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2018年12月10日

警告:無謀な温め療法!

   警告:無謀な温め療法!

体を温めすぎて病を悪化させることだって多い現実!より
一人の身体で五臓六腑経絡それぞれの寒熱が異なるのだから、過度に温めすぎると、温めすぎては困る部分に弊害が出て来る可能性が高いということだ。

言い換えれば、腎系は冷えているが、感染症などによって肺系統が熱化しているような場合、下半身が冷えているからといって過度に温めすぎると、最も過敏でデリケートな肺系統がマスマス化熱して、病状を悪化させるというようなことだ。

冷えが身体に悪いからと言って、極端な温熱療法に走るとロクナことはない。

だから中医学方剤、要するに漢方薬方剤は巧みな配合から成り立っており、詳細に分析すれば、ほとんどの方剤が、寒熱併用の生薬から構成されているのは上記の理由によるのだと断言しても、当たらずと言えども遠からずの解釈として十分に成り立ちうる理屈である。

健康ブームも困ったもので、極端から極端に走り、右だと言えば皆が右に走り、今度は左だといえば、皆が熱に浮かされたように左に走ってしまう。

だから昔から「衆愚」と言われるのだ。
 昨今、ニンニク含有の健康食品の過剰摂取による弊害が増えている。

 健康食品のニンニク含有製品が邪魔していた漢方薬の効き目
 咽喉腫痛を伴う風邪を繰り返す体質改善にニンニク食品を取り続ける重大なる錯誤
 炎症性疾患を悪化させるニンニクが多量に含まれた健康食品!
 2年間ニンニク食品を常食した挙句に肺ガンの心配をするまでに・・・
 ニンニク食品を中止して漢方薬を服用したら二年来の持病が10日で8割以上回復!

 これに類した現象は、朝鮮人参(高麗人参)や冠心二号方を加減して製剤化された医薬品(漢方薬)を寒熱の判断を誤り、もしも過剰に長期間使用すれば、類似した現象が起こり得るので注意が必要だ。
 健康食品の朝鮮人参を飲み続けながら体中が痒いのは本当に良い反応なのか?

万病は冷えが原因だという乱暴な温め療法の錯誤 より
「冷えるのが最もいけない、万病は冷えにある!」といった強引な論法がまかり通っている!

個別性を重視する漢方と漢方薬、つまり中医基礎理論からこれを眺めればとんでもない話で、これによる弊害が昨今、多く見られるようになって来たので、警鐘を鳴らしておく必要を感じるのである!

 もちろん「冷え」が原因で多くの疾患の引き金になっていることも事実だから、一部間違いではないが、温める療法を皆に適用して強引に普遍化しようという論法が間違っているのだ。

 猫も杓子もダイエットに走るのと類似した乱暴なブームであり、「冷えを取れば万病が治る」などとはトンデモナイ話だ!

 これのやり過ぎによる弊害が生じた実例を挙げればキリがない。

 中医学的に肺陰虚に肺熱を伴っている慢性気管支炎の男性が、奥様の強い勧めで良いと言われるあらゆる保温を心がけた結果、せっかく治まっていたCRPが一気に上昇し、眠っていた細菌が暴れだして高熱を発した例。

 冷え込むと決まって繰り返す膀胱炎にカイロまで当てて冷えを徹底的に取るのに治らない。冷えると必ず膀胱炎が悪化するので温める漢方薬を求めてこられた方に、温熱薬は一切出さずカイロも止めてもらい、「猪苓湯(ちょれいとう)」だけを連用半年でほぼ根治!

 ヘルペスが病院治療によって治らないからと、万病は冷えによるという強引な理論から附子の配合された漢方薬を長期連用して病はますますひどく、顔面も常に酒に酔った相貌が固定してしまうなどなど、原因と結果の因果関係を短絡的に考えるととんでもないことになる実例は五万とあるのだ!
無謀な温め療法

 昨今は「万病の原因は冷えにある」というトンデモナイ考え方が巷を跋扈して危険である。 一種の危険思想であるといっても過言ではないだろう。中医学的にみて様々な問題が多すぎるのである。

 各種様々な温熱療法がブームになっているようだが、このブームに乗って却って病気を悪化させた人は数知れない。
 病院の奨める岩盤浴や自己治療によって却って病状を悪化させた挙句に行き着いた先は・・・

