされたのかもしれない。

先生方がおっしゃるような、五苓散に恐ろしい副作用が本当にあるとは思えないのだが、どうだろうか。

実際、長年、漢方専門の、この仕事をしていて、聞いたこともないし、文献的にも未見であるが、小生の勉強不足なのだろうか?

病気の重大性を考慮すれば、五苓散のような比較的穏やかな漢方薬で、末期がんの腹水や胸水が効くのは運がよいともいえないだろうか?

素晴らしい効果を発揮しているのだから、中止する必要が、本当にあったのかどうか?

大いに疑問に思っている。
posted by ヒゲ薬剤師 at 22:01| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

五苓散の服用を医師に止められた場合の2例

一例は、医師の勧告を無視して、五苓散を続けている老婦人の例だが、当方からお出ししている漢方処方「五苓散料エキス」の製剤で、全身のむくみっぽさが軽減している方である。

五苓散の折々の服用によって、むくみが軽減しているので、そのことをかかりつけ医に報告したところ、五苓散は、血中の水分を過剰に取り除いて、血が粘って血栓が生じやすくなるので、即刻中止するように勧告された。

検査上、何も根拠が無い話で、以前にも本ブログでご報告した一人暮らしの老婦人。

前回は、医師の勧告通りに、長年親しんだ漢方薬を、すべて中止したために、大事になりかけたので、今度の勧告も、例によって、例のごとし。長年のお付き合い、お近くの便利さから、結局は主治医を変えなかったものの、こと、漢方薬に関するアドバイスばかりは、信用なりませんとて。
体調がすこぶるよいのだから、自己責任で、五苓散は継続するし、血栓防止の意味で、冠心二号方に基づいて製造された漢方薬方剤も併用するなど、80歳を大分過ぎても元気なのは、漢方薬のお陰であると、医師の勧告に従おうとしない。

もう一例は、また聞きの話。

全身転移のがん患者さん。

腹水、胸水など貯留して苦しいので、耳学問で、医師に医療用の五苓散を所望し、服用したところ、劇的に効いて、大量の排尿とともに、全身の腹水・胸水などがほぼ消滅。

全身、至る所に転移巣があるとは言え、五苓散ひとつのお陰で、随分と身体が楽になった。

ところが、一月くらい継続中に、漢方に詳しいという医師が、

貴女には五苓散が強く効きすぎる、

と言われ、その言葉が気になって継続服用するのが不安になって中止した。

現在、ひどく再発して苦しんでいるが、当方の常連さんに相談したことで、当方にもこの話が伝わってきた。

常連さんは、その患者さんに、五苓散は決してコワい薬ではないから、続けなさいよ、とアドバイスしたが、医師の言葉が気になって、どうしても続ける気にはならないとのこと。

なお、その医師は、もっとよい漢方処方があるが、ここにはない、と言ったとか、又聞きなので、詳細はよく分からない。
あるいは、補気建中湯のことではおっしゃりたかったのか?

ともあれ、それだけの病状で、五苓散のような比較的穏やかな方剤で、劇的に効いてくれる間は、本当に幸せなことなのに、些か、医師の不用意な発言のように思えてならないのであった。
ラベル:無知 漢方薬
posted by ヒゲ薬剤師 at 21:41| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月30日

医療用の漢方として盛んに宣伝される内容は?

テレビを見る暇もない毎日だから、詳しくは知らないが、所属している漢方関係の団体?からの投稿メールを見ての感想である。

大手の医療用漢方製造メーカーさんが、TVや新聞で、漢方のイメージチェンジ運動をされているとか?!

「漢方薬は医者に処方されることが正しい・・・これからの漢方、それは医療用のクスリです」

といった宣伝文句だそうだが、理想としては、まことに正しいし、ご尤もだと同感するものである。

しかしながら、現実は、医師の漢方で、信頼のおける造詣の深い先生方が、どれだけいらっしゃるというのだろうか?

