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2014年03月09日

小青竜湯と尿路結石は無関係

2008年8月10日のボクチン(4歳)
2008年8月10日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

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年齢 : 50歳〜59歳の女性
簡単なご住所 : 関東地方
ご意見やご質問をどうぞ :

 ブログを拝見し、初めて相談させていただきます。
 ここ6年ほど、花粉症の時期に小青竜湯を耳鼻科で処方してもらい、服用しています。

 眠くならずに症状が抑えられ喜んでいたのですが、この6年の間に2回、花粉症が治まる5月ころに尿路結石を発症しています。

 これは小青竜湯の乾燥剤のような性質と関係があるのでしょうか? (腎臓にはいまだに砂があり、結石を予防するために1日2リットル水分をとるように言われています)

 また、毎年6月〜7月になると週に1度位の頻度で下痢をします。
 他の月にはあまり下痢することはありません。

 ブログを拝見していて、今年も服用してよいのか不安になりメールをさせていただきました。
 よろしくお願いいたします。

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トラちゃん(6ヶ月) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 小青龍湯と尿路結石は無関係だと思います。
 相関関係は考えられません。

 小青龍湯がフィットしている人は、必要な時に必要な期間使用することに何の問題もありませんので、ご安心ください。

 ご心配であれば、体質にもよりますが、猪苓湯と併用するとよいかもしれません
 小青龍湯をもらっているところで相談してみるとよいと思います。

 取り急ぎ、お返事まで。

2008年8月10日のボクチン(4歳)
2008年8月10日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返しいただいたメール:

 早速お返事をいただきありがとうございました。

 安心いたしました。
 今年も必要な時に必要な期間使用いたします。

 お忙しいところ、本当にありがとうございました。

トラちゃん(6ヶ月)
トラちゃん(6ヶ月) posted by (C)ボクチンの母


ラベル:小青竜湯
posted by ヒゲジジイ at 20:09| 山口 ☀| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月25日

小青竜湯合麻黄附子細辛湯を各エキスで配合するなら小青竜湯加附子末の方が遥かに安全っ!

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_IGP9284 posted by (C)ヒゲジジイ

 どうしてこのような危険な配合が平然として行われるのか不思議でならない。

 もちろん世の中のお医者様たちのされる仕業である。これらの配合を投与された患者さんから相談を受けるたびにハラハラさせられる。

 それでなくとも常々小青竜湯単独でも安易な投与が行われて、軽度の副作用を蒙る人達が日常茶飯事となっている上に、たかだか鼻水やくしゃみくらいの症状に、寒証が強いからという理由で、安易に小青竜湯と麻黄附子細辛湯を各エキス製剤で投与される。

 麻黄が二重になって1日量7g前後にもなるばかりか、麻黄以上にやや毒性のある細辛が6gの多量となるっ!

 若い人達に使って副作用もなく、くしゃみや鼻水に速効が出たという例があれば、それをよいことに生薬の許容量に暗い勉強不足の医師達が、雪崩を打って模倣する危険性を孕む時代となっている。

 ここまで日本漢方は堕落の一途を辿っている。

 小青竜湯と麻黄附子細辛湯を各エキスで投与する神経がまったく信じられない。どうしてもそれをやるなら、麻黄と細辛が2倍に増える危険性を避けて、小青竜湯に加工附子末か、あるいは炮附子末を適量加えるほうが遥かに安全ではないか。

 このようなあまりにも常識的な基礎知識もないまま、医師の資格だけで安易な合方を行ってよいものではない。

 小柴胡湯乱用問題と同様な事故が起きないよう、薬剤師の皆が遠慮することなく安易に漢方薬を採用する臨床医さんたちに早く注意を喚起すべきである。

重要参考文献: 
漢方薬の安全性の問題について
2012年05月25日 薬剤師が医師にこっそりと注意すべきやや危険な配合、各エキス剤による小青竜湯合麻黄附子細辛湯

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_IGP9079 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:07| 山口 | 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月30日

小青竜湯誤投与の典型例

本日のお問合せフォームより、

御意見や御質問をどうぞ : はじめまして。●●に住む38歳の主婦です。
 私は慢性気管支炎(乾燥した咳で痰が出ません)と咽喉痛で苦しんでいます。病院で検査をした結果「気管支炎と咽頭炎です。繰り返しますよ。」と言われました。医師に処方してもらう消炎剤や咳止め薬は効きません。

 昨年7月から1年間漢方薬を続けてきましたが思うように治りません。
 その漢方薬局では、「体の冷えが原因です。」と言われまして小青竜湯を中心にした漢方薬を服用していました。
 現在、咳の症状は軽いのですが、口がカラカラに乾いて咽喉痛や咽喉から胸にかけて不快症状(痛痒い)が続きます。

 以上、典型的な小青竜湯の誤投与の文面である。
 肺寒停飲の証候を呈するのであれば、確かに小青竜湯は素晴らしい効果を発揮するが、昨今の社会風潮では「肺寒停飲」を確かめもせず、あるいはその基礎理論に無知なまま、不適応者に対する鑑別能力のないまま、あまりにも乱用が目立ち過ぎるのである。

 今回のケースはたまたま漢方薬局で出されていたが、小生の地元ではもっぱら医療用漢方での誤投与が顕著で、言葉は悪いが、その尻拭いばかりをさせられている。(今年は珍しく、ほんの数例に減少している。)

 また、昨今ブームの「冷えが原因」とする余りにも短絡的な病因論も大いに問題である。ネコも杓子も「冷え」に帰するというのだから、稚拙極まりない論法である。
 最初の原因が何でアレ、炎症性疾患を抱えている場合に、過度な温熱的治療方法は逆効果になることを知る専門家が、意外に少ないのに些か驚いている。
posted by ヒゲジジイ at 01:05| 山口 ☔| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月01日

耳鼻咽喉科で処方された小青竜湯による副作用

中年女性が、最近胃が悪く、咽喉から胸にかけてひどく乾燥して、糖尿病にでもなったんじゃないかと心配して相談に見えた。

以前、この女性のご高齢の母上の老齢による泌尿器系の問題を、当方の漢方薬でずっとコントロール出来たことに対するお礼を兼ねての相談であった。

胃がんでもあったらいけないから、まずは消化器系の病院で、諸検査を受けるべきだと説得して、今回は漢方薬は出さずに善は急げ、ということになったところで・・・・・・

一応、簡単な病歴をお聞きしていたところ、なんと!

一月前に咽喉が少し詰まる感じがするので、ご近所の耳鼻咽喉科に気軽な気持ちで、診断を仰いだところ、諸検査の後、大したことはないが、鼻汁が咽喉に落ちて痰が溜まっているのだろうからとて、ムコダインとともに、医療用漢方の「小青竜湯」エキス製剤が出されており、今の今まで続服中であると言われる!

その、医療用漢方の小青竜湯こそが、原因だから、即刻中止するようにと、この度も、ついつい、大声で叫んでしまった!

100パーセントも200パーセントも、絶対に間違いないので、即刻中止するようにアドバイスするも、お医者様が自信をもって処方して下さったのだから、とて中止することに躊躇される。

止むを得ず、

それでは、漢方専門の薬剤師と、一般の西洋医学のお医者様と比べて、専門でもないお医者さんの方を信用されると言う訳ですね?!

漢方薬、こと医薬品の専門家は、医師ではなく、薬剤師こそが専門家なのをご存知ですか、といつになく激してしまった。

この冬に向かって、乾燥性の強烈な小青竜湯を、貴女のようにまったく合いもしないのに常用し続けると、とんでもないことになりますよ、と言いかけたところで、

ご本人さん、突然、目覚めたように、

そう言えば、間違いありません、この漢方薬を飲み始めてから、胃がおかしくなり、次第に咽喉や胸の中などがひどく乾燥し始めて、

まさかこの漢方薬が原因とは、今の今まで、疑ってもみなかったのですが、

テレビなどで、今、お医者様の漢方が一番いいように報道(宣伝?)されているので、てっきりお医者様の漢方薬も、いいものだと思い込んでいたものですから・・・・・・・・・・・・・・

(さきほどあったばかりのやりとりである。)

[参考文献:注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)
posted by ヒゲジジイ at 17:18| 山口 ☔| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

耳鼻咽喉科で処方された小青竜湯による副作用の続報

前々回の投稿、

耳鼻咽喉科で処方された小青竜湯による副作用

の続報である。

胃部不快感に関しては、少し尋常じゃないところもあったので、胃腸科で即刻検査してもらうように進言していたのであったが、

本日、電話連絡があり、お蔭様で、やはり胃粘膜から出血があり、大したことはないが表層性の胃炎を起こしているとのことで、お薬ももらって来た、とのこと。

御相談に行って、本当によかった、と何度もお礼を述べられた。

貴女には小青竜湯は合わないのだから、二度と服用しないように、と念押ししたところ、今後は病院で漢方薬が出た場合は、必ず御相談に伺いたいと思いますとのことだった。

これも、以前、御高齢の母上様と比較的長いご縁があったればこその信頼関係から、説得できたことだったと思う。

それにしても、医療用漢方においては、小青竜湯の乱用が目立つような気がしてならない。

[参考文献:注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)
posted by ヒゲジジイ at 17:17| 山口 ☔| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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