 重要なことを手っ取り早く理解してもらうために、中医学的な整体観の一部を極論してなるべく分かりやすく言えば

 一人の身体で五臓六腑経絡それぞれの寒熱が異なるのだから、過度に温めすぎると、温めすぎては困る部分に弊害が出て来る可能性が高いということである。

 言い換えれば、腎系は冷えているが、感染症などによって肺系統が熱化しているような場合、下半身が冷えているからといって過度に温めすぎると、最も過敏でデリケートな肺系統がマスマス化熱して、病状を悪化させるというようなことだ。

 冷えが身体に悪いからと言って、極端な温熱療法に走るとロクナことはない。

 だから中医学方剤、要するに漢方薬方剤は巧みな配合から成り立っており、詳細に分析すれば、ほとんどの方剤が、寒熱併用の生薬から構成されているのは上記の理由によるのだと断言しても、当たらずと言えども遠からずの解釈として十分に成り立ちうる理屈である。

 健康ブームも困ったもので、極端から極端に走り、右だと言えば皆が右に走り、今度は左だといえば、皆が熱に浮かされたように左に走ってしまう。

 外見がひ弱に見えるからと言って、直ぐに日本漢方流の「陰証で虚証」などと分ったような分らないような些か錯誤気味の判断を下して、温補に偏る指示を下され、却って寒熱錯雑の症候を助長して更に複雑化させたり、あるいはアラユル臓腑経絡に実熱をもたらせたり、その弊害による相談を受けることが年々増える一方である。

 たとえば冷え症が強いと主張される女性の多くが、決して身体の芯から冷えているわけではなく、気血の運行が悪い為に結果的に末梢血管に温かい血液が流れてくれていないだけというケースは五万とある。

 ストレスや欲求不満により肝気鬱結を呈すると、その気滞によって血の流れまで悪くなるという仕組みで、まずはストレスや欲求不満を取り除くのが先決だが、漢方処方としては四逆散(しぎゃくさん)系列の方剤を主軸に、あるいは隠し味として少量使用する必要を認めることが多い。

 漢方の専門家の方たちさえ、この温熱ブームに悪乗りしているとしか思えないアドバイスがあり、却って悪化させて当方に御相談に見えているケースが、昨今顕著である。

 ともあれ、人体の五臓六腑四肢百骸は複雑多変で、各臓腑経絡ごとに寒熱の違いがあり、寒熱錯雑証を呈することも珍しくはないので、漢方相談をされる方も受ける側も、かなり冷静・客観的な科学的態度を持って、慎重綿密に焦らずコツコツと、しかも臨機応変の柔軟性を忘れることなく、互いに努力する必要があろう。
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ラベル:温め療法
posted by ヒゲジジイ at 11:04| 山口 ☁| 温め療法の弊害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月17日

温め療法や温補過剰により熱邪を伴った瘀血証が蔓延

    トンビのボクチン
    トンビのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今は熱邪を伴った女レ件リを呈する人達がやけに多いと感じていたが、当方に辿り着くまでには異常なブームとなっている温め療法のみならず、ニンニクや生姜類を過剰に摂取していたり、あるいはこれまで各地の病院で保険漢方により温補剤が長期間投与されていたり、あるいは各地の漢方薬局で同様に人参製剤やニンニク抽出成分配合の医薬品や健康食品を継続服用されていたり・・・・・・。

 おそらくこれらが原因により熱盛血瘀を誘発・助長したものと考えられる。
 血液を鍋で煮込んだらどうなるかをイメージすると分かりやすい。温補過剰になると血行が良くなるのを通り越して、過剰な温補によって血液が煮詰められて粘稠となり、運行不利を来たし兼ねないのである。

 この温暖化の時代、冬の暖房設備も充実した時代にあっては、よほど衰弱した人達でもない限り、しっかりした根拠がない限りは温補剤の投与は慎重でなければならないはずである。

 あるいは温補剤で熱証を誘発したくなければ、正確な弁証論治を心がけ、寒熱併用のバランスの取れた配合を心がけるべきである。

 ところが、体質を無視して温めれば病気が何でも治るかの如き「病気の原因はすべて冷えにある」などと極めて幼稚な妄言が日本国中に蔓延している現状を見ると、そろそろ日本も終わりだな〜〜〜と実感する昨今である。

関連ブログ:温め療法が流行る昨今、ニンニク過剰摂取による弊害が頻出
参考文献:警告:無謀な温め療法!