小生の薬局では、患者さん達が、病院で漢方薬をだされたが、一向に効果がない。
病院でも漢方を出すくらいなら、専門家のところへ行くべきだ、と決心して参りました、とおっしゃって、来局される方が、後を絶たない。

もらっていた漢方処方を見ると、漢方専門医となられている先生方でも、本当に専門医さんですか、とお伺いしたいような方剤が出されているので、いつも驚いている。

日本全国には、漢方に造詣の深い医師の先生方がたくさんいらっしゃることは、漢方や中医学の専門雑誌・書籍類で、よく知っている。

ところが、地方都市になると、なかなかそういう先生方がおられるとは思えない。

正直言って、とんでもない方剤を出されているのを目撃することばかりが多く、日本の医療を担う先生方の漢方レベルの底上げが望まれるばかりである。

当方とて、身内に医師が多いので、あまり批判的なことは言いたくはないが、医療用漢方メーカーさんの勧める方剤を単に使用してるだけだ、という医師も多いと聞いている。

実際に身内の医師も、勤務先の病院で、顔を合わせるたびに、補中益気湯を使用するように、勧められているという。

「補中益気湯もう一本運動」でもあるんだろうね、きっと、と笑っていた。

第一、医療用漢方の医師に対するアドバイスが、ほとんど日本漢方というか、西洋医学化漢方というか、五行学説もなければ、弁証論治も無い世界だそうだ。

日本漢方特有の、パターン認識すら、あやしい、といわれる。

ナンなんだろう?
ラベル:漢方医
posted by ヒゲ薬剤師 at 21:37| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月18日

急性膀胱炎をおこした患者さんに漢方専門医が処方した漢方薬

少し遠方のおなじみの患者さん。

中年女性が、急性膀胱炎になった。

いつもなら、常備している猪苓湯製剤が見当たらない。

近くの医院に、「日本東洋医学会認定漢方専門医」を院内に掲示されているのを思い出し、駆け込んだ。

日頃から、補中益気湯系列や葛根湯系列の方剤がよく合っている方。

たまに起こす膀胱炎は、猪苓湯製剤と白花蛇舌草の併用で、すぐによくなることが通例であった。

しかしながら、漢方専門医を標榜される先生は、こともあろうに「竜胆瀉肝湯」と抗生物質を処方された。

後者はよいとして、問題は漢方処方である。

案の定、てきめん体力を失い、食欲不振と同時に、かえって体調を崩した。

無理をして我が薬局に直接やってこられ、いつもの猪苓湯製剤等を購入して帰えられ、直ぐに症状は軽快した。

検査の必要上、再度通院されたその患者さんは、ことの顛末を話したところ、ひどく腹を立てられ、漢方薬はもう出さないから、飲まないでよい、ときついお達し。

プライドが高過ぎるのか、患者さんの苦情もまともに受け入れないお医者様が、まだまだ多い。

漢方専門医とは、一体、どの程度の資格なのだろうか。

漢方薬の基本中の基本、シロウトでも知っている「猪苓湯」すら思い浮かばないのだろうか?

もっと、謙虚であって下されば、ここにこのようなことを書くつもりはなかったのだが・・・・・
ラベル:漢方医
posted by ヒゲ薬剤師 at 12:02| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月08日

漢方薬で調子の良い患者さんが医師に中止させられて

せっかく調子よくいっていた難病の患者さんに、どのような理由と権限あって、漢方薬の服用を中止しろなどと、主治医がそれをストップさせるのか?

悪化した場合に、アナタは責任が持てるのか。

どうせ、不治の病だからと、ご自分のプライドだけで、ことを安易に発言してないのか?

もっともらしい止めさせる理由を患者さんに告げ、これによって、しばらく漢方薬類を中止した為に悪化してしまい、あとになって患者さんが泣いて後悔し、主治医を恨むようなことになった事例は、数知れない。

実際の漢方専門薬局の経営は、難病系統の患者さんが多いだけに、悩ましいことが山積である。

上記の激しい不満は、しばしば遭遇する問題で、治療方法はありません、などと残酷なことを言っていた主治医が、漢方薬を服用していると聞いた途端、即刻服用を中止させようとする、とんでもないお医者さんがおられるのだ。

もちろん、そのような残酷な先生方ばかりではなく、漢方薬に理解と好意をもって、対応される医師が、ずいぶん増えた昨今ではあるが、それにしても、相変らず、漢方薬の明らかな効果が出ているにも関わらず、否定的に対応して、残酷なアドバイスを与える先生も、あとを絶たないのである。
posted by ヒゲ薬剤師 at 08:06| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

調子良かった漢方を医師に中止させられた老婦人

タイトルのケースは、意外に、といおうか、案の定と言おうか、案外多い。

この平成の時代に入ってからも、漢方薬を否定されるお医者様が、まだ、あとを絶たない。

取れない微熱、慢性気管支炎や肝炎・腎炎・糖尿病・高血圧と、病気の問屋さんのように忙しい老婦人は既に80を越えた一人暮らしのしっかりした方である。

15年以上のおつきあいだろうか。

微熱は風邪を引いて以後のことで、相談があったのはかなりこじれてからだった。

かかりつけのお医者様では、治らないので。

従来の漢方薬に加えて、2種類ほどの漢方薬を加えることで、アッサリと治まった。

喜びのあまり、かかりつけ医にも、報告した。

医師は、とたんに顔が険しくなり、漢方薬は止めなさい、血液検査に異常値が常にあるのは、漢方薬が原因かもしれない、と告げられた。

常用していた漢方薬を全面的に中止して3ヶ月、体調がくずれ、微熱も再発した。

おまけに、お医者様が、おかしくなった。

その70代の医師「僕の方が、先に逝くかもしれんね」と、おかしなことを言われだしたと言う。
相当に体調を崩されておられ、廃業するかもしれない、とか。

複雑な心境の老婦人、意を決して、漢方薬を再開した。

現在は、体調もかなり元のレベルにまでは回復して、あの先生の言うことは信用ならない、長年のかかりつけ医が信用できなくなったという。

主治医をかえたのか、そのお医者様のその後はどうなったのか、聞きそびれてしまった。

当方とて、身内に医師が多いだけに、あまり医師の批判を聞きたいとは思わない。
ラベル:困った人達
posted by ヒゲ薬剤師 at 08:02| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月31日

大学病院によって漢方薬に対する考え方が雲泥の差!

A大学とB大学と、それぞれ比較的近くの大学病院で、漢方に対する観方が全然異なる。

A大学は、寛大であるどころか、各科で保険漢方をかなり使用されるくらいだから、私の薬局の漢方相談で服用されている患者さんには、好意的、とまでいっているかどうかは、判然としないが、少なくともイヤ味を言われたり、止められたりすることは、滅多にない。

ところが、B大学となると、ひどいものである。

漢方薬はここの大学では治療薬として、認めていませんからね、と癌や悪性腫瘍専門の診療科の先生方が、患者さんに向かって、憮然として言ってのける無神経、それは、信じられないほど、ケンモホロロだという。

せっかく漢方薬を併用しはじめて、調子がよくなったので、喜んでいた患者さんに、大きな水を差すのである。

どんな神経をしているのだろう、このお医者さんたちは、と思う。

この平成の時代に、まだ、そのような時代錯誤の感覚しか持ち合わせていないのか、と愕然とするのは、私達よりも、患者さんたちかもしれない。

もしかすると、ネット界のように、漢方薬を健康食品と間違っているのではないか、と患者さんのほうが、怪訝がっている。

ところで、寛大なはずのA大学でも、とんでもないことを患者さんにお願いしてくれたお陰で、危うく、死期を早め兼ねなかった出来事があった。

さいわい、結果的には、元に戻すことで、大事には至らなかったけれど、この内容は、まだまだ現在進行形だから、これ以上、書かないことにする。

何年後かには、このブログに報告できるかもしれない。

手前味噌に聞こえるかもしれないけれど、医師の無理解にはほどがある、といった事例は五万とある。

言っても、言い切れないくらいだ。

医師はそれほど、神様かね、と言いたくなることは多い。
posted by ヒゲ薬剤師 at 00:40| 山口 ☔| 漢方薬に無知な医師達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする