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体を温めすぎて病を悪化させることだって多い現実!より一人の身体で五臓六腑経絡それぞれの寒熱が異なるのだから、過度に温めすぎると、温めすぎては困る部分に弊害が出て来る可能性が高いということだ。昨今、ニンニク含有の健康食品の過剰摂取による弊害が増えている。
言い換えれば、腎系は冷えているが、感染症などによって肺系統が熱化しているような場合、下半身が冷えているからといって過度に温めすぎると、最も過敏でデリケートな肺系統がマスマス化熱して、病状を悪化させるというようなことだ。
冷えが身体に悪いからと言って、極端な温熱療法に走るとロクナことはない。
だから中医学方剤、要するに漢方薬方剤は巧みな配合から成り立っており、詳細に分析すれば、ほとんどの方剤が、寒熱併用の生薬から構成されているのは上記の理由によるのだと断言しても、当たらずと言えども遠からずの解釈として十分に成り立ちうる理屈である。
健康ブームも困ったもので、極端から極端に走り、右だと言えば皆が右に走り、今度は左だといえば、皆が熱に浮かされたように左に走ってしまう。
だから昔から「衆愚」と言われるのだ。
健康食品のニンニク含有製品が邪魔していた漢方薬の効き目
咽喉腫痛を伴う風邪を繰り返す体質改善にニンニク食品を取り続ける重大なる錯誤
炎症性疾患を悪化させるニンニクが多量に含まれた健康食品!
2年間ニンニク食品を常食した挙句に肺ガンの心配をするまでに・・・
ニンニク食品を中止して漢方薬を服用したら二年来の持病が10日で8割以上回復!
これに類した現象は、朝鮮人参(高麗人参)や冠心二号方を加減して製剤化された医薬品(漢方薬)を寒熱の判断を誤り、もしも過剰に長期間使用すれば、類似した現象が起こり得るので注意が必要だ。
健康食品の朝鮮人参を飲み続けながら体中が痒いのは本当に良い反応なのか?
万病は冷えが原因だという乱暴な温め療法の錯誤 より「冷えるのが最もいけない、万病は冷えにある!」といった強引な論法がまかり通っている!無謀な温め療法
個別性を重視する漢方と漢方薬、つまり中医基礎理論からこれを眺めればとんでもない話で、これによる弊害が昨今、多く見られるようになって来たので、警鐘を鳴らしておく必要を感じるのである!
もちろん「冷え」が原因で多くの疾患の引き金になっていることも事実だから、一部間違いではないが、温める療法を皆に適用して強引に普遍化しようという論法が間違っているのだ。
猫も杓子もダイエットに走るのと類似した乱暴なブームであり、「冷えを取れば万病が治る」などとはトンデモナイ話だ!
これのやり過ぎによる弊害が生じた実例を挙げればキリがない。
中医学的に肺陰虚に肺熱を伴っている慢性気管支炎の男性が、奥様の強い勧めで良いと言われるあらゆる保温を心がけた結果、せっかく治まっていたCRPが一気に上昇し、眠っていた細菌が暴れだして高熱を発した例。
冷え込むと決まって繰り返す膀胱炎にカイロまで当てて冷えを徹底的に取るのに治らない。冷えると必ず膀胱炎が悪化するので温める漢方薬を求めてこられた方に、温熱薬は一切出さずカイロも止めてもらい、「猪苓湯(ちょれいとう)」だけを連用半年でほぼ根治!
ヘルペスが病院治療によって治らないからと、万病は冷えによるという強引な理論から附子の配合された漢方薬を長期連用して病はますますひどく、顔面も常に酒に酔った相貌が固定してしまうなどなど、原因と結果の因果関係を短絡的に考えるととんでもないことになる実例は五万とあるのだ!
昨今は「万病の原因は冷えにある」というトンデモナイ考え方が巷を跋扈して危険である。 一種の危険思想であるといっても過言ではないだろう。中医学的にみて様々な問題が多すぎるのである。
各種様々な温熱療法がブームになっているようだが、このブームに乗って却って病気を悪化させた人は数知れない。
病院の奨める岩盤浴や自己治療によって却って病状を悪化させた挙句に行き着いた先は・・・
重要なことを手っ取り早く理解してもらうために、中医学的な整体観の一部を極論してなるべく分かりやすく言えば
一人の身体で五臓六腑経絡それぞれの寒熱が異なるのだから、過度に温めすぎると、温めすぎては困る部分に弊害が出て来る可能性が高いということである。
言い換えれば、腎系は冷えているが、感染症などによって肺系統が熱化しているような場合、下半身が冷えているからといって過度に温めすぎると、最も過敏でデリケートな肺系統がマスマス化熱して、病状を悪化させるというようなことだ。
冷えが身体に悪いからと言って、極端な温熱療法に走るとロクナことはない。
だから中医学方剤、要するに漢方薬方剤は巧みな配合から成り立っており、詳細に分析すれば、ほとんどの方剤が、寒熱併用の生薬から構成されているのは上記の理由によるのだと断言しても、当たらずと言えども遠からずの解釈として十分に成り立ちうる理屈である。
健康ブームも困ったもので、極端から極端に走り、右だと言えば皆が右に走り、今度は左だといえば、皆が熱に浮かされたように左に走ってしまう。
外見がひ弱に見えるからと言って、直ぐに日本漢方流の「陰証で虚証」などと分ったような分らないような些か錯誤気味の判断を下して、温補に偏る指示を下され、却って寒熱錯雑の症候を助長して更に複雑化させたり、あるいはアラユル臓腑経絡に実熱をもたらせたり、その弊害による相談を受けることが年々増える一方である。
たとえば冷え症が強いと主張される女性の多くが、決して身体の芯から冷えているわけではなく、気血の運行が悪い為に結果的に末梢血管に温かい血液が流れてくれていないだけというケースは五万とある。
ストレスや欲求不満により肝気鬱結を呈すると、その気滞によって血の流れまで悪くなるという仕組みで、まずはストレスや欲求不満を取り除くのが先決だが、漢方処方としては四逆散(しぎゃくさん)系列の方剤を主軸に、あるいは隠し味として少量使用する必要を認めることが多い。
漢方の専門家の方たちさえ、この温熱ブームに悪乗りしているとしか思えないアドバイスがあり、却って悪化させて当方に御相談に見えているケースが、昨今顕著である。
ともあれ、人体の五臓六腑四肢百骸は複雑多変で、各臓腑経絡ごとに寒熱の違いがあり、寒熱錯雑証を呈することも珍しくはないので、漢方相談をされる方も受ける側も、かなり冷静・客観的な科学的態度を持って、慎重綿密に焦らずコツコツと、しかも臨機応変の柔軟性を忘れることなく、互いに努力する必要があろう。
ラベル:温め療法