     トンビのボクチン補遺
    トンビのボクチン補遺 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:21| 山口 ☔| 温め療法の弊害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月30日

茹(ゆ)で殺し社会の到来っ!

 現代社会は物騒で、町を歩いているといつ何時、無差別殺人鬼のターゲットにされないとも限らない。実に恐ろしい世の中である。

 健康産業もまさに同様で、この温暖化の時代に温め療法のオンパレードっ!

 まさに茹(ゆ)で殺し社会というべき時代が到来したのであるかっ&emojibye;
ラベル:温め療法
posted by ヒゲジジイ at 20:08| 山口 ☔| 温め療法の弊害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月25日

却って他の病気になるかもしれない健康法

 「足を温めて健康になる」といわれる健康法が一大ブームを起こしているらしい。

 その良し悪しはともかく、靴下を沢山?重ねて履く健康法らしいからだろう、水虫になる人が続出して水虫薬がよく売れるようになったという笑い話のような本当の話が広がっている。

 効果があるといわれる健康法には、それによる多少?の副作用は止むを得ないということなのだろうか?
水虫覚悟で果敢に挑戦する成果が本当に伴うのであればよいが・・・

 病院から出されていて真面目に服用している合成医薬品類が二十種類近い人に遭遇した。そのうち向精神薬が三分の一を占める。
 唖然として何もコメント出来なかった。
 これがアメリカなら医師免許を剥奪され兼ねないのではないだろうか?!

 我が日本国とは不思議な国というよりも、実に不気味な國である。
ラベル:温め療法 副作用
posted by ヒゲジジイ at 12:41| 山口 ☔| 温め療法の弊害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月13日

健康食品のニンニク含有製品が邪魔していた漢方薬の効き目

 比較的得意分野のはずだった慢性関節リウマチ。
 やや高齢の女性の例。
 関節部に熱感が強く、長年病院から出されているステロイド内服薬の効き目だけでは辛い日々が続くので、漢方薬の相談となった。
 初回は相当に時間をかけて相談するので、病院治療の薬以外にもニンニク製品(卵黄油入り)を摂取中であるとことが判明したので、ニンニクというのは温め過ぎる場合があるので、関節部に強い熱感がある場合には不適切だから中止するように念を入れて指導していた。

 比較的得意分野だけに半月分の漢方薬でも明らかな効果が見えたということで、一か月分に切り替えたいという要求に応えて、そのまま数ヶ月が過ぎた。
 ところが、最近、あまり最初のような効果が見えないという報告である。不思議に思いながら、念のために信頼している膠原病専門医の先生に診てもらいに行ってもらったこともある。じっとしていると疼痛は全くないが、少しでも動くと各部位が強烈に疼痛が発生し、患部にはあきらかな熱感が強い。
 このような患部に熱感が強いリウマチにこそ効果のある配合処方を組み合わせて服用してもらっているのに不思議なことであると思案しつつも、服用しないときよりも僅かにマシだからと、ダラダラと方剤を変更するにも名案が浮かばないまま、それからまた数ヶ月が過ぎた。

 しばらくして最近は、動作時の疼痛が一段と増したように思うから何とかまた配合を考えて欲しいとてご夫婦で直談判に来られたところで、思いがけず判明したのが、早く治そうとして例のニンニク製品を更に増量して熱心に併用して来たのだと言うではないか!!!

 これがやや高齢者の頑固なところか? あれだけ強く止めるように厳命?していたにも拘らず、増量してまで病気を悪化させたいタナトスの情念を止めようがないのだろうか?

 今度ばかりはウルサクおだて諭し、厳命もし、命令もし、懇願もし、ウルサク中止するようにガミガミとはなし、方剤は変えずにその後一ヶ月経過した数日前のこと。
 代理で漢方薬の補充に来られたご主人の話では明らかに効果がでて大分楽になったと安堵の胸。

 戦時中や終戦直後の栄養不足、温熱不足の日本じゃあるまいに、ましてや患部に沸々とした発赤・腫脹・疼痛と三拍子揃った炎症性疾患に、健康食品のニンニクの粒粒くらいで関節リウマチが治るどころか、悪化して当然の成り行きではないか。

 かくのごとく素人療法の恐さというものは、みずから持病を悪化させる健康食品を摂り続けて、生き地獄の世界をみずから招いていることが分からないのである。
posted by ヒゲジジイ at 22:48| 山口 ☔| 温め療法の弊害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする